ESBIを意識せよ!キャッシュフロークワドラント
私がサラリーマン時代に人生最大の衝撃を受けた本が、今では社会人なら誰もが読んでいるであろうロバート・キヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」。
大学を出て当たり前のように就職・働いていた私にとって、自分を見直すキッカケとなり現在の働き方に至るまで大きな影響を与えてくれました。
現在の自分が人生における大正解のロードを歩んでいるかどうかはわかりません。
しかし少なくともサラリーマンから抜け出したことで、世の不条理を客観的に観察できるようになりました。
他人の時間を生きるのではなく自分の時間を探すことの面白さ。
他人の時間を生きていると、黙っていても干渉される。
自分の時間は、意識していないと見つけられない。
会社員脳のままだと、例え独立してもいつの間にか他人の時間を生きていたりする。
働き方が他人依存していることに安住し、せっかく独立したのに他人のルールの中で働いてしまう。
確かに独立したからといって他人と全く接点を持たずに生きていくのは難しい。
誰かと何らかの関わりを持って生きているのが普通です。
しかしそういう中で自分の存在・自分の理想をどこまで満たした生活圏を確保できるか。
自分のルール・自分の時間の中で働き・生活することは誰もが憧れる生き方でしょう。
それを実現させるための第一歩が世を知り己を知ることから始まります。
世間知らずの私が気付かされたのがキヨサキ氏の書籍の中で度々登場する「キャッシュフロークワドラント」。
E=Employee(従業員)
S=Self-employed(自営業者)
B=Business owner(ビジネスオーナー)
I=Investor(投資家)
それぞれの頭文字で収入を得る方法を4つに分類しています。
まずこの時点で私は感銘いたしました。
何年も社会人として働いてきたのにこの考え方は皆無に等しかった。
世の中の大多数の人はこのキャッシュフロークワドラントの左側に位置します。
収入を得るために自らが労働力となり、1馬力を駆使して24時間という限られた時間の中で足し算の収入にしかならないことに何の疑問も抱いていない。
苦労の割に稼げない働き方である。
一方で右側に位置する人は自分が働くのではなく、他人やお金に稼がせている。
寝ている間にも食事をしている間にも収入が発生する働き方。
いや、もはや働いているという感じではない。しかし収入は時間軸とは無関係に増やすことが可能になる。
キャッシュフロークワドラントの4分類に気が付くかどうかで意識はだいぶ変わってくる。
ちなみに個人事業主としての軽貨物運送業者はもちろん左側。
従業員と自営業者の中間みたいな位置づけになるでしょう。
自営業者なんだけど実際は皆で仕事をシェアするような、やることが決まっている従業員的な働き方。
収入を得るための絶対的な裁量が個人に無いため、多忙貧乏なワークスタイルとなりやすい。
仕事も時間も自由に決めることができる立ち位置にいるのに、結局は低単価長時間労働の枠組みの中で「今月は稼げた!」「今月は稼げなかった」と、計画性の無さを他人ごとのように嘆く。
軽貨物ドライバーだからといって大人しくキャッシュフロークワドラントの左側に収まっているのでは能が無い。
曲がりなりにも軽ドライバーは個人事業主であり経営者でもある。
であれば4分割の右側を意識すべきです。毎日何かに追われるような左側の働き方をしていてはいけない。
それでは一生自分の時間を他人に捧げる人生になってしまう。
自分の人生設計において死ぬまで他人のルールの下で労働に明け暮れるのを良しとしますか?
最近は医療分野が進歩して望む望まぬに関わらず長生きしてしまう傾向にあります。
ということは生活費も老後のためにそれなりに必要になるため、年金が当てにならない昨今では何とか頑張って収入を作っていかなければなりません。
せめて人生の終盤ぐらいはゆっくりといろいろなことを楽しみたい。
そのためには労働に頼らない収入の仕組みについての勉強が大事になってきます。
自分の時間を作りつつ収入の心配をしない暮らしを考えてみましょう。
まだ心身ともに元気なうちから労働収入からの脱皮を考えなければいけないと思うのです。
毎日朝から晩まで労働収入に明け暮れていては、気力・体力の衰えを感じてからでは本当に辛くなる。
早めにライフシフト、ワークシフトを意識・準備して、収入を自分の労働ではないところから発生させる仕組み・方法を考えておきたいものです。
金持ちは自分では働かない。
お金に働かせて収入をいつでも発生させる仕組みを持っている。
ガテン系の仕事に従事していると労働以外の収入ってなかなか想像がつきにくいかもしれませんが、まずは何か副業を取り入れてみて本業以外の収入を作ることから始めてみると良いかもしれません。
求人に応募するのではなく、自分で収入をどう作っていくか考える。
労働を前提とするとアイデアが限定的になる。
せどりでもヤフオクでも何でもよいので収入となる何かを考える。
それがスモールビジネスとなり、今度は自分が作業なり時間なりをコントロールできるようになれば、いよいよキャッシュフロークワドラントの右側の世界が見えてくる。
私が以前からよく言っている「軽ドライバーは世を忍ぶ仮の姿」という意味の根底にあるのは、一見ただの配達のオッチャンに見られているが本当はクワドラントの右側を意識しているんだよぉ!ということなんです。
今はその甲斐あって複業収入が一応本業としている軽運送業収入を上回っており、その差を年々広げようという勢いはありますのでこの意識というのは役に立っていると思っています。
ただしまだまだ自分が働いちゃってる部分が多いんですけど(^^;)
もっと若い時から明確な意志を持って行動していたらなぁ・・・