閃け!

先日、佐川急便とタクシー会社との新たな取り組みについての報道があり、話題を集めています。

全国初!宅配ドライバー不足解消へ タクシー会社が『佐川急便』とタッグ ”人も荷物も運びます” 京都

 

路線バスに荷物を運んでもらったり、コンビニを受取場所とするなど、ここのところ運送会社が他のサービスとのコラボ展開を模索している姿が浮き彫りになってきました。

互いにメリットばかりなのかと思えば、実際はやはり違う餅屋が手を組むのはシステムやサービスが根本的に違っていたりするので、思うように行かないことも多いでしょう。同じサービスの銀行同士が合併しても派閥覇権争いで円満に運ばないのですから。

今回のコラボ、佐川とタクシー会社のどちらにメリットがあると思いますか?

タクシーのイメージって、日中の忙しくない時間帯は駅のターミナルで延々と客待ちしていたり、公園の脇で路駐して仮眠している姿が思い浮かびませんか?これなんかは単に拘束時間が長く無駄な時間を消化していて労働対価が低いと言われている理由かもしれません。稼働してない時間を宅配等して運転手の収入(本当に収入に配分される?)に充てたいという建前は評価されると思いますが、運転手にとって喜ばしいことなのかどうか?

もし皆様がタクシーの運転手だったとして、通常業務に一件150円前後(実際はいくらで請けているのか興味のあるところです)の配達歩合仕事を指示されたら一生懸命やりたいと思いますか?公園の脇で昼寝していた方がお得なような気もいたします・・・特に大雨とかの日は。

 

今回はローカルでの実験的な感じでスタートするようですが、割と高年齢の方が多いと思われるタクシー運転手に配送業務は厳しいのではなかろうか? まあ車が車なだけにそこそこコンパクトな荷物に限られるのでしょうけれど、タクシー車って意外にサイズ大きいので狭い道に入っていく気苦労や、エレベーターのない集合住宅の階段の昇り降りなんかがあると疲労が蓄積して本業に影響が出てくるのではないだろうか?ただでさえ高齢者の運転事故が連日のように報じられているわけですから・・・

配達仕事が半命令的に行われるなら、それに嫌気して運転手が大量離脱(他社に行くとか)することになれば、このコラボは何だったのか?ということになる。委託の金額にもよるでしょうが、タクシー側にメリットをさほど感じられない。

一方、佐川側から見れば、単純に配送量を減らせるというメリットは確実にある。憶測で悪い物の見方をしてみると、例えば不在がちな家の荷物とかエレバーター無しの集合住宅等、配送に手間取るような案件をタクシー会社に任せることにより、大幅な業務改善が可能になるわけで(そこまで悪意を持ってはいないでしょうが)、やはりこのコラボは佐川が得するような気がいたします。

 

報道へのコメントを見ると、多くが「上手くいくわけがない」「現場を知らない上層部の思いつき」等の辛辣な意見が目につきますが、そういう人たちほど自分でアイデアを出すことはしない。上手くいくか否かはまず何かを始めないことには先に進まない。失敗は成功のもとと言うではありませんか。

新しい事や誰もやっていない事を始める時には、必ず否定的な意見をぶつけてくる人はいる。私が軽運送業を始める時だってそうでした。でも今ではその人たちより収入も上だしストレスもない生活を送れている。本業の合間にやっている副業の配送仕事だって「本業やりながら副業やるなんてけしからん!」という人は必ずいるでしょう。でもこれほど効率良い運送のやり方があるのに思いつくけどやる人は少ない。

思いつくことは大事だし行動に移せることは更に大事。上手くいくか否かはやってみなければわからないし、やってみて新たな発見があり、次のアイデアに繋がる。近未来的軽ドライバーにはアイデア力と行動力を兼ね備えていることが求められます。

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