祝!転職1周年

介護の仕事もいろいろ。演出・装飾も裏方さんの仕事

介護職に転職してちょうど1年が経過しました。
60代になって身に降りかかった体調の変化と闘いながら、昨年、63歳の夏についに個人事業主としての本業だった軽貨物運送業をギブアップし、全く未知の世界であった介護職に転身。
フリーランスから雇用される身になり、久しぶりにサラリーマンの世界を味わっております。
自由の世界に憧れ社畜から脱却したのに、また社畜の世界に戻るというのはどういう気持ちになるのか?
今回はその辺をお話していこうか思います。

メンタルが強ければ何とかなる!
まず未知の職業に63歳で飛び込むという、普通に考えれば無謀とも思えるチャレンジ。
介護職に転身して一番心配だったのは、世間で噂される介護職場特有のハラスメントと人間関係問題。
フィジカルよりメンタルがやられるのではないか?という不安は少し的中。

新しい勤務先の施設にも世間の噂にたがわぬお局様的なオバサマがいて、誰彼構わず当たり散らすキャラクターに「ホントにこんな人いるんだ」と感心したほど。
私も当初、右も左もわからない中で理不尽な洗礼を受けておりました。

絶対に笑わないし声もドスが効いてるし皆が金縛りやで

このお局様が原因で辞めていった人は何人もいて(新人もすぐ辞めていく)、人手不足の業界なのにどうしてこういう人を野放しにしている現場が多いのか理解に苦しみますよね。
ただお局様は仕事が突出して出来るから施設としては簡単にクビにするわけにいかないというのが痛し痒し。
この人が改心すれば、この職場も劇的に良くなるのになぁと思いながら観察しておりました。

まあ運送業界にいた時にはもっとおバカな人間と数多く接してきたし、毎日怒号が飛び交う中にいたので免疫が出来ていたのかお局様の口撃は軽く受け流すことができていたと思う。
「よくあの口撃に耐えたよね」と後から周囲の方々から感心されたのだが、まあ社会人経験が少ない主婦や若い女性では毎日のようにギャァギャァと口撃されたらそりゃぁメンタルやられるわなぁ。

たぶん私に対しては「このクソ忙しいのに無資格未経験の63歳のジジイなんか採用しやがって!」という苛立ちがあったのだと思う。
まあそこに関してはごもっともだし、実際身体介助のないポジションだから最前線の現場にお役に立てないのは採用者に文句言ってくれと開き直るしかない。

しかし半年ほど現場慣れして与えられた職務はキッチリこなしていると、さすがにお局様は口撃してこなくなった。
それどころか今では冗談を言い合えるほどの仲となり周囲も驚いている。
「攻撃は最大の防御」ではないが、自分を相手に認めさせることができるかどうかが居心地を良くも悪くもするのはどこの職場も同じではなかろうか。
体調・体力的に軽貨物ドライバーを引退したが、介護の裏方の職場においては他の50代以上の職員やアルバイトの中では飛びぬけて身体が動く。
何かで限界を感じたら、職やステージを変えることで自分を再生できる可能性はありそうです。

1年前のヘトヘトなドライバー職から快適な職場へ!

体調復活!
体調不安で転職して、この1年で自分の身体に何が起きたか?
軽貨物引退の引き金となった毎日のように続いた軽いめまいが、今はウソのように無くなった。
処方箋のおかげもあると思うが、いつも言っているように一番は日々空調の効いた屋内で仕事ができていたこと。
これは軽貨物運送業の働き方と180度違う環境。

夏も冬も雨・風・雪も関係なく、1年中安定した気温・湿度の中で働けることの幸せをかみしめている。
そして改めて気付いたのだが、全く日焼けしていない!美肌!(笑)
学生の頃から体育会系の部活、社会人になってからは営業一筋、そして軽貨物ドライバーと常に外に出ている生活。
毎年必ず日焼けしていたものだが、1年屋内で働いてみて「あっ、全然日に焼けてない」。
もしかして生まれて初めての経験かも。

逆に突然の屋内生活になることで新陳代謝が低下して「もやしっ子」になってしまわないだろうか?
副業のリハビリデイサービスでは運動指導員として活動しているが、マシンや歩行訓練をする前に30分ほど体操・ストレッチを行う時間がある。
そこでは私が全員の前で見本を見せながら(NHKの体操の時間のような感じ)やるのですが、高齢者を考慮して軽く行っているつもりなのが結構疲れる(-_-;)
途中、皆に声掛けしながらやっているのだが息が上がったりして発声が続かなかったりする(笑)

まあそれでも空調の効いた中で働けることに感謝です。
これが工事現場の交通誘導員とかだったら暑かろう寒かろう雨風の中で立ちっ放しとか、身体に良いわけないでしょう。
こういうところで絶対に労働寿命って差が出てくると思うのです。
時給が少し高いぐらいで仕事を選んでも、長く続かなければ結局は稼げない。

20年以上前のキャリアが60半ばになっても役に立つ?

自分の得意を発揮できるか?
最近、ちょっとやる気に繋がることがありました。
外部に向けて時々チラシを作成して撒いたりしている施設なのですが、先日その配布するチラシを見ておせっかいながら手直しすべきポイントを指摘しました。
一応昔取った杵柄というか、元広告代理店営業マンとしての血が騒いだのでしょう。

早速休憩時間にスマホで生成AIで画像を作成し、キャッチコピーと本文を同じく生成AIに作らせてチャッチャッと家でプリントしたデザイン案を3つ提出してみました。
その速さと出来栄えに事務所の人間が皆驚いていたのが面白かった。
何しろ生成AIどころかChatGPTすらよくわかっていない方々ですから。
素人手作りでツッコミどころ満載のチラシを作るのにも何日もかけてヒーヒー言いながら事務作業の合間に苦労していたのが、まさかのクソジジイがいきなり全く違うクオリティの作品を出して来たらそりゃあ驚く。

施設長が「そう言えば履歴書に広告代理店勤務20年とか書いてあったよね?」とか、今頃思い出すなっつーの。
残念ながら今回配布のチラシはもう刷り上がってしまっていたので私の案はお蔵入りになりましたが、何か盛り上がって「広報部」をきちんと立ち上げて私もメンバーに入れるようなことを言っていた。
お給料には反映されないようだが・・・

一応パソコン1台と小部屋を使用してよいとの異例な許可が出たので、今後は施設の制作物やイベント企画等でアイデアを求められるかもしれない。
普通なら金にならない仕事をやらされるのはまっぴらゴメンとなるでしょうけれど、久々に他人のためにアイデア出して制作物を作っていたらこれが楽しいのなんのって。
今回のチラシ案だってやらされたわけではないし、まあ自分のPRにはなったかな。

ジジイがまさかの部屋付きパソコン付き広報の仕事に?

大事なのはこれだよねぇ。
60過ぎてようやく仕事にありつけたら、余計なことせず何とかしがみ付くのが当たり前・・・
ではなく、どこかに自分の存在価値を発揮できるチャンスがあったら図々しく行くべきではないのか?
もしかしたら、その小さな突破口から全く別の世界が見えてくるかもしれないぜよ。

私の場合は今はただの介護の裏方さんですが、施設の広報的な部分に自分を活かせるチャンスを見つけました。
デザイン作業にお金を発生させるつもりはないようなので、無理に「考えて」「作って」とは言ってこないでしょうけれど、期待や頼られることは雇用される立場としては悪いことではない。
全国的な組織の企業なので、もしかしてローカルな制作活動が本部の目にとまり動き出したら・・・

と、63歳の転職から勝手に妄想できるところまできた自分が幸せ者ですな。
高齢者の就活も、お金ではなくワンチャンあってわずかな夢が見れる仕事を探してみてはいかがでしょうか?

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