軽ドライバーはFIREを目指せ!
ドライバー職には辛い季節がやって参りました!
オリンピックに出場するようなストイックに鍛えているアスリートですら熱中症で倒れる日本の夏。
まるで競技みたいな「配達」という低賃金・長時間労働のハードワークを、炎天下でも黙々とこなすドライバーの方々はもっと評価されても良いと思います。
さて、世間では「FIRE」というワードが流行の兆しを見せているようです。
中には「FIRE=炎上?」とイメージした方もいらっしゃるかも知れませんが、使い方としてはもう少し前向きな意味になります。
「FIRE]とは「Financial Independence Retire Early」の略で、経済的自立・独立を目指し、その結果早期リタイアを可能にするという考え方。
簡単に言えばお金に困らない状況を手に入れ、1日でも早く労働からの解放を目指しましょう!と。
勤勉な日本人気質においては、労働から解放されるという状態をイメージするのはなかなか難しいかと思います。
これまでは終身雇用・年功序列に甘え、「退職金&年金」というご褒美のために定年まで一生懸命勤め上げることが常識と捉えられていました。
しかし終身雇用・年功序列は既に崩壊し、退職金も貰えるとは限らない時代になり、年金すら受給年齢は先送りで受給額も減る一方。
こんな状況で働いていても、リタイアなんて無理! 一生労働を続けないと生きていけない世の中になってきている。
そこにコロナウイルス禍という想定外の問題も加わってきた。
どうなるかわからない生殺しのような労働奴隷生活から早く抜け出すことを真剣に考えないと、歳を重ねるごとに選択肢が狭くなり悲惨な人生のクライマックスを迎えることになる。
そこで「FIRE」です。
誰かに雇用されるということは、相手と運命を共にすること。
グローバルな競争社会となり、いくら自分が頑張っても会社が競争に勝てなければ共倒れとなる。
まず収入や生活が誰かに依存している不安定な状況を打破することを考える。
目の前の状況にアップアップするだけでなくまず自分のリタイアをイメージしてみる。
「定年まで会社はあるか?」「一生今の給与体系で満足か?」「それでも他人のルール下でずっと働いていくのか?」・・・
日本人の危ういところは、「定年」という誰もが行き着く指標を年齢的なもので均一的にイメージさせられてしまっていること。
終身雇用・年功序列が崩壊し、もはや労働者は将来を保証されていないのだから会社にしがみ付いている必要はない。というよりしがみ付いていてはいけない!
そしてもっとも大事なことですが、リタイアするタイミングは自分で決められることに気付きましょう。
60歳まで働かなくてもいいんです。経済的に自立できていれば。
ダラダラとやりたくもない仕事、労働対価の低い仕事にいつまでも時間を費やしていてはダメです。
ではどうしたら良いのでしょう?
一つのヒントは時給仕事からの卒業。
時給仕事は難易度は高くなく誰がやっても出来上がりが同じようになるものが多いので賃金は安い。しかも一定の収入を得るためには長時間労働に陥りやすい。
隙間時間を埋めるようなものであればまだしも、1日の大半を費やすような仕事では結局はその世界に拘束され他の可能性を潰すことになる。
時給仕事はどんなに頑張っても時給以上に稼げません。
その環境にいる限り経済的に自立するのは大変難しい。
稼いだだけ出費するような自転車操業になりやすいのです。
個人事業主が殆どである軽貨物ドライバーについて、一体どれだけのお金があれば経済的に自立できるのかを考えて見ましょう。
月の生活費として最低いくら必要なのか?
それをクリアする収入ネタ、毎月安定して収入が入るネタはあるか?
不労所得にチャレンジしお金に働かせることも考えてみる。
実は軽貨物ドライバーが低賃金長時間労働に陥りやすいのは、お金に働かせるという意識が低いから。1馬力で頑張っちゃうんですねぇ。
資産運用は「FIRE」に欠かすことはできません。
軽ドライバーは所詮1馬力でしか収入を得られませんが、そこに不労所得を加えることで自分の働き方を俯瞰して見て欲しい。
自分が働くだけでなく、積極的に資産運用を勉強し2馬力3馬力の成果を出すことができればリタイアは自ずと早く達成できる。
60歳になっても1日150個配達とか10時間働くとか、やりたいですか?
30代40代の時は多少の疲れはすぐに回復できますけれど、50代後半以降は想像以上に身体が言うことを聞かなくなります。
そこからあと10年以上も同じ働き方をするというのは無理!そうなる前に何とかしなきゃ!
投資というと株やFX等のリスクが気になるものがすぐに思い浮かびますが、「IDECO」や「NISA」のような政府公認のリスクの少ない資産運用を早くから始めるのも効果が期待できる。
また、稼ぐだけでなく「ふるさと納税」や「小規模企業共済」のように節税になるような制度を活用することも経済的自立を加速します。
節税の効果は地味ですが、税金対策を理解しておかないとお金はドンドンと流出してしまうのです。
軽ドライバーに限らずフリーランスと呼ばれる個人で頑張っている人は、目の前の仕事・収入だけではなく、自分の可能性(時間の使い方、少しでも労働対価の良い仕事の受注、長く続けられる働き方等)を総合的に整理して、効率よく貯えを増やしていきましょう。
本業だからと言って安請け合いや時間泥棒な仕事に振り回されてはいけません。
また、いくらドライバーの仕事が好きだからと言っても生活のために働く状況は避けたいものです。
リタイアしたって軽ドライバーの仕事はできるのですから、お小遣い程度稼げれば良いという状況にしておけばよいでしょう。
常に様々な働き方にアンテナを張り、1日も早く「FIRE」を実現し、快適なリタイア生活を楽しみたいものですね!