軽運送業、こんな働き方してちゃアカンよ!

令和元年も11月になりました。今年もあと2か月ですが平成の時代と何か変化がありましたでしょうか?

運送業もいよいよ繁忙期となります。しかしこれまでと同じことしていれば給料がちゃんと貰えるような時代ではありません。むしろ現状維持では減るか切られるかという現実を突きつけられます。

 

今年大きな話題になりましたAmazon Flexという新しいドライバーのスタイル。
これまでの 応募 → 面接 → 採用 → 長時間労働 → 低賃金 → 2か月後の支払い みたいな常識から、 登録 → 労働時間自由 → 仕事選択 →  残業無し → 即報酬  という新鮮さが運送業の旧態依然のマイナスイメージと違う次元の働き方を提供し、人手不足どころか応募者多数・募集早期打切りという今の運送業には有り得ない社会現象にもなりました。

なぜ運送業に人が集まらないかを外資系企業特有のドライ&スピード感が解決したようなものですが、残念ながら現状の日本の運送業界では真似できません。労働力をこき使いコンプライアンスを順守しないことで経営が成り立っているような世界が今更正反対なことをするのは無理がある。

また、荷主を神様扱いするような上下関係に誰も触れようとしてこなかったことも問題。
運送会社は一種の中間搾取者です。荷主と従業員(ドライバー)の間に入って上にはゴマをすり下には怒鳴り散らしてこき使う。まずは役員報酬を確保し次に内部留保、最後にわずかに残った額を従業員で分け合うビジネスモデル。まあこれは運送業に限ったことではありませんが。

今まで法を守らず確保してきた利益が、世の働き方改革の盛り上がりと国のコンプライアンスに対する締め付けが厳しくなったことで、ますます運送業は利益を上げることが難しくなっていきます。労働時間超過・速度超過・積載超過で何とか会社は回っていたものが、全てできなくなれば経営が成り立たなくなるのは目に見えている。

あのヤマト運輸でさえ数年前の会社規模の残業未払い・訴訟問題から雲行きがおかしくなっている。
法を順守しようと値上げして働き方改革に着手したまでは良かったが、せっかく委託を増やしたりフランチャイズ子会社を使って社員ドライバーの負担を軽減しようとしたのに、値上げによる顧客離れ・扱い荷量制限・売上げ減により委託やFC等の外部スタッフを順次切り捨て、アンカーキャストという契約社員部隊の大増員に方向転換してみるものの人が思うように集まらず、挙句の果てにはせっかく値上げしたAmazonの取引を屈辱的に値下げして荷量回復へ動きだした。

 

結局は売上げ優先主義であり、人が足りないのにまた荷量を増やしドライバーの負担増による経営回復を目論んでいる。しかし一度切り捨てた委託やFC経験者はそんな労働者を軽視するヤマト運輸には不信感を抱いているし、値上げされた側も取り扱いが佐川や日本郵便に流れてしまっている。AmazonもデリバリープロバイダーやAmazon Flex等の自前の運送システムが伸びているため、ヤマトが期待しているような荷量回復にはならないと市場は見ている。

 

このように運送・物流の世界は大手と言えど安泰ではない。一寸先は闇であり、法を守ることが経営破綻に繋がるという異常な業態である。その底辺で働くドライバーは上の流れに翻弄され、五年後十年後の自分の姿を描けないどころか半年後一年後の姿さえ不透明という危ない働き方をしているのです。

社員ドライバーは雇用契約で拘束されているので会社と運命を共にすることから逃れられない。しかし個人事業主のフリーなドライバーは世間的には不安定に思われている雇用されていない立場を逆に利用して生きて行くことを考えなければなりません。社員と同じように組織にしがみついて命令のまま働かされていては船が沈みだした時に逃げられなくなる。

 

 

自分も軽運送業始めて12年目なりますが、危なっかしい業種・働き方だなと痛いほど肌で感じています。お世話になっている運送会社も労働時間にうるさくなってきているし、そのせいか年々荷量が減って(減らして?)来ているのは実感してます。そのおかげで人手不足感が薄らいでいる感じもしますけど(笑)この流れで給料が増えるわけがない。

委託は12年経っても報酬は1円も上がっていないし、社員ドライバーも基本給10万円ちょっとの世界から変わっていない。相変わらず支払いサイトも末締めの翌々月払い。毎週支払われるAmazon Flexが同業者に魅力的に見えるのは当然ですね。

 

働くということはどこかにぶら下がって物乞いして仕事を貰うことではない。
収入を創るというイメージで、周囲の影響を極力受けずに継続していけること。
組織にどっぷり浸かってしまうとそこから抜け出すことが困難になる。自分の立ち位置と働き方はいつも意識すべし。特に数年後の自分の姿が明確であるように動いていれば、船が沈んでもどこにでも逃げることができます。

間違ってもお金のために働かされてはいけない。常に近未来の自分のあり方を意識していきましょう!

 

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