週休3日~4日が働き方のスタンダードに?賛否両論、貴方はどっち?

みずほファイナンシャルグループが週休3~4日制を導入すると発表し話題になっています。

メガバンクの中では最初に社員の副業を認めるなど積極的に多様な働き方にチャレンジしているイメージがありますが、裏返せば支店の縮小・統合も加速しており近い将来に仕事がAIに取って代わられる金融業界の将来性に暗雲が立ち込めていることが容易に想像できます。

 

実は週休3日制は数年前からいくつかの企業で導入されており、あのハードで長時間労働のイメージがある佐川急便も週休3日で働くことが可能になっています。
週休3日・4日!というと求人上では「年間休日160日!」みたいに結構インパクトがある訴求ポイントになるので、人手不足やブラックなイメージがある企業が求人戦略の一つとして今後導入を進めていくかもしれません。

だが美味しい話には注意も必要です。

週休3日制、4日制、労働時間と収入の関係

今では当たり前のようになった週休2日制や完全週休2日制。
今回取り上げている週休3日制or4日制は、現在の週休2日をベースとして労働基準法の範囲において労働時間や収入が調整されています。
単純に給料変わらず休みが増えるということではありません。

週休3日制、4日制の骨格としては主に2つのパターンがあります。

一つは1日の労働時間を増やして週40時間程度に平均化する変形労働時間制。
これは週の休日は増えるが総労働時間はほぼ変わらず、収入も落とさずに済む。残業が多くても休みが欲しいというタイプの人には有難い働き方です。
佐川急便やユニクロなどがこのパターンになります。日本人的な考え方というか最低労働時間ありきという感じ。

 

もう一つは1日の労働時間はこれまでと変わらず休日だけが増えるというもの。
総労働時間が減る分、収入もそれなりに減ることになります。みずほの場合週休3日制なら基本給は80%、週休4日なら60%という感じになります。週に1日休日が増えると20%づつ減るイメージ。週休7日なら0ということでみごとに辻褄が合う(^^;)
Zホールディングス(旧:ヤフー株式会社)や日本IBMなど、IT系の企業や給与の高いイメージの企業に多くみられるような気がいたします。

 

さてもし働き方を選べるとしたら、「現状の週休2日or完全週休2日制」「総労働時間を変えずに週休3日or4日制」「週休・労働時間と収入が連動する週休3日or週休4日制」のうち、どれを選択いたしますか?

どれも一長一短があり人によって希望は分かれそう。
特に週休2日制はしっかり生活に根付いているので、冒険したがらない日本人気質としては現状に大きな不満がなければ今のままで良いということになるのでしょうか。

究極の話、収入を取るか?自分の時間を取るか?ということになる

生活のために働いている方がほとんどでしょうから、収入は落としたくない。
そうなると休日が増えるということは手放しで喜べる話では無くなります。

今回のコロナの影響でテレワークや在宅勤務が一気に広まったことで、通勤・朝礼等の収入とは関係のないムダとも思える時間に対する労働者の考え方に大きな変化が生まれました。

一方、企業の方にも業績が苦しい中で簡単にリストラして人員整理するだけではなく、仕事をシェアリングして人員は確保しつつ人件費の負担も抑えるという発想が芽生えてきました。

労働者に有無を言わさず給与カットやリストラを行使するのではなく、労働者側にも選択肢を与えつつ会社組織を維持していこうとしての週休を増やす取り組み自体は評価されて良いと思います。

収入を落とさずたくさん働きたい者には変形労働時間制を、自分の時間を大事にしたい者にはワークシェアリング型を、労働者が働き方を選択できるというのは、これまでの画一的な日本の働き方にも時代の流れが押し寄せてきたということか。

ここでちょっと気になったのが、週休3日制4日制についての街頭インタビューとかアンケート調査では、収入が減ることへの不安を口にする人が結構多かったということ。

転職と似たような感じですね。変化を恐れる・結果をネガティブにしか考えない。

まず労働時間が減り収入が減るという不安。
今の仕事でしか収入方法がないと考えている、依存していることに問題があります。

仕事以外の自分の時間が増えるという部分で、何故ここに収入を増やす可能性を見い出そうとしないのか?
休日が増えるけどその時間で働いてはいけないということではないのですから。

週の半分はこれまでの仕事、残りの半分は違った仕事ができる環境というのは実に素晴らしいこと。
もしかしたら残り半分の方が収入の多い仕事を見つけられるかもしれないではないか。

世界観を広げるためにも増えた休日・時間は何かにチャレンジして欲しいですね。

 

収入源を複数持つというのはこれからの働き方のスタンダードになります。
会社公認で堂々とそれが出来るのですから、不安より期待で心を満たして欲しいのです。

1つの会社、1つの仕事、1つの収入で終わる人生より、もっと違う世界も経験してはいかがでしょうか?
時間があれば収入は作れるということを知ると、働き方が変わりますよ!

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