売り上げと経費の関係

 「稼ぎたい」と思う気持ちは誰にでもあります。

軽運送業で独立する場合でも、まず「いくら稼げるのか?」というのは気になるところです。ところが意外に見落としてはならないのは「稼ぐ」ことよりも「出費」の部分です。

まず、いくら売り上げたら「稼げた!」と思いますか?

稼ぐという基準は人によって違うと思いますが、完全出来高制が多い軽運送業では極端な話、収入は青天井。やればやっただけ収入になるという積み上げ方式。ここが月給制の会社員と大きく違うところで、独立して収入が増えることは珍しいことではありません。

一方で、収入に対してかかる経費の割合が一般的な会社員に比べて大きいことも見逃してはいけない部分です。車に関する費用(ガソリン代・メンテ・保険・駐車場代  etc)は馬鹿になりません。

単純に収入を増やすためには、いっぱい仕事をする = たくさん走る = ガソリン代が増える = メンテのタイミングが短くなる  なんていう図式がイメージできますが、収入と経費が正比例するのが常識のように思われている。

でも、そこに疑問を持たないとただ仕事に流されるだけの生活になってしまいます。稼げるかもしれないが、やたら経費がかかっているドライバーさんが多い。見た目の収入は立派だが、出ていく金も多く実入りが乏しいため生活が楽にならないパターンに気を付けたい。

 

極端な例えで言えば、月の売り上げで50万稼ぐが経費で20万出ていく人と、売り上げは30万ちょっとだけど経費は5万もかからないという人の比較。月の売り上げが20万違っても生活レベルではほとんど差がない。こういうことに無頓着な人は運送の世界には結構いらっしゃる。

更に注意したいのが50万売り上げるのに費やした労働時間と30万のそれとでは、大きな差があるかもしれません。走っても走っても生活が楽にならないと感じるのは、経費のダメージと労働時間が大きく左右していることが多いようです。

私が軽運送業の仕事をするにあたって意識しているのは、労働時間短縮と経費節減。経費を抑えることは収入を増やすのと同じ効果があります。5万収入を増やすのと5万経費を減らすのは生活水準は同じです。いや、税金のことを考えると収入を増やさない方がメリットか?(笑)

 

仕事を選ぶ上で一つのヒントになるかもしれませんが、職場や配達エリアが自宅から離れるほどガソリン代が増え、移動時間が増えれば仕事できる時間が削られます。職住接近のコンパクトビジネスを意識すれば経費節約になりますし、時間を生み出すことで休息に充てるなり副業して別の収入ネタを生み出すことも可能。毎日早起きして遠くまで仕事しにいくような働き方は考え直した方が良いかもしれませんね。時間とガソリンのロスはもったいない。

 

軽運送業を始めるならば、経営者意識をしっかり持って売り上げと経費のバランスや時間管理を徹底し、労働対価と生活満足度を高めることを日常的にやっていただきたい。会社員と違って収入は毎月上下するので、常に監視して傾向と対策は把握しておくべき。例え売り上げが伸びなくても無駄な支出を抑え労働に費やす時間を短縮できれば、満足度を上げていくことは可能です。

運送の仕事をやってみて感じてきたのは、実に無駄な時間・お金にならない時間が多い世界だなと。渋滞の他にも荷積み・荷降ろしの待ち時間とか不在再配達とか。不在・再配達なんて単純に2回分の時間とガソリン使っているわけですから、こんな誰でもわかる問題点をこれまで有耶無耶にしてきた業界のいい加減さも、他の業界から参入してきたからわかることなのかもしれません。

近未来的軽ドライバーは自己管理能力を磨かねばなりません。

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