「一生必要ない」と決めていたのに、エアコンを買った理由

もはや気合いだ!根性だ!は命取りになりかねない

「一生必要ない」と決めていた私が、エアコンを買った理由。―賢い選択と、これからの夏の話―

「エアコンは別に使わなくても大丈夫だよね?」

そう言って粋がっていたのは、つい2年ほど前までのことでした。
来月66歳になる私は、長年、季節の風を肌で感じながら暮らすことに誇りを持ってきました。
実際、これまではエアコンなど無くても問題ないほど、夏の暑さや自分の健康にはそれなりの自信があったのです。
それは私の妻や娘も同様。暑さに耐久性があった家族だったからといえましょう。

しかし昨年あたりから、夏の暑さによる明らかな「ダルさ」や、慢性的な寝不足を自覚するようになりました。
軽貨物ドライバーを引退してからというもの、一気に虚弱体質になったのか?と思うほどの老化を感じております。

「もう何かに見栄を張っている場合じゃないな。これからは年相応に体をケアしていかなければ」

妻とそう話し合い、ついにエアコンの購入に踏み切りました。
世間で騒がれているエアコン2027年問題も背中を押しました。
まだ労働収入があるうちに購入しておくべきだとも思いました。
ここ数年の酷暑を考えると、「どうせならこの夏から対応しておこうか」となったのです。

結構巷ではエアコンが売れています。
私が購入したのはネットでも家電量販店でもジャパネットでもありません。
取付工事費も含めていろいろ比較検討したところ、なぜか最安値は地元の大型スーパーだった。
これは意外だった。
ただしスペックは全く同じで現在主に流通しているものより1年だけ型落ち。
新機種とは年間で数百円程度の電気代の差があるらしいが、我が家はさほど使わないのでOK。
取付工事は注文の約1ヵ月後と、ここは大型量販店よりはちょっと納期がかかる。
まぁエアコンが今すぐ必要だぁ!と騒ぐタイミングでもなかったので決めた。

これから注文する人は下手すればお盆より後の納品になるかも。
たぶん夏過ぎれば新製品の入れ替え情報が出てくるから、そこまで待てるなら安く買えるかも。
それか今夏シーズンで現行機種が全部売れてしまい、新制度対応の高スペックを買わざるを得なくなるか。

文明の利器を自分に合った「味方」にする

値段やCMより自分に何が必要な機能かを考えよう

これまでエアコンを必要としていなかった最大の理由は、「なくても耐えられる」という慢心でした。
しかし、365日空調完備の仕事場に慣れてくると、健康寿命・労働寿命を長くするためにはその考えは危険だと気づかされました。
環境・リズムを安定することが気持ちよく働けることに繋がる。
軽貨物時代の末期は毎朝めまいを感じるなど、ボロボロになっていた。
豪雨・炎天下・酷暑・寒気に晒されて働いていた軽貨物時代は、気付かぬうちに心身の老化を速めていたのですね。
今は健康診断の数値も改善し、まだ働けるという気持ちにもなっている。

今のエアコンは、冷やしすぎない気流制御や、湿度を適切に保つ機能が非常に優れています。
選んだのは、過度な冷房能力は重視しないが、「空気清浄機能」によるウイルス対策やなるべくメンテナンスをしなくてよいタイプ。
もう高齢者夫婦の世帯なのですから、暑さを防ぐということも大事ですが健康を守るという意識でエアコンを選びました。

高齢者こそ、最新の「センサー技術」に頼るべき

自分のことより一緒に暮らす相手のことを気遣おう

私たちが一番驚いたのは、その「賢さ」です。
リモコンで温度を設定するだけではありません。室内に人がいるかどうか、どのあたりにいるかをセンサーが検知し、直接風が当たらないように自動で調整してくれるのです。

「これなら、寝ている間に体が冷え切ってしまう心配もないね」

エアコンいらない派の妻も、想像以上に進化しているエアコンに喜んでいます。
ホントにエアコンの進化に無頓着だったので、自分たちに必要な機能・選ぶ基準さえ絞っておけばあまり迷わなかった。
たぶん知れば知るほど選択に迷っていたと思う。

たぶん60代にさしかかるあたりから、身体の体温調節機能は低下していきます。
自分自身の「暑い・寒い」という感覚も、自分が思う以上に鈍くなっていきます。
これは介護施設で毎日高齢者に寄り添って観察していると、ほぼ全員が体温調節機能がおかしくなっていきます。
実際6月に入る頃まで部屋を暖房にしている方もいらっしゃおますから。
だから機械が適切な環境を整えてくれることは、決して軟弱なことではなく健康を守るための立派な「防衛策」なのです。

購入前にこれだけはチェック!失敗しないための心得

購入するタイミングとメンテナンスのことを考えよう

もしこれから購入を考えているなら、以下の3点だけは意識してみてください。

  1. 「オーバースペック」を恐れない 部屋の広さギリギリの機種ではなく、少し余裕のあるスペックのものを選ぶと、運転に余裕が生まれます。
    結果として、静かで安定した運転が続き、電気代の節約にも繋がります。
  2. 工事の「予約時期」は最重要 夏本番になってから買うと、設置工事まで2週間以上待ち、なんてことも珍しくありません。
    「暑いな」と感じたら、梅雨入りの前、6月中のタイミングで動くのがおススメです。
    ちょうどその夏のシーズンに向けて多くの種類が投入されてくるので、選択肢が豊富にあります。
  3. フィルター掃除のしやすさを確認 メンテナンスは身体への負担になります。
    自動洗浄機能がついているものや、フィルターが取り外しやすいモデルを選ぶことで、長く愛着を持って使い続けることができます。

噂の「価格高騰」や「選択肢減少」は、迷いの理由にするな

ネットでは「来年から環境負荷低減の規制でエアコンの価格が高騰する」「冷媒ガスの変更で製品が変わる」といった情報が飛び交っています。
確かにそれも事実でしょう。しかし、それを待って我慢を続ける時間は、取り戻せません。

大袈裟ですが我慢して体調を崩し、病院へ行く羽目になってしまっては、節約も何もありません。
健康は一番の資産です。今、自分に必要な環境を整えること。
それは将来の自分の身体への投資です。

新しい夏との付き合い方

残りの人生ぐらい快適に過ごしてもバチは当たらない

エアコンを買ったことで、私たちの生活は少しだけ変わりました。
暑い日中に無理をして家事をせず、涼しい部屋で読書を楽しむ。夜も寝苦しさに悩まされず、ぐっすりと深く眠る。
そうすることで、日中の活動に活気が戻ってきました。

「エアコンを入れてから、ぐっすり眠れる感じがする」

妻がそう言いました。
私たちは「エアコン=いらない」という固定観念を捨てたことで、逆に「どうすれば夏をより豊かに過ごせるか」という新しい視点を持つことができました。

結びに代えて

もしあなたが今、エアコンの購入を迷っているのなら。
どうか、「今までどうだったか」ではなく、「これからの身体をどう守るか」を基準に選んでみてください。

最新のエアコンは、かつての冷たい風を吹き付けるだけの機械ではありません。
寄り添い、守り、日々の生活を支えてくれる、頼もしいパートナーになり得ます。

暑い夏を無理に耐えるのは、もう終わりです。
今年は、涼やかな風の中で、穏やかな毎日を過ごしてみませんか?

結局は安上がりの贅沢の一つなのですから。

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