人間が変わる方法は3つしかない

人間が変わる方法は三つしかない。
一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

これは経営コンサルタントの大前研一氏の有名な考え方です。
ビジネスセミナーや起業セミナー等でも良く紹介されているので聞いたこともあるかと思います。

 

これまでの人生で何か壁にぶち当たった時、皆様はどのような行動を取られたでしょうか?

恐らく今回取り上げた「人間が変わる方法は3つしかない」を全て実践した方というのはなかなかいないかと思います。
時間の使い方を変えるぐらいは何らかの工夫ですぐにでも実行できそうですけれど、住む場所を変えるとか付き合う人を変えるというのは、想像できても家族や仕事のことを考えると現実的ではなさそうに思えてしまいますよね?

しかし胸にグサッと突き刺さるのが【もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。】の件(くだり)です。
年賀状の新年の抱負などはまさにこれ!

現実的なことばかり選択肢にしていては何も変わらない。
本当に自分の人生を変えたいと思うのであれば自分の常識の殻を壊して未知の世界に飛び込んでみるというのは、現状を引きずってその中でもがいているよりかは可能性は高そうです。

ただし前提としては人生が変わることは必ずしも良い方向に行くとは限らない。
今より悪い方向に行くことだってあるし、それでも人生が変わることには間違いない。
それを受け入れる勇気があるかないか。

転職もそうですけど人はどうしても悪い結果のイメージが先に立つ。
自分の現状を変えたくて転職や独立を考えるところまでは誰でもできる。
しかし、いざ行動に移そうと思うと足がすくみやらない理由を考えだす。
で、結局は我慢を選択してまた悶々とした日々を送ることになる。

本気で人生を変えようと思っているのだろうか?

リターンを得ようと思ったらある程度のリスクを背負うのはまあ仕方がない。
逆にノーリスクでリターンだけ取ろうと考えているところに本質的な問題がある。
結果がわかっているなら誰も苦労しないのです。人生も同じことです。

 

現状を変えたいと思っている人はミドルリスクローリターンという環境にいるのではないだろうか?
自分なりに頑張っても見返りが少ない、仕事にやりがいを感じない、毎日がつまらない、将来が不安・・・
生活や仕事のどの部分を取ってもプラスの評価を与えられない。

であれば劇的な変化を期待するなら今の環境をガラッと変えてみるしかないのでは?
薬だって副作用が全くない市販薬やサプリメント等では、持病や症状がすぐに改善することはない。薬・サプリメントを飲んでいるという気休めで心理的安心感を得ているだけです。

本気で痛みや苦しみから解放されたければ手術や副作用のリスクを侵してでも新たな処方箋を試すぐらいなことをする(医師の判断には従わなければならないが)。
そこまで自分を追い込むことができないから現状は何も変わっていかない。


「住む場所を変える」「付き合う人を変える」というのはセットみたいなもの。
多くの人には荒療治にはなりますが、環境を変えるには最も効果的でしょうかね。

住む場所を変える場合はこれまでと同じ駅や沿線を利用するぐらいの変化では効果が薄い。
見るもの聞くものが全て新鮮ということで自分の五感がリセットされ、新生活への期待感とほどよい緊張感が変化を生む。
折しもコロナウイルスの影響でテレワーク・在宅勤務が可能になってきて、職住近接はさほど重要ではなくなり都心から離れても安く広い家に住むことも可能になってきました。
これなら家族持ちでも住む場所を変えることはメリットにすらなりますよね。

「付き合う人」というのは半分は仕事上の関係になるのでしょうか?
毎週のように仕事帰りに「ちょっと一杯」と無駄な時間を過ごしている程度の付き合いなら「住む場所を変える」というのは断る良い機会です。

「付き合いも大事な仕事のうち!」と屁理屈言う人も多そうですが、そういう非生産的な時間の積み重ねが今の環境を作っていることに気が付かねば。
日本のサラリーマンのアフターファイブって仕事を離れても無駄な付き合い多いですよね。

NOと言えない日本人」


付き合いを断れないなら付き合わずに済む距離感を作る。それには住む場所を変えるのが一番。

住む場所を変えると人付き合いも変わり時間の使い方も変わる、という連鎖効果。
ただしせっかく住居を変えてもそこで新たに生まれた付き合いが「ちょっと一杯」になってしまえば振り出しに戻ってしまう。
狎れ合って互いの弱い部分を正当化するような付き合いは断ち切らないと。

極端な話、人生を変えたければ勤め先・仕事を変える!のが一番の荒療治。
これまで住んだことも考えたこともない土地に移り、勤め先を新たに見つけるか仕事を探す、もしくは起業する。

完全に社会人としてリセットすることが人間を変える劇薬になる。
今の生き方に不満、将来に不安があるのなら新たな生き方を始めた方が希望が持てる?

逆に新たな出会いや働き方が人生を良い方向に導くこともある。
時間・収入を他人に支配されたまま延々と生きていくことが嫌であれば、ここでリセットしてこれまで後悔していたことを一つ一つ潰しながら人生を創り直した方が人としての存在意義が保てるというもの。

 

お飾りの肩書を背負って狭い家・高い家賃で暮らすなら、郊外の安くて広い家で自分の書斎を持った生活に憧れませんか?
多少収入が減っても家賃や生活費も下がればイーブン。
大地震が来ても帰宅難民にもならない在宅ワークは、今後30年以内に大地震の起きる確率が70%以上という日本で暮らしていくには真剣に考えておく必要があると思います。

自分をどう変えていくか?

今からでも遅くはありません。自分のため家族のために備えましょう。

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