会社員の副業と自営業者の副業の違い

窮地に陥っても冷静に!
世界的に株価の下落傾向が止まりません。
過去に何度も明確な原因があって株価が暴落をすることはありました。特に米国株はその都度不死鳥のように急速に回復し年単位のチャートで見れば驚異の右肩上がりになっているのですが、やはり下落が続くタイミングでポジションを持っている者からすれば心落ち着かない。
過去にいくら安心材料となる前例があったとしても、その前例通りに物事が運ぶとは限らない。
人間はどうしても悪い方に考えがちですよね。
人生の中で窮地に陥る状況というのはいくつもあったと思います。
突然の病気、親の失職で家庭崩壊、勤め先の倒産やリストラで自分が失職、、事故やトラブルに遭遇・・・
当事者からすれば将来への希望や夢など吹っ飛ぶような、まさに「お先真っ暗」という状態。
そんな時に冷静でいることは非常に難しい。真っ当な判断ができずに更に悪い方向に進むこともしばしば。
時間をかけて徐々に窮地に陥って行くのであればまだ手の打ちようがあるかもしれないが、大体は青天の霹靂のごとく身に降りかかる災難が原因で思考が止まってしまう。
とにかくこの状況を打破しなければと手当たり次第に思いつくことをやってみるのですが、打つ手打つ手が裏目に出たりして上手くいかなかったりする。
こういう状況では視野が非常に狭くなりがち。
目先のことばかり考えてその場凌ぎな行動をとりがち。
例えばローン返済がきつくなって、闇金やサラ金に手を出すとか。
確かに一瞬は状況は落ち着くかもしれません。その場は凌げます。
しかしそれは嵐の前の静けさ。その平和な瞬間はすぐに今まで以上の厳しい荒波に巻き込まれていく。
その場凌ぎを続けていけばどんどん深みに嵌っていくのは、わかっていても繰り返す悲しい人間の性(さが)。
では「ちょっとヤバイな」と思う状況に陥ったらどうすればよいのか?

歯車の一部みたいな働き方してりゃぁそりゃぁどうにもならんわな
軽くパニック状態になっているはずなので、まずは落ち着いて現在の状況を一つ一つ紐解いていく。
これは震災時や事故の当事者になってしまった場合にも当てはまります。
落ち着くことで狭くなっていた視野も徐々に広げることができるはず。
そこで「やっていいこと悪いこと」の判断も出来てくるでしょう。
地震の揺れが収まったからとすぐに建物から外へ逃げ出すのが良いか否か。
借金返済のために手っ取り早く高時給の怪しい仕事に応募するのはどうなのか。
いろいろなピンチの際の行動例などはネット上でいくつも紹介はされていますので、自分が陥りそうなシチュエーションがわかっていれば参考にしておくのもよろしいかと。
震災時の対応とかは住環境や地元の行政のルールによって変わってくるので、一般的に紹介されているものとは違うケースも多々ありますので留意されたし。

どっちがマシ?
転職を余儀なくされるケースというのも「窮地」の範疇でしょう。
(転職する要因でもある)現在の職から退職を迫られる状況というのは、原因が何であれ年々増えているようです。
そこで何とか現職に留まることも可能な場合もあるのでしょうけれど、まあ1度職を追われる強迫観念に囚われてしまったら気持ちは退職する方へ進んでしまうのは仕方がない。
退職・転職は仕方がないとして、そこでやっていいこと悪いこととは?
やはりここでも一旦冷静になって状況を紐解くことが大事。決して感情のまま突っ走ってはいけない。
現職に留まることはどうしても無理となれば転職を考えるわけですが、まず大きな選択肢として「正社員」か「非正規」かという働き方を考える。
安易に雇用される(正社員)道を選択すれば、転職に至った理由と同じことを繰り返す可能性はある。
「どこに勤めるか?」ではなく「どう働くか?」

うじうじしている非生産的時間があるなら副業を!
今の時代は正社員である恩恵というのはもう少なくなっているように思うのです。
確かに社会保険の部分では有利であることは間違いないのですが、最近は非正規で働く人々にも条件が緩和されてきて社会保険適用も十分可能になってきているので、会社員絶対有利な条件ではなくなっています。
軽貨物運送業のような個人事業主でも、アルバイトのような副業でも一定の基準を満たせば副業先で社会保険を適用させることは可能。
ただしいかにそのための労働時間を確保できるかは本業との工夫が必要。
もしくはマイクロ法人を設立することで社会保険や節税も可能になる。
あとは収入の額と安定性。
副業で社会保険がつくような働き方をする場合はそれなりの収入にもなっているはず。
それに本業(どちらが本業でも構わないが)の収入を加えれば、私の今の経験値から考えても月収30万円はいけるはずです。特に30代40代ぐらいで体力・気力がある人なら尚更いけるでしょう。
例えば軽貨物半日コース(日収10,000円)を週5でやることを本業。
アルバイト半日コース(時給1,100円×6時間)を週5でやることを副業。
合計は(10,000×5×4.3)+(1,100×6×5×4.3)=356,900円。
注)4.2というのは月平均の週数とするための調整数
ここから社会保険折半分として20,000円ちょっと(収入全体ではなく副業先の収入額にかかるので安く済む)を引けば単純に330,000円以上の収入が残る。税金も払ったら30万をちょっと割り込むぐらいが手取りという感じか。
普通の会社で正社員で働くのと大差ないことがわかるでしょう。
本業も副業も単価を低めに計算してますけど、もちろん仕事によってもっと収入は高くなる。
私も現在の収入の組み立ては上記のようなイメージですが、上記例よりはかなり多くの金額をもらっています。
62歳の爺さんとしては恵まれている方かな?

軽ドライバーやりながらの副業も意外とイケてる
何より大事なのは理屈でわかったフリをしても働き方として馴染むには時間がかかること。
これまでと働き方が変わるとその変化に慣れる前に会社員脳が拒絶反応を起こすことが多々あるようです。
会社員が副業やるのと自営業者が副業やるのとの違いとでも言いましょうか、発想の自由度・時間の使い方の差は如実に表れる。
いくら副業がやりやすい時代になったからと言っても会社員はどうしても拘束された上でのオマケ的にしか考えられない。
自営業者はもともとアイデア勝負で生活を成り立たせているので、時間とマッチングのバランス感覚がだいぶ違うし多少の収入の変動には動じない。
むしろ収入がちょっと低くなっても満足度が高くなる方を歓迎できるので、働き方の変化に柔軟性がある。
世間一般で論じられている「副業」には実は「会社員の副業」と「自営業・フリーランスの副業」とでは結構な認識と受け取り方の違いがあることがおわかりいただけましたでしょうか?

メインを決めずいろいろと取り入れてみる楽しさを知ろう!
私も軽貨物で独立した当時から副業を取り入れていましたけど、当初は本業と副業の境目をガチガチに頭固く考えていて働き方の選択肢が狭かったなぁと。
上記でご紹介した社会保険や時間の使い方と総収入の考え方を理解するようになってからは快適そのもの。
何でもっと早くにこういう働き方ができなかったかなとちょっと悔やんでおりますだ。
人生を豊かに送れる「働き方」は必ずあります!
それを見つけることが皆さまが課せられた人生最高の仕事ではないでしょうか?