自己実現を紐解けば方向性が見えてくる!
積荷オヤジは今年の夏に63歳になります。
10代20代の頃は自分の老後のことなどは全く気にせず、目の前の事象にのみ反応・結果を求めていたなぁと。
今思えばこれが「若さ」ということなのだろう。
失敗を恐れることなくぶつかっていける、例えそのチャレンジが上手くいかなくてもいくらでも挽回できるという謎の自信と向こう見ずなポジティブさがあった時代が懐かしい。
ところが人間、知恵がついてくると向こう見ずさは影をひそめていき、理屈が行動にブレーキをかけ始める。
やる理由よりやらない理由を探り始め、極力失敗を恐れるようになる。
とにかく安全・慎重・効率が求められ冒険をしない。
これが平成・令和と顕著になってきた日本経済の凋落と結びついている一つの要因であることは間違いさなそうですね。
30年前と実質賃金がほとんど変わらない日本と成長著しい諸外国。
とりわけ先進国目線で発展途上国を見下してきた感のある日本が、今や経済成長でかつての発展途上国に追い付かれ追い抜かれている事実に手も足も出ないのはどういうことか?
成長の止まる者と成長を続ける者。
まるで中高年と20代のジェネレーションギャップそのものが国レベルで起こっている。
安全・慎重・効率という足かせが決して良い方向に働いていない。
脱サラして最初に感じたのが解放感。
規則としがらみだらけの会社勤めから抜け出してみると、「定時という時間的な縛り」「会社という場所的な縛り」「上司・同僚・部下という人間的な縛り」がいかにストレスを生み出していたかがよくわかる。
何でもかんでも自由になったわけではないが、ノマド・フレックス・個人行動というものを可能にするフリーの軽貨物ドライバーという働き方は、私の中高年以降の労働寿命を確実に支えていると強く思っている。
もしどこかに会社勤めしていたなら通勤と定時縛りだけで毎日が憂鬱になっていただろう。
60歳過ぎてなお片道1時間も通勤するなど、それが当たり前と思っているなら悲しすぎる。
私が脱サラした大きな理由の一つが「通勤」がバカバカしいと思っていたから。
そんな理由で? でも何が理由でも動けた自分を褒めてやりたい。
脱サラ前の転職においてもその兆候はよく表れていた。
新橋 ⇒ 横浜 ⇒ 桜木町 と勤め先は転職の度に自宅に近づいていく。
始業時間も 新橋勤めの時は9時 ⇒ 横浜10時 ⇒ 桜木町9時半
起床時間は 新橋勤めの時は6時半 ⇒ 横浜8時半 ⇒ 桜木町8時半
起床が2時間遅く出来て通勤時間が片道1時間短縮するってどんなに楽になるかわかりますよね?。
朝だけでも2時間近い時間を自由に使えるって、何か長生き出来そうに思えてきません?(笑)
通勤時間を減らすことが自己実現の一つであり、それを収入を落とさず実現する元気があったし転職の不安などは通勤短縮に比べれば小さい小さい。
通勤時間短縮ということには成功したが、通勤がなくなったわけではない。
さすがに通勤を無くすのは会社勤めをしている間は難しい。
この頃から在宅勤務という働き方が芽生えていたと思う。
厳密に言うと上記の転職の中で横浜時代と桜木町時代の間に1年間だけ湘南エリアでフルコミッションでフリーの不動産営業をやっていたことがある。
この時は茅ケ崎の不動産会社と業務委託契約して事務所の一角にデスクとパソコンだけ借りて仕事をしていた。
出勤は自由。出社時間も自由。
ただし交通費は当然出ないのでまだガソリン代もさほど高くない時代でもあり、出勤には自家用車を使っていた。
物件案内でお客様を乗せるのも自家用車で。この時は3ナンバーのミニバンだったなぁ。
出勤も出社時間も自由と言うのは相当に自己管理能力が求められる。
ともすれば毎日がダラダラしがちになるし、そんな誘惑に負けそうになる時もある。
それでも台風や大雨、雪の日は自主的に休むことにしていた。どうせそんな日はお客さん来ないし。
これが出来たことが「働くって何だろう?」と考えることに繋がっていく。
当時はまだテレワーク・在宅ワークというのは世間に浸透していませんでしたが、休んでも自宅でレインズ(不動産会社だけが利用できる不動産情報サイト)を見ることができたので、在宅である程度の仕事が出来る可能性は感じていた。
そして何より面白いのが私の生涯最高月収182万円はこのフルコミッションでのフリーな不動産営業時代に叩き出していた。
大企業社員のボーナス月の総月収みたいな額をフリーな凡人がたった1ヵ月で稼げたという不思議。
普通の会社員がどんなに懸命に働いて会社に貢献してもこれは到底無理な数字。
これで会社員じゃなきゃ生きていけないという幻想を捨て去ることができた。
その後3年ほど会社員として過ごして脱サラして現在に至っている。
今は 出勤=運送会社に荷積みに行く という意味で、到着時間は適当。
というのも社員トラックドライバー優先で荷積みしているので、早く行っても車は着けられない。
だから9時過ぎに到着してちょうど良い感じ。荷積み場所は朝なら自宅から20分程度。
8時過ぎまで寝てられるのは運送業としては恵まれている方でしょう。
日給制の商業貨物便は軽貨物の仕事としては決して稼げるわけではない。
しかし慣れると仕事に拘束される時間を極端に短くできるので副業・複業はやり放題。
私の場合は14時以降はフリーに使える時間なので複業を2つ入れることでそこそこの収入になっています。
本業以外に複業を2つ?
「辛くね?」と思われがちですが、本業は正味4時間程度だし複業の一つは時給換算で5,000円以上の近場のついで配送で、残りは屋内の楽な仕分けで社会保険付き。
これで朝から晩まで宅配三昧の働き方と同等かそれ以上の収入を可能にしている。
どちらが楽かは想像がつくでしょう。
本業以外の時間をいかに使うかで居心地は大きく変わります。
弱者が独立する肝というかポイントの一つがここなんだと思うのです。
もちろん圧倒的に強力な本業を持っているなら別ですけど。
●稼げない仕事に依存しない。稼げない仕事に時間を拘束されない。
●自由に使える時間をいかに多く確保し、いかに多くの収入手段を持てるか。
●スモールビジネスを意識し、活動範囲を極力狭くして経費と時間と体力の節約を。
●絶対に必要な生活費と経費を知っておく。
●なぜ脱サラしてフリーで働くのか?
時間的リッチになりたいのか、金銭的リッチになりたいのか?
単純にどちらも欲しいという人は「働く」ということを前提に考えている限りは、恐らく「二兎を追う者は一兎をも得ず」という結果に終わる気がいたします。
自己実現を難しくしているのは何か ⇒ どうなりたいのかをわかっていない
行動を阻んでいるのは何か ⇒ 結果ばかり恐れる疑心暗鬼体質。自信の無さ
働く以外の選択肢はないのか ⇒ 収入= 労働 という思い込みに支配されている
本当になりたい自分の姿が見えているならやることも決まってくる。
理想ばかり掲げているのは自己実現を目指すのとは違う。
通勤が嫌ならどうすればそういう働き方ができるのか?
稼ぎたいなら足し算ではなく掛け算という働き方もある。
まずは頭でっかちを卒業して1歩でも踏み出すことから始めないと。
動けば景色も変わっていくのです。