そのスキル、将来に役立ちますか?

職人や伝統芸の分野にもAIが進出してくるのだろうか?

ここ最近、こんなお爺ちゃんブログでも小難しそうな題材を取り上げてきました。
「シナプス」「シンギュラリティ」「プロスペクト理論」「プレゼンテーション」「ChatGPT」と。
いかに嚙み砕いて解説することが難しいかを痛感してちょっと疲れました。
お爺ちゃんの低スペックを遥かに超えてオーバーヒートしましたので今回は軽く行きましょう!

おおよそ軽貨物ドライバーとは何の関係も無さそうなワードが題材として続きましたが、もともと私が関わってきた広告業界に深く関連する話題でもありました。
「とにかく新しい情報を探せ!探れ!」という業界でしたから、私も女性誌から出産・育児誌、週刊漫画、中高年向け雑誌までほぼ全ての雑誌は毎日のように目を通していました。

現代のようにネットもパソコンも普及していない時代なので、情報は新聞・ラジオ・テレビ・雑誌からという今からは想像も出来ない時代。
ヒマさえあればテレビ局や新聞・出版社に行き、とにかく目新しい情報を仕入れることも広告営業マンの大事な仕事の一つ。
雑誌などは自分で購入しているととてもじゃないが経済破綻するので、出版社でタダで読ませてもらうことが多かった。

ん?誰かに似てる?個性はスキルにも勝る武器となるかも。

発売前の雑誌が読めたり次号の特集の内容などを教えてもらったりと、部外秘みたいな情報をアナログ的に仕入れるのは大変だけど面白かったなぁ。
テレビ局や出版社では局アナや芸能人と遭遇する機会も多かったし、パーティ等のイベントにも呼ばれ著名人と直接会話が出来るなんて今思えば別世界の出来事でした。

独立してドライバー職を15年近く続けてきているとは言え、トレンドや最新技術といったものに強い興味を示してしまうのは「染みついた広告マン魂は未だ健在なんだなぁ」と改めて感じる次第でございます。
仕入れた情報をクライアント向けに加工してプレゼンし、ゼロの状態から仕事を作り売上を発生させる。
これはいつの時代もどんな働き方をしていても、絶対に頭に入れておくべき考え方だと思うのです。
この広告マン時代に養われた「ゼロから収入を生む」考え方がドライバーとなっても役立っている。

軽貨物に特化した別ブログ「積荷くずし」とこのブログをわざわざ住み分けているのは、いくつかの業界を経験してきた私の多面性を整理するための手段なのだとようやく自分の行動に合点がいきました。
せっかくの他業界の経験をどう伝えるかを考えた時に、軽貨物ドライバー・フリーランスの視点というものを絡ませれば働き方に燻っている人達の何かのヒントになるかなぁ?と。

スキルは1日にして成らず。知識と経験の融合の結果だよ!

直接的なノウハウを提供するブログではないということ。
わかりやすく(?)言えば銀河系外の惑星から地球にメッセージを伝えに来た「使者」みたいな(笑)
ちょっと先週「シン・ウルトラマン」を観て感化されてます・・・(V)o¥o(V)フォッツフォッフォッ

直接ノウハウを提供すれば世界の歴史を変えてしまうのでやんわりとした内容でお茶を濁す。
世間ではそれを無責任と言う。
私は無責任ではありません。ただの偽善者です(-_-;)

私は皆様から見れば数十年先を生きている年寄りです。
身近な20代30代ぐらいの若者を見ていると、「ずいぶん遠回りなことをやっているなぁ」「その努力は貴方の糧にならないぞ」みたいな余計なおせっかいが芽生えがち。

こういうのは年配者の経験から導き出てくるもので未来の声みたいなもの。
まあ言われた本人にとっては「面倒臭ぇオヤジだなぁ」と煙たがるのは至極当然。
私だって若かった頃は上司や年配者に小言を言われてきた。

スポーツは人間がやるから意外性があって面白い。

ちょっとここで複業の一つである倉庫仕分けの現場のお話をさせていただきます。
場所が倉庫であれ何であれ「仕分け作業」というのは単純労働ジャンルの一つ。それゆえ労働対価も低い。
老若男女が従事しているように難しいものは何もなく、一度工程を覚えてしまえば毎日が同じことの繰り返し。

私が何故複業の一つとしてこの仕事をしているかというと、

●本業でお世話になっている運送会社から極近で、配送伝票を戻しに来たついでに寄れる。
●自動車・バイク通勤OK。最寄りの駅から無料送迎バスも出ている(大雪の日に利用しました)。
●一定の労働時間を提供すれば社会保険を適用してくれる。
●屋内作業で天候に関係なく、年間を通して空調が効いた環境なので体に優しい。
●世に数ある仕分け作業の中では軽度の部類で老いてもできるし、私の時間帯は夜間~深夜扱いで少し時給は高い。
●シフトは自由(社会保険適用者は最低労働時間をクリアすれば曜日・時間は自由)。有給もある。

夕方以降の時間の使い方としては私の場合にはなかなか理に適っているのでやっている。
数年前までは夜中の2時頃まで残業したり、土日の日中から出たりして月に20万程度の収入になっていたこともあった。
でもね、悲しいかなこういう仕事って将来に活かせるスキルってほぼ身に付かない。

そりゃあ作業が速くなったり新人に教える程度は誰でもできるようになる。
例えばそれが社員だったとしてもそんなスキルアップが高収入に結びついたり出世に役立ったりするわけではない。
この会社(倉庫会社ではなく倉庫の一部のスペースを借りて人材を使って作業させている会社)の社員はこの現場にも数名いるが、何のための存在かと言えばシフト調整とアルバイトの欠員のカバー、倉庫会社への連絡業務ぐらい。

これじゃあ何年いても給料なんて上がらないよねぇ。
この現場に30歳前後の独身の男性社員がいてよく話をするのだが、この男性も20代後半まで就職歴が無くこの現場でフリーターとして勤続していて社員登用されたのだと。

一芸はAIを凌駕する?でも役に立つスキルかなぁ・・・

2年ほど前から社員となり最近は事務所でアルバイトのシフト調整・表作成や本社への報告資料作成も任されていると。
最近ようやくこの仕事の将来性に気付き、本気で転職を考えるようになったらしい。
一応彼はエクセルを使えるらしいのだが、最低限のレベルがあればどこかに転職できるだろうと甘っちょろい考え方をしていたのでたまらず老人のおせっかいが発動です。

「今はエクセルが使えるのは社会人の最低スキルみたいなもので、それでどこかに転職できるとか無理じゃない?しかも履歴書・経歴書で目を引くような経験も実績もないわけでしょう?」と。
新卒という自分の売り時をフリーターという楽な方向で逃げてきたわけで、しかも30歳過ぎてエクセルだけのスキルではどこの会社が欲しがるだろうか?

アルバイト老人ごときが口で何を言っても説得力が無いので、ChatGPTを教えて実際に触らせてみた。
AIが関数を使ってエクセルを操れる時代だというのが理解できたようで、しばらくパソコンの前で憔悴しきっていました。
自分の武器だと信じていたものがもはや武器ではないと知った時のショック。

現実は甘くない。20代の過ごし方を誤ってきたのだから取り返すのはなかなか難しい。
この職場では20代30代のフリーターが多く働いている。
労働時間だけは多く提供できフリーターでも20万程度の収入になるので、今は生活が出来ているのが逆に災いとなりそうな予感がする。

役に立つスキルって何よ!?キィィッ、誰か教えてっ!

彼ら彼女らの「武器」は何だろう?
「若さ」というのを武器に闘う時期はそろそろ終わる。確かに現場では作業は速いし元気なのだがずっとこのままの働き方で良いと思っているなら危険。

資格までとは言わないが、将来に向けて何か役に立つスキルを見つけて身に付けておかないと私のようにいつまで経っても苦労することになる。
しかしそんじょそこらのスキルではもうAIがカバー出来てしまう。
身に付けるどころかスキル自体を探すことすら困難な時代なのだろうか?

中途半端な生き方をしていると会社員もフリーターも居場所が無くなる。
その危機感はどうやって伝えてあげればよいのだろう。

おせっかいにも限界がありそうですな。

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