ジム代わりに乗る?「働きながら体を作る」軽貨物ドライバー専用ワークアウト術

軽の仕事もいろいろ~、車両もいろいろ~、どの働き方を選ぶ?
軽貨物運送業って簡単な仕事に思えている方っていますよね?
確かに荷物を指定の場所に届けてくるという単純なミッションで、未経験者でもすぐに開業が可能な職種ではあります。
運ぶものは宅配では封筒程度の軽量物からお米や飲料関連等の10Kg~30Kgぐらいのものまで多種多彩、保冷車では当然冷凍品を中心に運ぶし、商業貨物便では数十Kgあるバッテリーや建築現場で使う鉄板の束、工場で使う精密機械など30Kg以上にもなる重量物を運ぶことも普通にある。
幌車で引越し仕事を主に請け負っている場合は、タンスや冷蔵庫・洗濯機など普通の軽1BOXでは運べないようなサイズを扱う。
もちろん宅配の報酬に比べれば、保冷車配送や商業貨物・引っ越しの仕事の方が高い。
仕事にはそれぞれ上記のような特徴があるが、共通するのは体力を使うこと。
宅配で1日走り回るか、商業目的の重量物を扱うか、引っ越しの梱包・養生という付帯作業を丁寧迅速に行うか・・・
私は商業貨物便をやっていたのですが、最初の3ヵ月で10Kg体重が落ちました。
まあ軽貨物以外にも副業でスーパーのバックヤードの品出しを深夜までやっていたというのも影響していましたが。
とにかく軽貨物ドライバーとして車の乗り降りする運動量は想像以上に体力を消耗する。
内勤仕事しかしていない人にはかなり辛く感じると思います。
そう、簡単だけどハードなんです。
でも考え方によっては中高年がお金を稼ぎながら筋肉のビルドアップと体形のシェイプアップができる仕事でもあります。
計画的にやることで健康維持にも絶大な効果が期待できます。
今回はドライバーの職業病ともいえる「運動不足」と「腰痛」の懸念を、鮮やかに裏切る提案をします。
「仕事で疲れているのに、さらにジムへ行くなんて無理だ」 そんな常識を捨て、「軽貨物の現場こそが、最新設備の整った24時間ジムである」という、マインドセットのコペルニクス的転換を狙います。
はじめに:月額1万円を払って「歩く」のはもうやめよう

高いお金を払ってジムに通わなくても、軽ドライバーやればOKさ!
世の中には、仕事の後に高い会費を払ってジムに通い、トレッドミルの上で黙々と歩く人がいます。
しかし、私たち軽貨物ドライバーはどうでしょう。毎日、数百回の乗降、数十回の階段昇降、そして数キロの歩行をこなしています。
これを「ただの労働」と捉えるか、「高効率なファンクショナルトレーニング」と捉えるか。
その視点の差だけで、1年後のあなたの体つきは、アスリートか、あるいは疲れ切った中年か、残酷なまでに分かれます。
今回は、プロの現場を最強のジムに変える、意外なワークアウト術を公開します。
1. 赤信号を「腹筋マシン」に変える。アイソメトリック・ドライブ

血管切れない程度でやろう。クラクションならさないようにね。
運転中の数分間。ぼーっと信号が変わるのを待つのは時間の無駄です。
ここでは、筋肉の長さを変えずに力を入れ続ける「アイソメトリック(等尺性収縮)運動」を導入します。
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やり方: ハンドルを10時10分の位置で握り、外側に引き裂くように5秒間全力で力を入れる(広背筋・肩)。あるいは、シートに背中を押し付け、腹筋に全力で力を入れる(体幹)。
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驚きの効果: 外からは全く動いているように見えませんが、深層筋(インナーマッスル)が激しく刺激されます。これを信号待ちのたびに繰り返すだけで、ジムの腹筋マシン数セット分に匹敵する負荷をかけられます。
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注意点: 当然、足はブレーキをしっかり踏み、視線は前方に固定。安全第一の「静かなるトレーニング」です。
2. 階段を「バーティカル・サイドハイスル」と定義する

宅配なら時間に追われ走らざるを得ない。どうせなら楽しんでやろう
エレベーターのないアパートへの配送。「うわ、4階か……」とため息をつくのは、今日で終わりにしましょう。
近未来的ドライバーは、それを「ボーナス・トレーニング」と呼びます。
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階段HIIT(高強度インターバルトレーニング): 荷物を抱えた状態での階段昇降は、最強の自重トレーニングです。あえて一段飛ばしで登ることで、お尻(大臀筋)を強烈に刺激し、代謝を爆上げします。
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副業的視点: 実際、一部のフードデリバリー等では「階段あり」の案件にインセンティブがつくことがありますが、報酬以上に得られるのは「強靭な心肺機能」です。ジムの「ステアマスター」マシンは、まさにこの動きを再現するために作られたもの。あなたはそれを、お金をもらいながら行っているのです。
3. 「バックドア」は最強の懸垂・プッシュアップ台

あくまでも荷物はお客様のものですよ。丁寧に扱いましょう。
荷待ちの時間や、配達完了後の数分間。軽バンのハッチ(バックドア)は、最高のトレーニングギアになります。
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ハッチ・ホールド: 全開にしたバックドアの縁を掴み、軽く体重をかける(※ドアの強度に注意し、ぶら下がるのではなく重さを分散させる)。これだけで前腕と広背筋が鍛えられます。
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バン・プッシュアップ: 荷台の縁に手をかけ、斜め懸垂や腕立て伏せを行います。地面でやるよりも角度調整がしやすく、大胸筋の下部を狙い撃ちできます。
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「見られる」ブランディング: 清潔なウェアを着たドライバーが、キビキビと自重トレをこなす姿は、周囲に「あの人は自己管理が徹底しているプロだ」という強烈な印象を与えます。
4. テクノロジーとの融合:Move to Earn(M2E)の2階建て活用

あらゆる可能性を収入に結びつけてこそ近未来の働き方となる
前回で触れたWeb3.0をここで再登場させます。あなたの「肉体的努力」を、トークンという「資産」に変換する仕組みです。
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Sweatcoinやステラウォーク等の活用: スマホをポケットに入れておくだけで、配達中の歩数が暗号資産に変わります。
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健康経営アドバンテージ: 軽貨物を「副業」としている会社員なら、日中の活動量をスマートウォッチで記録し、健康保険組合のポイントや生命保険の割引(住友生命のVitalityなど)に繋げることも可能です。
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「運賃+トークン+保険料割引」: 一つの階段昇降が、三つの経済的メリットを生み出す。この多重構造こそが、近未来的ドライバーの稼ぎ方です。
おわりに:疲労を「筋肉痛」という報酬に変える

仕事とは別の充実感がアナタを虜にするでしょう。
「仕事がハードだから、これ以上体は動かせない」というのは思い込みです。
実は、正しいフォームで筋肉を使い、呼吸を整えながら動くことで、血流が改善し、逆に「能動的休養(アクティブレスト)」となって疲れが抜けやすくなります。
配達を終えたとき、あなたはただ「疲れたおじさん」ではなく、「本日のトレーニングを完遂したアスリート」になっているはずです。
今回の「イケてる」ポイントまとめ
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信号待ちを「体幹トレーニングの時間」にハックする。
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階段を「お金がもらえるHIIT」と捉え、ポジティブに登り切る。
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歩数をトークンや保険料割引に変え、健康を「収益化」する。
今回は「ジム代を浮かせ、さらにお金をもらいながら体を作る」という、最強に合理的なワークアウト術を提案してみました。
時間とノルマに追われ、ともすれば疲れる毎日に音を上げそうになるでしょう。
しかし「健康のためのトレーニングの一環なのだ」と気持ちを切り替えることができれば、疲れは逆に肉体が進化している証だとポジティブに考えることができるでしょう。
明日からは「重い荷物」や「坂や階段」が大好きな稀有な軽ドライバーに生まれ変わります。
そして老後になって、軽貨物でのトレーニングによって元気で過ごしていることに感謝していると思います。


