ChatGPTを使ってみた!

人間がAIに監視される時代がもう来ています

前回のお話で ChatGPT についてちょこっと触れました。
私のような高齢者やドライバー職に従事する方々の多くには全く興味のない分野かも知れません。いや、ChatGPT という言葉すら聞いたことが無いかも知れませんね。
そもそもパソコンを使う習慣の無い人にとっては一生接点を持たなくても問題はないと考えても不思議ではない。
しかし「自分が使わなくても何も問題はない」とは言えなくなっている時代がもうすぐそこまで来ている。
実際にここ1ヵ月ばかり ChatGPT を使ってみてそんな感想を抱きました。

ChatGPT とは何ぞや?
という詳細については既に様々なブログやYouTubeで解説されていますので割愛させていただきますけど、ざっくり言えば「チャットによる進化したAI検索」とでも言いましょうか。

これまでのGoogleやYahoo!の検索では、検索結果は関連したサイトへ誘導されるというのが一般的で、本当に欲しい情報に至るまでにもうひと手間かかるという感じですよね(それでも便利ですが)。
それが ChatGPT を使うといきなり解答が提示されるみたいな感じ。

トップページから進んで行くとこんなページに。

検索で世界を席巻しているGoogleですらコードレッド(緊急事態)を発動し、急遽対抗措置として「Bard」を発表するほど世界が変わろうとしている。
「Bard」とは ChatGPT と同様のジェネレーティブAI。Googleもほぼ発表段階まで来ていたのに世に出さなかったのは何故か?
まあ大黒柱のGoogle検索が使われなくなるのを恐れていたというのが本音でしょう。
ChatGPT に先を越されあっという間に検索のシェアを奪われる危機感に慌ただしくなっている。

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実際に使ってみればわかりますが、もうこれまでの検索の役割を大きく超えている。
過去のデータから学習するという部分においてはこれまでのAI検索と同じだが、そこから創造的に新しいアウトプットを生み出すということが全く違う。
次々に出てくるスマホの新製品にマンネリ化を感じ辟易している人も、ChatGPT には「進化」を肌で感じることができるでしょう。

使いこなせる人にとっては「神」のような存在になるかも。
例えばプログラミングという分野においてテーマを与えればコードまで書いてくれる。
小学校からプログラミングが必修となっているようですが、教える先生にとっても学ぶのは大変。
教える側にも教わる側にも大きなメリットがありそうです。
現役のエンジニアでさえ ChatGPT により作業の助けになっていると言っているぐらい。

専門的な使い方でなくてもふと思いついた謎や簡単な書面に使う文章などはすぐに回答してくれる。
巷に多い質問で「今さら聞きにくい」というものにも脚色なく答えてくれる。

例えばこんな質問をしてみました。
「軽貨物運送業とは?」

人によっては100点満点とはいかない答えかも知れませんが、全く知らない人にとってはいろいろなサイトを回って得た情報を集約すればこんな感じになりそうな返答をしてくる。
つまり最大公約数的な模範解答を提示してくれるので、手っ取り早く最低限のタスクをこなしたい人にとっては使い勝手が良い。

更にこんな質問をしてみる。
「軽貨物運送業の問題点とは?」
箇条書きにポイントを要約して読みやすくしてくれたりします。
問題点を万人向けに綺麗にまとめてくれちゃっていますけど、実際に現場で働いているドライバーからしてみれば本当はもっとドロドロしている部分もあるぞと言いたいですよねぇ。
こういう闇の部分を拾うのはまだまだAIでは難しいのかな?

どんどん次に行きましょう!
「軽貨物運送業ってどれぐらい稼げるの?」
正解が無い、もしくは幅があるような場合は具体的な数字はさすがに出せませんね。
ある意味正直でもあり、これ以上はプレーヤーが自分で確かめるしかない。
実際どういう選択をするかで答えは全然違ってきますから。ただそういう本質さえ理解せず強引に数字だけ求めてその解答が適わないと「これ使えねぇなぁ!」と切り捨てる輩は一定数いる。
そういう自分よがりのコメント見てると「悲しい人だなぁ」と思ったりしませんか?

次の質問。
「ドライバー職の転職先としておススメは?ただしドライバー職以外で。」
今度は質問に条件を加えてみました。
こういう変化球にもちゃんと対応してくるところが ChatGPT が評価されている部分。
というか「ドライバー」「運送会社」「物流」という関連性を理解して、人事、管理、コーディネーターという分野を推奨してくる辺りは「ハンドル握ることしか自分の特徴は無い」と思い込んでいるドライバーには目からウロコか。

単純に「ドライバーの転職先」みたいな質問の仕方をすると「タクシー運転手」とか「福祉関連の送迎」みたいな狭い範囲の選択肢しかない人生に陥りがちになるので、あえて「ドライバー職以外で」という条件をつけてみました。
こうして考えるとハンドル握る仕事って高齢者向けなのかな?と思ったりする。

ご紹介する質問の最後になります。
「これからドライバー職を目指すのは賢い選択でしょうか?」
これも正解無き質問ですが、これには「メリット」と「デメリット」に分けてわかりやすく回答してきました。
「他の労働職種に比べて高収入です」という部分に違和感を覚えますが、まあどう工夫してどういう働き方をするかで結果が大きく変わるし、高収入でなくても満足度を高める方向に舵を切れるなら社畜サラリーマンより数段上の人間らしい生活は可能です。

こうして綺麗に整理してみると、いかにドライバーという仕事が心身の健康に悪い影響を与えているかがよくわかる。
時間や数字に追われるストレスというのは会社員を含めて多くの職種に当てはまる部分ですが、こと肉体への影響というと腰痛や関節痛はもう職業病とも言えるし、高齢になっても逃れられないという部分では「長く続けるべき仕事ではない」という回答が加えられてもおかしくないかなぁ?

いくつか軽貨物に関する質問と ChatGPT の回答例をご紹介してきました(スクリーンショットが見にくくて申し訳ない)が、驚くのは質問に回答してくる時間はそれぞれ5秒~10秒ほど。
私が質問を打ち込む時間より速い!(笑)
しかも日本語で質問して日本語で返してくるところも何気に凄い(もちろん多言語でも対応)。

それで痛感したのですが、これからの仕事や生活において確実にイノベーションが起きるでしょうと。
学校では読書感想文や卒論など「書かされる」ものがありますが、テーマを与えれば瞬時に及第点を取れるレベルで回答してきてくれる。これは皆が使えば「書かせている」意味があるのかどうか。
試験問題の作成だって簡単に作れるようになるし、問題の予想も精度が高そう。同じAIが回答するなら全員が満点?

一世を風靡してもやがては過去の産物となるのは仕方がない

仕事でも同様に企画書や稟議書等は誰でもいつでも出来てしまう。何なら重役にやらせればなお効率的。
アンタが納得しないとハンコ押せない書類はアンタが作ればいいじゃん!と。そりゃそうだ。
いかに社畜が無駄な作業を強いられているかがよくわかりますね。

一方では無くなる職種も出てくるのはほぼ確実。
私の複業の一つであるWebライターなどはよほど才能がある人でなければお払い箱か。クライアント側からしてみれば ChatGPT に書かせておけば事が足りる案件は多い。
外注費すら使わずに済む時代はフリーランスには厳しそうですよね。

コンサルティングなどもヤバそうですね。
最低限の相談も ChatGPT で済んじゃうんですから。

使えば使うほど便利さを感じる一方で、皆が使うようになればいらなくなる仕事も出てくる。
近未来の人類の世界って、徐々にその全景が見えてきた・・・

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