蟻の一穴

アリだと思ってバカにしてるとひどい目に合うぜ!

今年も半分過ぎてしまいましたが、皆様の現在の「生きる」手応えはいかがでしょうか?

何をもって「生きる手応え」と感じるのは人それぞれですが、しっかりとした目標があってそれに対する進捗状況が順調ということであれば「手応え」という感触になるのでしょう。
一方、特に目標もなく「昨日は一昨日の、今日は昨日の続き」みたいにのんべんだらりと過ごしている人にとっては、生きていることに手応えも何もないのかもしれません。
いつの間にか人間として老いていることにも気付かずに、何の刺激も無い生活を「平和だぁ~」と有難がっている人は、果たして羨ましい生き方をしているのか?それとも残念な人なのだろうか?

そもそも「自分は何のために生きている?」と考えることなどあまりないのかも知れませんね。
そう自分に問うたところで劇的に人生を変えるのは難しいし、変えられるほど自分は特別な存在ではないと。
一生懸命勉強してちゃんとした社会人になって、それなりに出世して家族を作って子供を育て、ささやかに老後を過ごして苦しまずにこの世を去れればそれで良し。
そういう一生が一般的に考えられる理想の人生のサイクルモデルと言えるかも。

選んでしまった仕事で残りの人生は自動的に決まる?

絶対に間違わないようにとマニュアルや常識に沿い、欲望を抑えコツコツと貯えを積み上げ、冒険せずにより安全と思われる方向にしか進まない。
もしこれを完璧に遂行してきた人生なら、上記の理想(?)のサイクルモデルは達成できることでしょう。
もしかしたら人が生きている理由というのは、理想のサイクルモデルをいかに達成するかを試されていることなのかもしれない。
それなのにやるべきことはわかっていてもなかなかその通りに出来ないし、苦しい人生を歩んでいる人、多すぎますよね。

しかし傑出した「何か」を持ち合わせた人は、凡人とは全く違う人生を歩んで行く。
マニュアルや常識に収まることなく、目指すのは出世などというスケールの小さい世界ではなく、いかに「今を楽しめるか?」に没頭しているように見える。
時代のスーパースターとも言える大谷翔平選手など、まさにその代表例ではないか。

大人になっても毎日楽しく暴れ回っていることに憧れる!

投手と打者の二刀流という離れ業を日本ではなく本場米国で、毎日楽しそうに野球をやっているなんて日本人らしくない(笑)
容姿や能力ももちろん羨むばかりだが、人々が本当に憧れている部分というのは「毎日好きなことを思う存分やっていること」だと思うのです。
なるほど日本にいては出る釘は打たれるし同調圧力に潰されかねない。

日本の生活が窮屈に感じるのも、真面目で几帳面という国民の性質が逆に没個性の社会を作り上げているという皮肉。
理不尽なルールにも従い、低賃金でも長時間労働でも理想のサイクルモデルに少しでも近づけようと自分の「今」を犠牲にしていることを当然と思っているのだろうか?

日本人は以前から「働きアリ」と揶揄されていますけど、アリの勤勉さはたぶん働かされているというよりは本能で動いているのであって、そこに不平・不満・苦しみというものは存在しない。
一方の日本人の勤勉さは本能ではない。周りがそうしているから自分もそうしなければという望んではいない変な義務感が大きいのでは?

知らずに恐れるな!真実をオイラが確かめてきてやる!

もし会社や組織のルールが大きく変わり、今働かされている仕事に個々の裁量が与えられたらどうだろう?
それでも真面目な日本人は最初は恐る恐る上司や周囲の反応を見ながら今までと同じことをするのではなかろうか。
その中でファーストペンギンが登場し先頭を切れば、怒涛の如く後の者も続くに違いない。

もちろんそれが正しいというわけではない。
働きアリが知識や感情を持ち好き勝手に動き出したら、女王蟻に統率されたアリの巣は維持できなくなるでしょう。
一糸乱れず組織で動いていたからこそアリの繁栄は続くのであって、その意味でアリの遺伝子というのは見事ですね。

日本人も組織の力で経済を支えてきたが、時代の流れはもはや組織が必ずしも正解とは限らなくなってきた。
最近の日本社会においてもファーストペンギンがチラホラと登場し、旧態依然としたルールや慣習が変わりつつある。
30年間も実質賃金が減り続ける国のどこに問題点があるのかを真剣に考えず、腐った政治家の利権と強欲な経営者による内部留保が国力を低下させてきたことがSNSの発達でようやく国民にその概要が認知されるようになれば、立ち上がる者が出てくるのが当たり前。むしろ遅すぎるぐらい。

お上のやることにはもう我慢できん!国民は立ち上がろう!

こうして上から押さえつけられ理にかなわないルール下で働かされるのが非効率的という風潮が出てきたことは良い傾向。
何が正しくて何がダメなのかはもはやすべての人が監視し指摘できる時代。
それでも国や政党・政治家は愚策を繰り返し日本の飛躍を妨げている。

政治家が痛みを伴う政策には一切触れず、過去最高の税収を達成しているにもかかわらず物価高と増税に生き絶え絶えの国民から更に税金を取り立てることばかり考えている。
それでも当選するのはなぜか同じ政党同じ政治家。
おかしいのは国や政治家だけではない。一票を投じる側にも問題はある。

自民党は野党がだらしないことに安心しやりたい放題。
どうせ国民は野党に投票しないしもはや足元は揺らぎないと慢心している感がある。
そんな腐りかけた国・政治に風穴を開けられるのは私達「蟻」なのです。

小さな亀裂が大パニックを起こす。腐った政治に蟻の一穴を!

蟻の一穴ということわざをご存じでしょうか?
頑丈に築いた堤であっても、アリが開けたほんの小さな穴が原因で崩れることもあるという、戒めの意味を込めた諺です。
今は自民党に戒めさせるのではなく、腐った政治に「蟻の一穴」を開けてやりましょうという弱者の攻めの考えです。

例えばダムが突然崩壊するというケースは過去にも何度か起きている。
蟻が原因とは言えなくても、ダムの壁に生じた小さなひび割れを放置したことでその弱い場所に水圧がかかり一気に崩壊すると。
そのヒビ・穴を開けるには投票側の強い意志が必要。
野党がダメだから消去法で自民に投票 では何も変わらないし圧もかからない。

慢心・傲慢な者には中途半端でなく物凄く痛い目に合わせないと改心しない。
まさかの自分の足元の崩壊に慌てふためき、そこでようやく国民の怒りを感じるでしょう。
昔で言う「一揆」、海外なら「デモ」と、自分たちの生活に害があると思えば体を張って意思表示する。
日本人は大人しすぎて何もアクションを起こさないから政治家がつけあがる。

こんなんが現れたら蟻の一穴どころじゃねぇが永田町に是非!

円安や物価高はある程度仕方がないにせよ、苦しんでいる国民に更に増税だ何だと追い打ちをかける今の政権には怒りを通り越して呆れるばかり。
いったい誰のための政治なのか?
政治家も国民レベルの月30~40万円のお給料にして謎の文通費100万円も撤廃すれば、インボイス程度の税収は楽に捻出できるでしょうに。

ガソリン代も9月で補助金は打ち切り。
レギュラーガソリンがリッター190円以上になるとか・・・
ただでさえ2024年問題で運送業はヤバいのに、国は救済どころかトドメを差しに来ているのか?
軽貨物ドライバーだってリッター190円でインボイスなんか始まったらバカらしくてやってられないぞ。

弱者であるドライバーが大量離脱すれば日本の物流は終わる。
まさに物流に「蟻の一穴」を開けようとしている。
インボイス後、そして来春、物流と運送業界がどうなっているか・・・
見ものではある。

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