近未来的軽ドライバーは鳥の目虫の目魚の目を持とう!
転職する時に陥りがちなのは、目の前の待遇ばかりに気を取られて広い視野で見渡していないこと。
数字的なモノ、過去との比較、見せかけの将来性で判断する人が多いのですが、できればもう少し多角的に観察してあげるともっと大事なことが見えてきたりします。
ビジネスにおいてはいろいろな格言みたいなものが取り上げられますが、鳥の目・虫の目・魚の目という視点を重視した考え方も有名ですね。
鳥の目・虫の目・魚の目
鳥の目 = 鳥の視界は私達が日常では見ることのできない世界。航空写真のような世界感で物事を見ています。いわゆる「俯瞰」している状況ですね。全体像を見渡すことは大局観を養うことに通じます。
人間には2次元的な世界を鳥たちは3次元的に捉えています。どの方向に何があるか。あっちは渋滞してる。そっちは事故だ。こっちではお祭りやってるな。と幅広くリアルタイムに起きている情報を知ることができる。
GPSとかカーナビ的な情報は私達は通信機器類を用いることで確認できますが、鳥たちは視界の中で確認し行動しています。移動するにも渋滞のない無限の「空間」を最大限利用できるので速いし自由度が高い。実に羨ましいですね。
スマホもパソコンもカーナビも無い時代は、情報を得るにも大変だったことが改めてわかりますね。
電車が突然止まっても原因不明の大渋滞が起きても、現場に居合わせた当事者たちがその状況・原因を確認するのにどれだけ時間がかかったことか。今はスマホ一つでほとんど確認できますから良い時代になったと言えましょう。
ただしこのような使い方しかできない人は受け身的であり、便利を活用しきれているとは言い難い。
これからのAIの時代は予測で行動する時代になるとも言われています。
これから起きそうな渋滞や悪天候を事前に察知し、先回りしてリスクを回避するような情報を入手できるようになるかもしれない。そういう情報を得、利用できる者は時間を制することができる。情報にルーズな者は渋滞にハマったり止まった電車の中で悶々とした時間を送ることになる。
今もナビや天気予報の精度が上がってきていますが、これが更に進化し誰もが自由に利用できるようになると人類の行動パターンは画一的になってしまうのだろうか?それもどうかなぁと思うが。
情報を得られることと活用できることは別です。フリーランスはその能力を磨いていかないとね。
虫の目 = 現実的な視点と言いましょうか、鳥の目と違って視野は狭くなりますがより接近して物事をクローズアップして細部まで確認するという、ともすれば便利を追いすぎて忘れてしまいがちな部分です。
過去や未来という時系列的な要素を排除し、今目の前で実際に何が起きているかを一切の感情を排除し正確に捉える能力。
虫は人間とは全く違う目線で世の中を見ています。地面に近い場所では無数の虫たちが世の中をみていますけど、人間の気付き難い足元の部分もよく見えています。これは人間の目線ではなかなか難しい。
時には虫の視点で世の中を見てみると様々な気付きがある。結構お金って落ちているものだなぁとか、あの美人、かかとカサカサとか(笑)
カメラ小僧と呼ばれる人達は結構虫の目線で世の中を見ているのかもしれませんね ^^;
まあ良くも悪くも下から目線で一境地を開拓したのですから、虫の目線もビジネスに結びつく可能性は大いにある(?)と。何かに行き詰った時には視点・視線を変えて物事をみつめることも大事ですね。マクロな鳥の目に対してミクロな虫の目というイメージでしょうか。
魚の目 = これも水中という人間が生息している環境とは全く別次元で、魚たちはどのようなモノの見方・行動をしているのか?
魚たちが暮らしている環境は絶えず流れの中にあります。この辺は人間の世界と共通する部分があります。流れに身を任せているだけでは自分を守ることはできません。常に潮流(周囲の流れ)を読み、感じ、最適な行動をとることが求められます。
また、生命にかかわる外敵も多数共存している世界ですから身を守る術を持っていないといけませんね。ほとんどの魚には瞼がありません。おちおち寝てもいられないのは人間とは違った厳しさがありますが。
魚に瞼のない理由は水中なので目の乾きがなくまばたきが必要ないことが理由らしいです。決して寝ないためではなく、外敵から身を守る必要がある時には岩場の影や海藻・海草に隠れるようにして体を休めています。目は開いたままなので眠っているかどうかはわかりません。サラリーマンが目が画かれたアイマスクをして机に向かっている状態を想像するとわかりやすい(笑)
魚の目というのは「視覚」というより「感覚」というイメージでしょうか。
変化・流れを感じることで次の行動に繋げていく。人間の世界でも見たり聞いたりするより感じたことで行動できる人がいます。現代の人間には便利機器に依存しすぎて「感覚」が退化してきているような感じがいたします。
マクロの目、ミクロの目、流れを感じる目を持ち、自分の行動に繋げて行くことは、フリーランスで生きる者には欠かせません。
近未来的軽ドライバーは目の前の仕事情報の待遇や働き方を鵜呑みにするのではなく、その裏に隠された本質を見抜く「目」を持ちましょう。
「騙された!」のではなく「3つの目」で物事を見なかった結果なのではないでしょうか。