働き方のポートフォリオ

新年早々に首都圏で大雪とか、何か波乱を予感させるスタートとなりました令和4年。
危惧していた昨年のクリスマスやら年末年始の人混みから、やはりオミクロンは爆発的な感染拡大が顕著となり回復基調であった経済にも再び暗雲が・・・
いくらオミクロンが重症化しなさそうだと言っても、感染すれば今のところは一定の隔離となるわけで、人員的に会社やお店に影響が出るのは必至。雇用にも大きく影響が出そうです。

 

ウイルスに関わらず、日本の国力は年々低下していくばかり。
肝心の労働力は少子高齢化により先細りに歯止めがかからない。
企業は内部留保に躍起となり従業員への還元は後回し。これでは消費は拡大するわけもなく結局はデフレ脱却など絵に描いた餅。

貧富の差は2極化が進み、FIREして40代には経済的自立を達成し奴隷的労働から解放される者が次々と出てくる一方で、低賃金・長時間労働にしがみつかねば生きていけない綱渡りな人生を歩んでいる者も増えている。
1億総中流なんて言われていた時代が懐かしい・・・

 

ここ数年、日本の経済界の重鎮や大企業のトップが「終身雇用を続けていくのはもう限界」とか「45歳リストラ」などと公に口にするようになった。
退職金は死語になりつつあり年金で老後は補えないという現実に、将来への不安ばかりが大きくなる毎日。
一体私達は何を拠り所に生きて行けばよいのだろうか?

こんな時代になってアタフタしている原因の一つは、これまで他力本願的な生き方をしていたことに気付くのが遅れたからではないか?

この働き方に僕の生存権を託せるか?

日本社会は学生を卒業したらどこかに就職するというのが既定路線。
多くの学生はそこに疑問も抱かず就活に血まなこになり、あたかもそこがゴールのような短期集中型の努力をしている。
どこかに就職してしまえば後はお給料やボーナスに守られる生活が待っており、実際その恩恵に与っている会社員は多いしだからこそ不平不満を言いながら好きでもない仕事でも続けているのでしょう。

ところが今は会社も自分を守ってくれない。
効率化が進んだ現代ではいなくてもよい会社員というのは、経営者の本音から言えば相当な数にのぼる。
不幸にも日本の雇用契約上、簡単にクビにすることが難しいためかなり遠回りなやり方で退職を迫るパターンが増えている。
会社の居心地が悪くなったと感じる時は、そこに原因がありそうです。

結局は仕事も収入も他人が決めている。
運良く「天職」と感じられた人はラッキーですが、それでも仕事と収入は他人の管理下に置かれている以上、幸せが永久に続くとは限らない。
リストラを経験されている方なら、突然の地獄通達は晴天の霹靂だったでしょう。
いかに自分が無力な生き方をしていたかを味わうことになる。

 

他人に生存権の全てを握られている状態から脱することを考えてみる。
まず会社員の収入のポートフォリオを視覚化するとこんな感じかな。

常識人の収入ポートフォリオ

8割9割が本業収入で、足りない分を副業で補う。
会社員であれば拘束時間が長いので、よほどの覚悟がなければ副業収入を増やすのは簡単ではない。
まあ大抵の場合、本業収入があることにより甘えがでて副業を伸ばそうとは考えない。
個人事業主である軽ドライバーも多くはこのパターン。
会社員同様に本業の労働時間が長いため、副業収入は限定的。
宅配のように本業で稼げる可能性があっても労働時間ももれなく付いてくるような働き方なら副業は必要ないかもしれませんが・・・

 

では近未来的軽ドライバーを目指す私の頭の中をポートフォリオ化してみると

近未来的軽ドライバーのポートフォリオ

もはや本業が何であるかわからない(笑)
いや、むしろ本業は何であっても構わないと開き直ることが出来れば、生存権は自分が握れることになる。
リスク分散することで何かの収入が潰れても他の収入で補うことが出来る。
図の「複業」の中身は文字通り複数の収入ネタで構成されていて、投資信託みたいなもの。
時間と収入のバランスが悪いと思えば切り、別の収入ネタをはめ込む。
働き方や収入を自分の意志で変えることが出来るのは、やってみるとメチャクチャ楽しい。

今は個人年金だけ受け取っているので年金収入部分では数十万円ほどですが、やがて投資を本格化し国民年金を受け取るようになればポートフォリオもバランスが変わっていくでしょう。

以前からお伝えしておりますが私は少々世の中を斜めに見ている人間なので、本業が一番大事という考えはありません。
強いて言えばその時に一番収入が多かった仕事が本業と呼んでいる程度。
むしろ低賃金で長労働時間、将来性も不透明な働き方に自分の生存権を託す働き方が本業であってはいけないと思うのです。

年金だけでは生きていけないね

今の働き方を生涯続けていける保証があるのならそれも良し。
全く不透明な働き方をしているのであれば、一度自分の働き方や収入を視覚化して上の図のような円グラフ・ポートフォリオにしてみてください。
その労働と収入のバランスをどう変えていくか?変えていけるのか?

何かが崩れた場合に何で補完できるのか?

これからの生き方はこのバランスを取ることを意識して働き方を考えてみることをおススメします。
本業と思い込んでいる仕事が、実は収入の伸びしろを阻害していることだってあるのです。
視覚化してみると問題点や潜在的な可能性を見つけやすくなると思います。

働き方・収入のポートフォリオの変化を楽しめるのが自力本願的な生き方であり、楽しめないのが他力本願的な生き方ではないでしょうか?

 

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