ゼロサムなGW

いよいよ明日から大型連休がスタートします。

とは言っても全ての国民が恩恵を受けるわけではなく、出来高制の仕事をされている方々には長い連休は死活問題となったり、サービス業の中には休むどころか普段より忙しくなる方もいる。まるでFXの世界と同じで皆が勝ち組になるわけではないゼロサム連休・・・

 

最近個人事業主としてデビューされた軽ドライバーの方々は、この大型連休の過ごし方は今後の軽運送業ライフを占う意味で貴重な経験が出来ると思います。

まず自分の意思で行動を決めなければいけない・決めることができるということを強く感じることができるでしょう。世間が大型連休だろうが何だろうが、会社との雇用契約下においては個人の都合など二の次三の次。会社が「右を向け!」と言ったら右を向かねばならない絶対服従の世界。だから体調が悪かろうが電車が止まろうが毎日同じ時間に必死こいて会社に向かう人々の生気の無い顔・顔・顔。

一方で多くの軽ドライバー達の働き方は「雇用契約」ではなく「業務委託契約」「請負契約」「委任契約」のいずれかとなると思います。業務委託・請負・委任とニュアンス的には似たような捉え方をしてしまいますが、実はそれぞれに微妙な違いがあります。民法632条において、「請負契約」は受注者が仕事の結果に責任を持ち、発注者はその成果に対して報酬を支払う契約と規定されており、業務請負人は明確に結果に責任を求められ不備があれば損害賠償が発生したりするケースもある。

「委任契約」は民法643条において、『行為の遂行』を目指した契約とされています。請負契約との違いは受託者は『行為の遂行』のみ求められ、結果に対しての責任を求められない。請負契約より少々緩い感じがする契約ですので金額の大きい取引には適さないと思います。継続して結ばれる契約でもないように感じます。

最も多く用いられているのが「業務委託契約」でしょうか。一応請負や委任の民法の規定を法的根拠にしてますが、業種・職種に応じた個別の契約として契約内容は多種多彩に決める事ができるので、受注側の責任云々は契約内容次第となります。

宅配仕事での配達完了に対する報酬発生や、スポット・チャーター仕事における時間不厳守のペナルティというのは「請負契約」の規定に該当するものであり、時給制仕事においては成果の有無に関係なく報酬が発生するわけで「委任契約」的なものと言えますね。「業務委託契約」は法的根拠の抜け道的に契約内容を自由に作れるためブラックな内容となる可能性もある。「仕事にありつけたぁ、良かったぁ!」と喜んでいる場合ではない。しっかりと契約内容を一文字も見落とす事なく確認し、不明な点はどんどん質問すべきです。契約してしまったが最後、抜け出すことが困難になるような求人が実在するのですから。

 

冒頭で触れた個人事業主デビュー間もない方々は、まだ仕事や収入のリズムが掴めていない・作れていないかもしれませんね。年末年始やお盆、そしてゴールデンウィークといった日常とちょっと違った物流変化が起きる時は、ドライバー職は仕事量や収入においても大きく変動する時です。私のように今回の大型連休のとばっちりを受けてメインの軽運送仕事が11連休(-_-;)みたいなこともあれば、東日本大地震の時のように自然災害で物流が止まって数日間仕事が無くなることもあります。会社員のようなお給料で守られている働き方ではないので、想定外の事態が発生した時にどう自分の生活を維持していくのかを真剣に考えておく良い機会だと思います。

このゴールデンウィーク、短期間限定での求人応募者が一気に増えたようですが、それもゴールデンウィークが明ければまた人手不足となる。非正規雇用者ばかりで求人側も求職側も右往左往して落ち着かない日本の危うい社会情勢を乗り切る「生活力」を身に付けなければいけません。ゼロサムゲームの中の負け組になってはいけない。

 

今従事している仕事を失ったと仮定して、取り急ぎのこの10日間、どうやって収入を作りますか?いくら稼げますか?お金に変えられる自分の能力は何ですか?
もう求人情報に載っているようなありきたりの働き方ではなく、知恵を振り絞って収入手段を考えてみる。働いて収入を得ようという綺麗ごとを言っている場合ではないと追い込んでみる。世の中便利になりすぎて、人間、本当に追い詰められないと動き出せない退化した動物に成り下がってきているのではないかと思ったりもする。

老化はしても退化してはいけない。
近未来的軽ドライバーは先を読み進化していくのです!

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