60代になってどう働くか?

身体が言うことを聞かねぇ!でも働かねぇと生きていけねぇ!

今年は「寿命」というものを意識する1年になりそうです。
ゴールデンウィーク直前に父が他界し、母は認知症で施設からは2度と出てこれる可能性も無い。
3~4年前には普通に笑顔で語り合っていた両親も、たった数年で変わり果てた姿に・・・
そういう私自身も60代に突入してからは体力の衰えが急速に顕著になってきた。
ちょうどジムインストラクターの仕事を引退した辺りからだから、トレーニングをしなくなった影響は大きい。

もし私が普通のサラリーマンをずっと続けていたら今どうなっていただろう?
毎日ほぼ同時刻に通勤し、食事の時間とか(夕食は別)そこそこ規則正しい生活をしていたと思われる。
営業職だったので炎天下でも日々かなり歩き回るし、一応社畜であったので心身にかかるストレスは今振り返れば軽貨物ドライバーの働き方に比べれば格段に重かったと言える。

一般サラリーマンと軽貨物ドライバーでは何が一番違うのだろうか?
個人差もあるだろうが、、まずは歩き方の「質」ではなかろうか?
スーツ・ビジネスシューズでの歩き方と作業着・作業(カジュアル)靴での歩き方って、意識すれば結構違うかもしれん。

散歩って実は寿命を延ばすために誰もができる重要な運動

単に歩くことへの負荷という意味では昔のサラリーマンの方が窮屈だったでしょう。
革靴は高価なものほどなぜか凡人にフィットしない(笑)し、雨の日などは滑るので変なところに力が入る。
今でこそビジネスシューズはだいぶ履きやすく軽く歩きやすいものが出回っているし、合皮だからといって安っぽくも無い。
防水・防滑も優れているので足元をさほど気にせず動き回れるのでは?
特にOLさん達はハイヒール呪縛を解かれたかのごとく、歩き易さを重視した靴選びができる時代になってきたのは喜ばしいことでしょう。

一方の軽貨物ドライバーはもちろん革靴で仕事している人などいない。いや、ネットスーパー系の配達員はYシャツやポロシャツ、チノパンというビジネスカジュアル寄りの服装の人もよく見かけるので、もしかしたら靴も含めて店舗・企業イメージを損なわないようなドレスコードがあるのかもしれん。
もし配達仕事全てにお堅いドレスコードが存在していたなら、どれだけの人がドライバー仕事を続けているだろう?
フードデデリバリーなどでは配達員のイメージもずいぶん違ったものになったのでは?
いや、そんなんだったらフーデリなど誰もやらないか(笑) 仕事より似合わないピアスが大事みたいな。

適度なストレス・困難は抱えていた方が寿命は延びる?

独立・フリーとなり服装や通勤の負担が軽減されたことで本来なら健康になるはずである。
軽貨物ドライバーのアンケート等でも、「会社員時代とは全然違う!ストレスから解放された!」とか「メタボ数値が改善した!体重がイイ感じに減ってきた!」と好意的な感想が多い。
これは適度な運動量と働き方において自分に裁量が任されていることが大きい。
上司がいるいないで健康値が変わるというなら働き方の大きなヒントになるでしょう。

会社員も適度な運動量はあると言えばある。
しかしその大半は往復の通勤という、適度と呼ぶには不適切極まりない疲労の蓄積の原因になる無意識な負荷。
片道1時間を超えるような通勤を好んでいる人って、例えば通勤時間を集中して読書や何かの勉学に使えるという崇高な理由か、ギュウ詰めの車内で他人とのスキンシップを快楽としている人か(危)

軽貨物ドライバーにおいては、仕事場にバスや電車で通勤している人はほとんどいないでしょう。
マイカーで暑い日寒い日雨の日でもかなり楽して仕事場に行く。
配達中も車の乗り降りこそ何十回何百回としているが、歩いている距離としては意外に少ない。
万歩計の数と実際の歩行距離は結構な乖離があることは意識しておきたい。
運動しているようで実際は大した運動になっていない。それまでの生活が酷すぎたからちょっとマシになっただけなのだと。

歩かなくなったら一気に老化は進む。面倒でも動きましょう!

私の50代60代の移り変わりを客観的に分析してみると、50代半ばからの体力の衰えを認識した理由は間違いなく本当に歩くことがなくなったからだろうと思う。
駅まで歩くことはなくなったし複業だって移動は車。
本業でも複業でも仕事中はもちろんそれなりに歩くが、近くを頻繁に動き回るのと延々と歩くのでは実はだいぶ違うのだなと。
わかりやすく言えば足踏みしているのと前へ進んでいるのでは全然違う。
これはいつも転職に踏み切れない人に送っているメッセージと同じですね。
前へ進まないことを安全安心と思ってはいけない。

私は意識して通勤や移動時間を極力削る働き方を構築してきたのだからまあ自分なりに理想には近づいているのだが、その代償として足腰の弱り方(退化)も加速しているということになる。
「楽しようとすればどこかでしっぺ返しを食らうよ!」ということかもしれない。
軽貨物という通勤苦の無い一見楽な働き方に身を委ね続けた反動が、今積荷オヤジにブーメランとして襲い掛かってきたということか。
特に50代60代という体力の伸びしろも上がり目もない時期に、会社員より楽な過ごし方をするのはかえって労働寿命を縮めることに繋がるというのは、未来からの戒めの言葉としてこれから老後に向かう人たちにお伝えしておこう。

引退を考える前にもう少し出来ることがあるのではないか?

では60代に突入していよいよ何するにもシンドイと感じるようになってしまったらどうするか?
いけるところまで頑張ってくたばるか、更に延命措置を探していくのか?

もし自分に老後を凌げる財があれば、中途半端に働き続けるよりFIRE(今となっては全然Earlyではないが)してジムでも通って体力の回復・増進に努めることをするだろうなぁ。
そういう絵空事はいくらでも思い浮かぶのだが、だったら仕事で鍛えろよ!とツッコまれるよねぇ。

別ブログでも書きましたけど、最近働くことに弱気になったキッカケが43㎏の荷物(機械)を持った時に全身が壊れるような衝撃に見舞われたこと。
腰をやっちゃいそうという感じではなく、生物としてこの重さはもう危険と拒絶したサインが体から発せられた(笑)
55歳頃に感じた体力の衰えとはまた違う、もう一つ深刻に感じる衰えが60代に顕著になってきた。
もちろん足腰が弱ってきたことも含めたリアルな体力的問題と、無理を続けると結局は労働寿命を縮めるのではないか?という弱気の芽生え。

まあ軽貨物ドライバーの仕事にもいろいろあるし、宅配なら40㎏を超えるような配送は滅多にないが階段上げ数往復みたいな荷物はある。
もしかしたらネコポスのような面倒だが体力的に楽そうな仕事もあるかもしれない(ヤマトは上手く郵政に押し付けましたね)が、今(軽貨物)の延長で物事を見ていても何の解決も期待できそうにない。

人生の最期はどんな仕事・働き方をしているか想像できる?

逆境に面した時、いかに大胆に切り口を変えて考えられるか。
例えば軽貨物に拘らず全く違う世界を想像できるか。
若ければ方向転換も十分アリだが、60過ぎの爺さんには新たな職に挑戦というのは難しい。
特に今より体に優しい働き方というハードルを設けたらより選択肢は狭まるだけ。

年金もらわずに何歳まで頑張れるだろうか?
労働寿命を延ばす働き方はみつかるだろうか?

皆様もきっと60歳前後になればこのような葛藤にさいなまれるでしょう。
でも60歳になってから考えたりアクションを起こすのでは遅いのです。
まだ体も動くし仕事にも不安がないうちに、60歳以降の自分の姿を想像しておくことをおススメいたします。

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