働き方の定点観測

現在の働き方を自己採点すると何点ぐらいですか?

100点を付けられる人はなかなかいないと思いますが、そもそもどのような状態が「100点」なのかをきちんと分かっているかどうかすら怪しいですよね。多くの方は50点~70点ぐらいの漠然とした評価でお茶を濁してしまうのではないでしょうか。

 

1年の中でも評価が上がったり下がったりすることもあるでしょう。ボーナス時期になると「貰えるだけ有難い」と満足度は上がるかもしれませんし、逆に前年より額が低かったりすれば不満が高まり評価点は下がるかも知れません。まあ自営業の者から見たら贅沢な不満だよなぁと思いますが・・・

働き方の定点観測は近未来的軽ドライバーには必要不可欠なことだと思います。「労働の質」「労働対価」「満足度」等について、その時その時の感情に左右されず客観的視点で自分の状態を観察する習慣付けしておくと、改善すべき事項が自ずと明確になってくる。常に受動的で、身に降りかかったことに一喜一憂していることの繰り返しでは、働き方改革も何もあったものではない。

 

例えば私の場合、軽運送業を始めて10年以上経ちますがベースとしている商業貨物便の仕事はずっと同じ請負先で続いておりますが、1円たりとも基本報酬は上がっておりません。どんな会社にお勤めしていても10年勤続すればお給料は1円ぐらいは上がるでしょう?(笑)いや、その前に辞めちゃうかな?普通なら飲み屋で愚痴りまくるレベルです。

何でそんな環境を継続していられるかというと、午後一ぐらいに仕事を終えることができるから。夜遅くまでやろうが午前中で終わろうが日収制なので金額は同じ。幸い軽ドライバーとしてのスキルアップが労働時間短縮というメリットを生み出しているおかげで、単純に時給換算にしてみるとかなり良い。労働対価としては、いろいろある軽運送の仕事の中ではなかなか優秀な働き方だと勝手に思っている。早朝から夜遅くまで宅配やって稼ぐ額より、午前中で終わる仕事の方が稼げるみたいなイメージなら解りやすいでしょうか。更に本業以上の時間を副業その他に取り入れることが出来るのですから、1日中配達仕事に追い回されている働き方に比べると、収入と満足度は高くなっている。

 

単に労働対価が良いというだけでは全体の満足度を上げるには至りません。日収制のウィークポイントとして月収上限がある(日収×月の稼働日)ため、その仕事だけやっていても稼ぎには限界がある。やればやるほど稼げるというのとは少々違うのと、繁忙期になると日収は変わらず労働時間が長くなるため、気を付けないと最低賃金程度になる方もいらっしゃる。経費を考えると普通のバイト以下になりかねない。

労働時間・経費・収入のバランスは常に意識しておくことです。以前実験的に12月の繁忙期に本業をしないという荒業を試してみたことがあるのですが、結果としては見た目の収入は減りましたけど、ガソリン使ってない分の経費・支出も大幅に減ったのと、本業の時間を全て複業に配分できたので収入においてのトータル的なデメリットはさほどではなかった。いやむしろ自由に働けたので満足度は高ったぐらいです。「走らないドライバー」という働き方が意外に実践的だと気付くことができました。

 

有名な「ゆでガエル」のお話しのように、最初から劣悪な環境に入れられればすぐに飛び出して逃げられるものが、徐々に労働環境が悪化していく、改善されないような場合だと我慢を続けてしまい、終いには身も心も疲れて脱出出来なくなっている労働者は多い。特に身近に見ているトラックドライバーの方々に多く感じます。つぶしの利かない職業の場合、それ以外の働き方をイメージするのが難しいのかも知れませんが、きちんと自己分析をして、このまま今の自分を続けていくことの可能性を見極めておくことは大事だと思います。

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