自分の弱さに向き合っていますか?
12月になると急に慌ただしく感じるのは何故だろう?
時間の感覚が先月までとはだいぶ違う感じがしますよね?
ご存知のように12月は「師走」と呼ばれ、一般的には「師=僧侶」がこの時期あちこち走り回るように忙しいことが由来になっていると言われています。
私が子供の頃は「師=先生」として例えられていましたが・・・
12月が忙しく感じるのは日本だけ?
外国ではクリスマス休暇が浸透しており、長い冬休みに入る習慣が根付いているためか日本ほどせわしない感じを受けません。
それどころか家族でゆったりとクリスマスを楽しみ、新しい年を迎えるための充電期間として有意義に過ごしているように思え、羨ましい限りです。
オン・オフの切り替えが下手な日本人は、義務教育の中身から間違っている?
お金や時間に関する教育こそ本当に必要なことではないでしょうか?
頭が固い融通の利かない日本人気質としては、1年の区切りを12月としたために何でもかんでも12月中にやってしまおうと意固地になっているのではないかと。
つまり俗に言う「納期」が12月であるがために忙しい。
お歳暮に始まり年賀状やら大掃除やら得意先の挨拶回りやらクリスマスもあるしと、普段にはない行事が家でも会社でもこれでもかと詰め込まれていればそりゃぁ大変です。
幸い確定申告は翌年3月中旬までと猶予がありますが、それでも12月の棚卸やら年またぎの売掛は普段月以上に神経を使ったりするので経理関係の方もギリギリまで大変です。
少し世の中の仕組みやら慣習を変えてみたら師走の慌ただしさは改善するんじゃなかろうか?と軽々しく考えてみたりするのだが、結局は人との繋がりに起因する12月の忙しさであるから、簡単にはいかないのでしょう。
じゃあ人の繋がり関係なく、あくまでも自分だけの問題であれば上手くいくのだろうか?と考えると、理屈上は何とかなりそうなはずなのですが、何故か一向に改善の兆候が見られない。
例えば年賀状によく書かれている「新年の抱負」。
一般的には各人の努力目標的なことが多いですよね。「禁煙」「結婚」「転職」・・・
今年こそは! っていうやつ。 とっととやれやっ て(笑)
一応は各人の弱み・悩みが表れているが、大抵の場合は解決しないまま時は過ぎていくばかり。
まあ交際相手がいても結婚しないのは、他人が介入できない事情があるかもしれませんが。
でも突然、「子どもが生まれました」なんて報告をもらったりする。
既成事実からのドラマチックな展開は、問題解決のための強硬的突破口なのでしょうか?
何年も目標が成就されないのはどういうことだろう?
年賀状に書けるような、または他人に公言できるような悩みほど、実は真摯に向かい合っていないのではないか?
単なるポーズというか、本人にとってあまり深刻ではない悩みというか・・・
問題が解決しない・できない原因としては大きく2つあると思うのです。
●解決の期限を決めていない
●解決できない時のペナルティが無い
師走の問題では12月中に終えなければならないという期限が切られているし、仕事上は特に納期に関してはシビア。
お歳暮がちょっと遅れたとか、年賀状の出しそびれ等はペナルティと呼べるほどのことはないかもしれないが、仕事上の納期不履行では痛い思いをすることになる。
だから12月がどんなに忙しくても何とかやり切るのですよ。日本人の底力ですな。
個人的な抱負レベルの「禁煙」「結婚」「転職」は、本人が期限やペナルティの意識が無いからいつまでも成就しない。
他人からみればどうでもいいことなので周囲も放置しているし、聞き飽きているから干渉もしない。
しかしこれが生活や仕事に深く関係してくると恐らく改善・解決は一気に進む。
就職・転職において企業が「喫煙者の採用はしない」となったら、嫌でも禁煙を自分に課すでしょう。期限も「入社までに」、いや「面接までに」と明確になるから行動できる。
つまり悩みごとに対するスタンスの取り方次第で改善・解決もできるし、ズルズルと後回しにして有耶無耶にしていることもできる。
全ては実行期限を決めていないこととペナルティが無いことへの甘えが問題なんですね。
抱えている悩みに対して真剣に取り組もうとしている意識・姿勢が感じられない。
いかにその悩みが不利益をもたらすかが理解できていないし、危機感など微塵もない。
思いつきはするが実行はしない。
いつでもできるのに後回しにする。
まさに自分の弱い部分が「悩み」を増幅させている。
私も偉そうなこと書いていますけど、毎回自分への戒めも含めて備忘録としてブログを続けています。
自分は実は飽きっぽい性格で長続きするタイプの人間ではありません。
そんな人間がブログを10年以上続けているのも、自分の問題点に向き合おうと何が効果的か?と考えた結果がブログでした。
個人のブログなんて他人にとってはどうでもよいことだし、いつでも止めれるしペナルティもない。
まさに自分の弱さを測るリトマス試験紙みたいなもの。
しかし誰かに指示され納期やらペナルティやら勝手に決められるようなものであったら、たぶん続いていなかったかもしれません。
自分の経験や学んだ知識を消化して、誰かの働き方・考え方の役に立てそうなことを自由に発信する。
インプットとアウトプットが自分の忘備録となり、新たな発見ともなる面白さに気付けたことが長続きできている要因でしょう。
自分の弱みを受け止め、改善・解決に向けてしっかり行動する。
それには期限を決めることと何らかのペナルティを設けることで、自分を追い込むことも必要になる。
もし期限も決められない、ペナルティも無理!という向き合う気もない悩みであれば、それは本当の悩みではないかもしれませんね。
だとしたら軽々しく目標や抱負として口にしない。そういう人間と見下されるだけです。
ということで、新年の年賀状やら挨拶で誰がどんな抱負を語ってくるか観察する楽しみが出来ましたね。
あぁ、この人は出来もしないくせに適当なこと言ってんなぁ、と。
そういう人には期限と達成できなかった時のペナルティを課してやりましょう!
たぶん抱負を撤回しますから(笑)
間違っても他人に見透かされる出来もしない抱負を語ってはいけませんよ!