労働余命
いつか訪れる働けなくなる日。それは明日かもしれないし数十年後かもしれません。来るべき日に備えて私たちは何をすればよいのでしょうか・・・
特に肉体労働系の仕事をしている者にとって、ケガ・病気は労働余命を縮める大きな要因となりますが、不摂生している方のなんと多いことか。
私も60歳が目前であり、体力の低下や疲労蓄積が顕著・自覚するようになり、労働余命と近未来的な働き方の両方を強く意識するようになりました。労働余命より近未来が先に訪れるように試行錯誤する毎日です。40代までは体力的にも自信があったのですが、55歳辺りからガクンと衰えました。今、衰えの自覚がない中高年の皆様も、徐々にというよりどこかで急激に衰えてしまうことに驚き焦ることのないように、それなりの覚悟と準備をしていただければと思います。
軽運送業という仕事はどちらかというと肉体労働の部類に入るので、不摂生は労働余命を縮める(肉体労働でなければ不摂生して良いわけではない)ことに繋がります。会社員と違って個人事業ですので、自分の代わりに仕事をしてくれる者がいなければ突発的な体調異変が起きても休むことは難しいかもしれません。何度も休むような印象を与えてしまうと、別の意味で職を失うことにもなりかねません。
同じ職場や副業先に来るトラックドライバー、コンビニ近辺に路駐しているドライバー達を観察していると、喫煙率が恐ろしく高いこと、カップラーメンを好む(単に食事時間が無い?)、風邪をひきやすいというイメージが強い。風邪の原因は食生活の乱れもあるでしょうが、汗かいても着替えないとか車内の冷房が強すぎる等の自己管理不足が大きいのではないかと思います。
私は喫煙もしなければカップラーメンも食せずエアコンも使わない。吸汗・速乾機能の仕事着を愛用しており、体調管理には気を遣っているつもりですが、それでも腎臓に石ができたり膵臓に腫瘍ができたりと、労働余命どころか本当の余命を縮める要素を抱えている。これは検診で発覚したから幸運なだけであって、自覚症状がなくても誰にでも有り得る病巣です。もし私が知らずに病巣を抱えたまま喫煙習慣や食生活の乱れ、心身のストレスを放置していたとしたら・・・ 担当医が言うには「今頃は病院のベッドの上での生活を余儀なくされているか、この世には既にいないかもしれませんね」と脅かします。^^;医者に面と向かって言われるとマジこぇ~
いつ迎えるかわからない労働余命。私が収入手段の分散を図っているのも労働余命対策の一つ。肉体労働からその他の働き方・収入手段へ。幸いというか今の世の中、働くことだけが収入手段ではない。中には「働かないで収入を得るなんて怪しい」「真っ当な生き方ではない」と腹立たしく思われる方もいらっしゃると思いますが、近未来的軽ドライバーの指標の一つである「常識に囚われない」は、こういうケースにおいてなるほどと思いませんか?
新しい事をする時には必ずと言っていいほど立ち塞がってくるものがある。その一つが「過去の常識」。その世界しか知らない人、それが正しいと思い込んでいる人にとっては、違う価値観が許せないという小さい器で攻撃してくるのであるが、そんなことに屈服していては自分の人生が開けない。労働余命という大きな課題に対しては悔いを残さないためにも貪欲に行動するべきです。自分にとって収入可能な働き方は何か?これまで興味も無かった仕事や求人も片っ端から覗いてみるとか、自分のキャリア・棚卸を徹底的に振り返ってみるとか、趣味・特技を思い出してみるとか、そこに意外な気付き、可能性が潜んでいるかもしれませんよ。
労働余命を意識しての働き方改革。会社員には真似出来ない働き方も近未来的軽ドライバーは可能なはずです。