65歳までにやっておきたい生活費の断捨離

捨てようと思えば捨てられるんだが・・・じゃあなぜ捨てぬ?

積荷オヤジもあと半年ほどで65歳になってしまいます。
以前の記事でもお伝えしておりましたが、私は65歳から年金を受給する申請を済ませております。
すでに昨年秋より特別支給の老齢厚生年金を受給しておりますが、いよいよ年金本番が迫るにあたって生活費の見直しも急ピッチで進めている次第です。

今回は私が個人事業主としての軽貨物運送業を廃業してからの生活の断捨離についてお話してみたいと思います。
軽貨物を廃業し収入が月に10万円ほど減ってしまう厳しさをどのようにカバーしていくか?
現在個人事業主として活動されている方々にも、数年後に訪れるかも知れない危機を事前に回避していただくのにお役に立てたら幸いです。

やる時は一気にスパッとやろう!やってみると意外に簡単?

65歳までにやっておきたい生活費の断捨離

第1章: はじまり

63歳の夏、私は本業の軽貨物の仕事を引退しました(副業の軽貨物の仕事はしばらく続ける)。
体力的にそろそろ厳しいかと思っていたところ、それを証明するように頸動脈にプラークと呼ばれるものが見つかった。
「脳梗塞」「心筋梗塞」という、ドライバーが運転中に突然意識が飛び大事故につながる潜在的な原因とも言われるアレである。
さすがにもう運転仕事は危ない。しかし働かないと生きていけないので、身体に優しい環境で長く働ける仕事を探し運よくすぐに職に就くことができた。

しかし長く働けることと引き換えに収入は月に10万円ほど減ってしまう。
もう60代半ばでは収入に期待できるまともな求人は無い。
そこでこれまで真剣に向き合っていなかった年金について少し本腰を入れて調べ始め、どうやら私の場合は65歳からは介護保険料が高くなり年金からの天引きになる(給与からの介護保険の天引きはなくなる)。
年金の手取り受給額は約12~13万円ほどであることを知り、どうやってこのお金をベースに老後をやり過ごせるか考え始めました。

第2章: 車の処分

便利だけど生活を苦しめているものの代表格。ポイしてみよう

収入が激減する中でやれることは決まっている。支出をいかに減らせるか。
生活費の中で何が一番重くのしかかっているかと考えれば、多くの人は住居費を除けば車を所有していることでしょう。
駐車場代、保険代、ガソリン代、メンテナンス費(車検含む)・・・ 特に昨今のガソリン代高騰は考えさせられる。

タイミングよく(?)副業の軽貨物の仕事が荷主が移転することで終了となり、「車」を処分することを決意しました。
移動手段を失うことにはなるが、駅近だしバス停も近いし、転職した職場も徒歩圏にある有難さ。
私の場合は軽貨物の仕事自体、走行距離も時間も短くガソリンは宅配仕事より使わずに済んでいた。
それでも駐車場代、保険代、ガソリン代、メンテナンス費(車検含む)などを月に均せば5万円ぐらいになる。
加えてJAFも解約。車を所有しなければ必要ない。

この出費がまるまる無くなるのは非常に大きい。
収入が5万円増えるのと同じ効果がある。ここを理解せずにガソリン垂れ流して車両を消耗し1日中走り回る働き方をしているのであれば、自腹で苦しむ仕事は本気で考え直した方がよい。
初めは車なしの生活に少し不安を感じましたけど、移動手段があり歩いていける職場の便利さもあってすぐに慣れました。

第3章: 生命保険の解約または見直し

本当は老後はこんなんでいいんじゃない?シンプルでいこう

次に、生命保険の見直しor解約について検討しました。
加入していた生命保険・医療保険は、個人事業主として軽貨物ドライバーをする時に契約したもの。
運転仕事・肉体労働の死亡・傷害のリスクを考えた内容でしたが、もうそのリスクはほぼ無くなり、雇用され社会保険に加入していることで保険の見直しを図り月々の支払いを約1万円ほど削ることができました。

家族構成も今では妻と二人暮らし。
あいにく財産と呼べるようなものは無いが、妻自身の厚生年金に遺族年金を加えれば葬式代ぐらいを残せてやれば何とかなるかな?
それでOKならまだもう少し削れる余地はあるが・・・

第4章: 通信費の見直し

もう時間も場所も気にせずに済むし最低限のプランで十分!

次に誰もが最初に節約手段として手を付けそうな通信費の見直しを行いました。
軽貨物ドライバー時代は割と仕事で電話を使うのと、グーグルマップやら休憩時間のネット視聴などを満喫したかったので余裕のあるギガ使い放題プランにしていました。

しかし今は仕事で電話を使うことも無くなったし、家や職場はWi-Fi完備で外にいる時間もほとんどないので廃業後にプランの見直しをしました。
一応家族割や光回線割などを使うと大手キャリアでも格安携帯会社とそう大差を感じないプランもあるので、とりあえず様子を見ながら出費を減らしていこうかと。

それでも家族全員の見直し第一弾では月額約8千円を浮かすことができている。
もう4年近くスマホを代えていないので、SIMフリーの中国製スマホを検討中です。
昨年あたりから中国メーカーの機能や価格が凄いですよねぇ。
私も昨年のブラックフライデーでXiaomiのタブレットを衝動買いしてしまいましたが、生成AIを使って仕事で非常に役に立っています。

やはり何気に使っているランニングコストは削り方によっては凄い効果となって帰ってくる。

第5章: 禁煙・禁酒

いちいち宣言しなくていいからすぐやれ!

私は酒もタバコもやらないのでこちらについての断捨離は必要ないのですが、好きな人は月に2万3万と平気で使う項目。
収入がちゃんとあるうちは削ろうとも思わないでしょうけれど、働けなくなって年金生活になってから削ろうと思ってもキツイだろうなぁ。

第6章: 家賃・住居の見直し

終の棲家を考えたことがありますか?最後のお引越しもありだ

究極の断捨離は住居費。削るのは現実的ではないが、削れたらその効果は大きい。
国民年金の最高受給額でも月額65,000円程度。ここから何かしら引かれて手取りが5万円とかになったら住居費を見直すなどという生易しい話ではなくなる。
例え持ち家があったりマンション買ってたりしても、戸建てならメンテナンス費や固定資産税、マンションでも税金の他に管理費や修繕積立などでランニングコストは発生するわけで、所有しているからと言って安心ではない。

賃貸派は元気なうちに年金で生活できる住まいを意識しておいた方がよい。
そして近いうちに起きるであろう大地震の後の住まい方についても。

第7章: 結果としてどうなった?

残念だがあなたに思い出に浸っている時間はないのだよ。

私は廃業後の半年間でおおよそ月額で7万円近くの生活費の断捨離に成功しました。
収入が月に約10万円減っても、以前に近い生活の質を保ちながら老後に向けて走り出しました。
半年後からはこれに年金が加わるので、元気に働いているうちは私だけの収入でも何とか夫婦で生きていける。

問題は労働収入が無くなり年金だけになったとき、妻が健在なら二人の年金でギリギリ生きていけるかどうか。
どちらか一人になってしまった時、そこからが問題なんだよなぁ・・・

エピローグ: 最後に笑うのはだれ?

健康寿命が終わる時「良い人生だった」と笑えるだろうか?

社会保険加入期間が長かった人でも老後は余裕などない。
ましてや最近の物価高や税金の残酷さは、長生きすることが苦痛でしかない。
今、私たちができることは自分の身は自分で守る意識。

一時期断捨離がブームになったが今はどうだ。
生活が苦しいと言いながら、本気で未来に向けて準備・行動しているか?

追い込まれて嫌々やるのはホントに苦しい。
でも真剣に今後を見据えて考えてみれば、追い込まれる前にやらざるを得ない現実がある。

貯金2,000万円あっても65歳で働けなくなるか、貯金100万円しかなくても75歳まで働けるか。
65歳からの10年が本当の敗者を炙り出す。

嫌な世の中になったもんだ・・・

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