確定申告!やってみてわかる、経費の醍醐味!

いよいよ2月17日より2019年度分の確定申告の受付が始まります。

サラリーマン時代はすべて会社に任せっきりだった経理業務を自分で行うのって面倒なもんです。改めて会社の経理担当の仕事の大変さがわかろうというもの。

 

毎年毎年、確定申告の何を恐れ意識してしまうのか?

税務署とか警察署って何かイヤじゃないですか。別に悪いことしていなくても(^^;)
特にドライバーの皆様は警察に絶対に良い印象ないですよね。配達中にパトカーや白バイにピッタリ後ろにつかれた時のあの緊張感。
ライト切れで走行してますね?歩行者保護安全義務を怠りましたね?ウィンカー点灯させずに曲がりましたね?・・・
減点・反則金・・・あらゆる自分の落ち度を想像してしまいます。

 

税務署だって普段は何も意識してないのに確定申告が近づくと突如その存在感が大きくなってくる。
何か申告上にヘマして脱税扱いされたらどうしよう?追徴課税とか行政的な制裁を受けたらどうしよう?という被害妄想がムクムクと頭をもたげてくる。

一度申告に不備を起こそうものなら今後ずっとマークされるのではないか?やたらチェックが厳しくなるのではないか?といらん心配をしてしまう。

特に税務署が嫌なのが、申告に不備があってもすぐ指摘されるわけではなく、ずいぶんと時間が経ってから突然に書面やら電話で“お尋ね”が来るらしい。
すっかり安心して申告用の書類や領収書などどこへ片づけたか忘れた頃に税務署のお尋ねが来たら、そりゃパニックになる。

「一体どこに指摘が入るのか?」「え~っ、レシート捨てちまったよ」・・・

申告後何もないから大丈夫!と安心・油断する頃が危ないという。
確定申告の受付期間はあくまでも受付であって、内容についての精査はその後から順次行われていくため、だいぶ遅れたタイミングでお尋ねが来ることになる。
申告書類等は保存期間義務が確か最低5年だったかな?迂闊に処分等してはいけません。

 

軽貨物運送を開業したら最初にやっておきたいこと。

税務署への開業届けは当然として、一緒に青色申告の承認申請をしておきましょう。新規開業の場合は開業から2カ月以内に申請すればOKです。
青色申告承認申請書は税務署にも置いてありますし、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。

青色申告自体は申告する書類の作成はちょっと素人ではハードルが高いですが、今は確定申告用のソフトやクラウド型サービスが多数出ていますので画面の指示に従って数字等を入力していくだけで一通り出来てしまいます。
特に軽貨物運送業というのは在庫や棚卸、売掛買掛などほとんどありませんから非常にシンプル。副業等もしていなければ家計簿レベルで申告書類は作れると思います。

青色申告承認申請をすると必ず青色申告しなければいけないと思われるかもしれませんが、別に承認申請後でも白色申告することもできます。あくまでも青色申告できる権利を取得しておくということ。

青色申告するとそれなりの作業が増えますけどその分のメリットはかなり大きいです。
ただしこれまた勘違いする人がいますけど、青色申告したら最大で65万円が戻ってくるわけではありません。あくまでも所得控除額が最大で65万円増えるということです。

しかしですね、1回でも自分で確定申告を経験してみると個人事業主レベルでの「控除額65万円」というのがいかに大きなメリットであることがわかります。

簡単に言えば経費を65万円増やすのと同様の効果があるということ。
例えば軽貨物運送業の開業初年度の売上なんてせいぜい400万円前後ぐらいでしょう。経費で65万円かかることってせいぜい車両購入ぐらいではないでしょうか?しかも減価償却になりますから1年で経費精算できません。

勘定科目1点で税務署公認で65万円落とせる、しかもそれが毎年続くのです。白色の場合は10万円です。売上400万円程度の個人事業者であれば青色申告にするとおおよそ5~7万円ほどの節税効果が期待できます。経験してみればこの恩恵はありがたく感じられるでしょう。しかも毎年続いていくのです。

経費テクニックをマスターしよう!

売上額が小さいうちは経費にも限りがありますが、上手く利用することで売上以上の満足感を得ることが可能になるかも知れません。

そこが会社員には出来ない部分でもあり、経費の使い方を、極めることが個人事業主としての醍醐味にもなります。特に軽貨物運送業は「車」という絶対的な経費利用価値があるものを事業に用いていることを理解しておくべきです。また、自宅を事務所にすることで家賃や駐車場代、生活費の一部を按分して経費算入もできますから、節税効果があるものが結構多いと感じると思います。

 

ただし注意しておきたいことがあります。

まず毎年ほぼ変わらない固定費(家賃や駐車場代)を按分して経費計上する場合、最初に決めた按分の額がずっと続いていくわけですから、その後の経営に多少なりとも影響を与えます。
按分額が安すぎても損した気分を引きずりますし、最初に高く設定しすぎたり途中で安易に額を変更すると税務署にツッコまれる。按分は匙加減が難しいのです。按分の比率の根拠も考えておきましょう。

次に経費で落ちるからといって余計なモノに金を使いすぎないこと。あくまでも経費は所得控除にしかなりませんが出ていくお金はそのまま失うわけです。買い物を経費でまるまるカバーできるわけではないのです。

そして売上と経費のバランスは特に要注意です。
毎年売上が増えてもいないのに調子こいて経費だけが右肩上がりというのは税務署はツッコみたくなる。このパターンは実に多いようで悪い意味で経費慣れしちゃうのでしょう。

売上も経費も目立った増減をしなければ税務署もさほど関心を示さない?
経費は自分でコントロールできる要素ですから、上手く活用して事業に生かすべきです。

経費を抑え税務署のチェックリスクを緩くすべきか、理論武装して正面突破を狙うか?

さて、皆様はどちらで確定申告に臨みますか?

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