プロとフリーの配送員の意識の違い

プロ意識の高い配送員は荷物優先、にわか配送員は自分都合優先
日本人の数少ない楽しみの一つ、ゴールデンウィークが終わってしまいました。
個々の連休の長さに違いはあれど、日本では生物が活動するに相応しい気候ということも手伝ってか、料金が高くても民族大移動の混雑も何のそのと皆がお出かけを企画・実行いたします。
先週末、通勤途中にあるガソリンスタンドでは何か月ぶりだろう、レギュラーのリッター価格が169円になっておりました。
久々にガソリンが160円台になると何か安くなった気がしちゃいますね。
そんなおかしな感覚を疑いもせず、やれやれとお得感に安堵していたらダメですよねぇ。
そもそも160円台後半なんて、数年前までは「ふざけんな!」レベルの価格ですよ。
もし自分がこれから個人事業主として軽貨物ドライバーでもやろうかと思っていたら、こんな燃料費でやる仕事じゃぁないわなと即却下すると思う。
それが事業主・経営者として普通の間隔だと思うのです。

ありゃ配達先間違えた、体が痛い、もっと簡単な仕事と思ったのに
しかしガソリン代が右肩上がりに高騰し、170円台後半が普通になっているような時期にも軽貨物に参入してくる者は後を絶たず。
そしてそこそこの配達スキルを習得して「さぁ、これから!」というポイントに到達する前に早々に離脱する者も多かったと聞く。
初心者がスタートから採算分岐点を超えてくるまでに2ヵ月くらいはかかる。
それはリッター150円ぐらいまでの時の話。
リッター170円台では、当然採算分岐点のハードルも上がってくる。もはや会社員やアルバイトの使用期間どころではない不透明さ。
しかも繁忙期と閑散期の荷量の差が大きいので、絶望感を味わうタイミングに要注意です。
誰が見ても運送業に適さない状況で全額自腹の個人でのドライバー始めるなんて厳しいよ。
だったら最初から普通にアルバイトでもやっていれば、社会保険や雇用保険、交通費なども面倒見てくれるし手元に残るお金やケガ・病気・年金などのメリットも大きい。
スタートするのが20代30代ならまだやり直しも効くし、人生の経験値としてやってみることの価値はあるかも。
ところが体力的に伸びしろも無く、年々衰えだす40代50代が「生活のために」と本業として始めるには時期が悪すぎる。
ガソリンやオイル、メンテナンス系の値上がりもそうだが、車検・税金・保険料も上がりそうなのも不安材料。
相変わらず低単価で働かせ放題の図式だし、自由な働き方を夢見て中高年が安易に参入してくると人生が詰む。

地域を熟知した郵便配達員がフーデリしたらAI不要で凄い稼げそう
自転車やバイクの配送が主のフードデリバリーも、いっときは老若男女がどっと参入していたし当初は稼げる土壌もあった。
ところがここ最近の悲惨な状況を見れば、いかにフリーの配送仕事が危ういものかがわかるでしょう。
SNSやYouTubeなどでメリットの発信も早いがデメリットの拡散も早い。そもそも単価・ルールの改悪が頻繁すぎる。
特にタワマンの配達のわずらわしさと不在時の対応への配達員宛のクレームに心を折られる者が続出している。
この辺が大手運送会社の正ドライバーと、フリーの個人配達員の一番の「プロ意識」の差であると感じます。
大手運送会社のドライバーだって人間。不平や不満は口にもする。
最近YouTubeでもよく見かける「口コミ」の紹介の中でも、運送業関係者の愚痴や辛辣なコメントは非常に多い。
大手運送会社勤務者からの投稿も多いが、よくよくそのコメント内容を吟味してみると仕事自体に関することはそれほどでもないが、会社・上司・待遇に関する不満はどこの運送会社にも共通するのだなと感じます。
これは何を意味するか?
配送という仕事に関しては彼らは責任が強く、タワマンだろうが不在時の煩わしい対応だろうが「これは任された仕事の範疇」ということで、辛かろうが黙々とこなしている。
一方でプロとしての仕事を全うしている自負があるからこそ、今の待遇はおかしいでしょ?と堂々と言うことができる。

フリーの配達員でもプロ並みの意識とスキルがあれば信頼と富を得る
ところが素人参入してきたフリーの配達員の不平・不満・愚痴の類は多方面にわたる。
置き配という制度は私が軽貨物に参入した16年前ぐらいだとほぼ無かった。
当時から不在再配達は多数あったし問題になっていたが、その時に比べれば置き配制度が浸透してきた現在は配達員の負荷は相当減っている。
それでも不平が口癖のように出てくるのは、厳しかった時代を知らないということもあるだろうけれど、やはり配送仕事に取り組む姿勢や考え方が甘いのだろうなと。
もちろん正社員ドライバーだって車両事故や荷物事故をやらかす時もある。
今回の話の比較材料にするのは心もとないが、郵便局のノー点呼問題や飲酒配送などはプロとしての意識欠如に他ならないが、どちらかというと個人の問題というより組織としての問題が大きいのではないだろうか?
法人・会社・組織としてやることやらないから起きてますもん。
普通の運送会社だったら一発で運行停止・営業停止レベルのことやってても、元国営の民間企業ということで甘い処分が下されるのだろうなぁ。
個人配送員としてメディアを賑わす代表的トラブル

ゴミ捨て場や不法投棄物が散乱しているような場所が狙い目?
- 荷物の破棄・不法投棄
これは委託ドライバーに多く見られる行為ですな。配達しきれない荷物が日に日に溜まっていき「あ~面倒臭ぇ」と勝手に不法投棄してくるニュースは忘れた頃にまた誰かがやる。
真面目に配送仕事に取り組んでいる者には信じられない行為なのですが、結局にわか配送員が荷物を送る側・受取る側の気持ちなど理解しようともせずに生半可に仕事しているのがよくわかる。すぐバレるに決まっているのにねぇ。
単に自分が楽に働きたい、面倒なことしたくないという本性が如実に出てしまっている。
こういう人は面接でも人格がバレるのでしょうから、ハードル低く出来る配送仕事に集まってくるのでしょうか?
さっき荷物投げてたよね!玄関のカメラで証拠映像残してるから!
- 乱暴な荷扱い
これも発覚するとテレビでも報じられことがあります。
ドラレコや街中の監視カメラ、個人宅のインターフォン映像により日時・場所・犯行人が記録として残る時代の象徴ともいえましょう。
委託の配送員によるケースがほとんどと言われていますが、現実には大手運送会社の敷地内でも乱暴な荷扱いはあるようです。
話題のタイミーバイトの影響も否定できません。
正式な対応だと出発前に荷物の破損を確認した時点で配送はストップし、荷主側・受取側に事情を説明して対応を協議します。
もし持ち出し時に破損が確認されないままドライバーが配達に向かい、受け渡し時に破損が確認された場合は責任は全てドライバーになります。
実は私も佐川急便の配送で大きな破損荷物が届けられた経験がありました。
詳細は当時の別ブログ記事「佐川急便 VS 積荷オヤジ バトル勃発か?」をご参照ください。
この時の破損犯人は委託の個人ドライバーだったようで、高額な損害賠償をさせられた(品物はタブレット、新品に交換)らしい。
これも配達仕事の大きなリスクです。
道路の真ん中で邪魔なんだけど!ホントに気が利かないんだから!
- 交通ルール違反
フードデリバリーが盛んになり、同時にバイクや自転車による危険行為が指摘されるようになりました。
すり抜け、歩道上走行、信号無視、歩行者安全義務違反、スマホのながら運転・・・
軽車両にも一部該当しますが、大きな理由は時間に追われることによる焦りのようだ。
これらも完全出来高制による自分の都合が優先されておきるトラブルなのだが、これらが発覚され通報・証拠が残るのが何の因果か自らがYouTube配信するために撮影している画像から。
バイクや自転車にホルダー等でスマホを固定して撮影している分にはよいのだが、依頼の着信時に走行しながらスマホを操作したり、信号無視は当然ながら道路を渡ろうとしている歩行者を無視して走行した映像まで残ってしまっている。
まさにユーチューバーは違反行為を全世界に証拠映像として配信しているようなものだから、警察としても検挙は楽だろうw
こんなんでYouTubeができなくなるぐらいなら「配達仕事なんてやってらんねぇ」という程度の意識で皆様の元には大事な荷物が大雑把に扱われて届けられているのです?

ルールを順守し、清潔で意識高く仕事してれば世間の評価も変わるさ
同じドライバー仕事でも、意識の違う者が混在しているのが実情です。
配達中のYouTube撮影を禁じるとか、余裕を持った配達環境にするとか、配送員が仕事に集中できる仕組みにしないと今後も安心して荷物を任せることは難しいのではないでしょうか?
クオリティ高い配送員、募集します!(そんなの来るわけないか)


