運送業の10連休

何かと話題のゴールデンウイークの10連休。皆様のお勤め先ではどのような対応が予定されていますか?

職種によっては10連休どころか平常通りなんていう方もいらっしゃるかも知れませんが、では物流を止めるわけにはいかない運送業の世界では一体どのような対応を考えているのでしょうか?

 

運送業は発送人と受取人を繋ぐ仕事ですので、相手有りきで独自にスケジュールを立てるのが難しい世界です。大型連休どころか週休2日休めることすらままならないのが現状。最近は労働法関連の規制が厳しくなってきておりますので、ドライバーは最低でも週1日は休みがある(はず?)のですが、会社自体は休みなく稼働しているケースも多い。特に規模が大きくなればなるほど稼働を続けていないと信用に関わると思い込んでいる経営者は多い。

ほとんどの方が通販等を利用された事があると思いますのでおわかりでしょうが、ドライバーによる配達は土日祭日昼夜関係なく行われています。つまり運送の世界は休みなく稼働しているわけで、もしこれが日祭日は配送を休止いたしますなんて事になれば、一般の方も他人事ではなくなるぐらい影響は大きいのだが、現状はそうしなければ回らないほど運送業界は人手不足が深刻になっている(日本郵便は土曜日の郵便物の配達をとりやめ平日のみにする検討に入っている)。

宅配での通販等の受取が日祭日出来なくなれば、宅配難民が発生する可能性が大きくなる。日祭日指定で配達希望している人は結構多い(というか会社休みの日にしか受け取れない人は一定数いる)ので、それが出来なくなると営業所やコンビニ受取が出来るシステムを持つ運送会社が生き残れる。しかし週7日しかない中で、週5日しか稼働しないとなるとそれはそれでドライバーには平日の負担が更に重くのしかかる。単に休みを増やせば良いだろうという発想は現場には迷惑にもなる。休めば地獄、休めないのも地獄というのはドライバー仕事だけではないのかもしれないが。

 

私が今のところ本業としてお世話になっている運送会社は企業・法人向けであり、委託の軽ドライバーも企業・法人向けの小口の荷物を請け負っています。先日正式に発表がありましたが、このゴールデンウィークは会社・委託とも10連休にすると。これは私も意外でした。これまでの年末年始や夏季お盆休暇等のようにドライバーを交代出勤制にして会社自体は稼働するのかと思っていましたので。運送会社として10連休というのは異例の処置ではないでしょうか。

企業・法人相手の商売なので、発送人も受取人も10連休のところがほとんどということが理由なのですが、それにしても月の3分の1の売上が無くなるわけですから強欲経営者にしては大英断でしょう。と同時に社員も配達インセンティブが大きく減少する月になるので月収は20万を割り込む人も出てくるだろうし、委託だって連休分の出来高がなくなるわけですから、他に収入手段を持たないドライバーには痛い大型連休となっているかも知れません。

ちなみに私はこのゴールデンウィークは11連休。連休明けの平日は休みという変則ルールが適用されてますので更に1日お休みが増えます。現職ドライバーで11連休なんて人いるんですかねぇ?出来高制の軽ドライバー仕事オンリーだったら生活成り立たないレベルのお休みですけど、こういう本業ドライバー収入が無い時のリスクヘッジとしてマルチワークをしているので問題無しです。本業の無い11日間で15万前後の収入は作れます。30連休でも生活できます\(^o^)/

 

収入不安で軽ドライバーを躊躇している方は、ダブルワーク・マルチワークのように収入を補填する手段を考えてみれば良いと思います。軽ドライバーになったら運送仕事しかしない・できないという狭い視野で取り組もうとすると行き詰ってしまいます。早朝から夜遅くまで宅配仕事して12,000円ぐらいの売上というならば、宅配もしくは他の配送仕事は夕方までで8,000円で良しとし、夕方からは副業で確実に5時間6,000円(やり方やる仕事如何でもっと稼げる)という方がガソリン経費も減らせるし堅実(と私は思っているので現在の働き方になっている)。

近未来的軽ドライバーは複数の収入手段を持ち、どんな状況になろうとも余裕で切りぬける働き方を構築しておきたいものです。それは決して夢物語ではなく誰にでも出来ることだと思うし、健康に留意すれば70歳過ぎても収入手段を持っていられることも可能です。会社員のように会社・仕事にしがみつきリストラに怯えるような日々から解放されましょう!

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