健康管理

秋をすっ飛ばしていきなり真冬になったような冷え込み。特に寒さに弱い私には辛い季節になりました。

人間の体は急激な環境変化に弱いようで、私の周辺では屈強に見えるトラックドライバーの方々も、繁忙期を迎えたというのに体調を崩して休む者がチラホラと現れております。

 

トラックドライバーの方々はまだ肌寒く暗い早朝から積込みを始めてたりしているのですが、ひと作業終えるとこの季節でも汗をかいたりする。ただ夏と違ってシャツを着替えたりしないのと、途中、作業を中断してダラダラ長い朝礼を海からの寒風吹き込むホーム上でやるため、そこで一気に体を冷やしてしまう。そりゃあ風邪ひくでしょ。

運送会社ではドライバーに早い出発と労働時間短縮、健康管理を毎日のように朝礼で口酸っぱく言っているのですが、そのダラダラ長い朝礼が全ての問題の根源になっていると思わないのだろうか?あまりにも矛盾したことをやっているのが、この業界らしいと思う。

 

この業界の矛盾を伝えている動画に最後まで見入ってしまいました。取材に協力してくれたドライバーさんが本当にいい味だしている。こういう人達を大事にしないといけないと心底思いました。

トラック・列島3万キロ 時間を追う男たち

長距離トラックのドライバーの悲哀をレポートした番組なのですが、あまりにも矛盾した労働環境にこれじゃあ居眠り運転や運転中の突然死も不思議ではない。

一応運送会社としては法順守・制限速度について表向きには厳しく指導はしている。一方で荷主の無茶な時間指定を守るためにドライバーはスピード超過もしてしまう。延着すれば荷主・会社から大目玉を喰らうのはドライバーだからである。しかし途中ちょっとでもスピード超過すればGPS監視している会社から速攻で運転中のドライバーに電話がくる。今時の運送会社は運転中も監視しているためドライバーは気を抜けない。

スピードは出せないが遅配もできない。仮眠も休憩もできない。

こんな無茶苦茶な矛盾した仕事が現実に蔓延っているのが運送業界です。何時間走ったら何分以上休憩を取らねばならないという法すら守れない。仮眠どころか休憩すら取らずに走り回っているトラックが日本中に散らばっている。怖い話です。

スピード超過だけではない。1日の荷量をさばくために1回の運送で過積載をする。過積載しないとその日に仕事が終わらない。さらに過積載しても仕事がさばけないとなると、早朝から深夜までの長時間労働が必然となる。疲労が蓄積し体が弱まれば病気のリスクも高まる。繁忙期にドライバーが風邪をひきやすくなるのも、こうした労働環境が大きく影響しているのではないかと。体調管理を自分でコントロールできないのは走る凶器を操るドライバー職にはあってはならないことでしょう。

 

法を犯し、無茶な仕事を遂行しても末端のドライバーに恩恵はない。それどころか捕まれば免許に傷が付き遅配すれば理由云々は度外視して荷主・会社に怒られる。体力消耗・衰弱しても休めない。誰もやりたがらない仕事になるはずです。

幸いフリーの軽ドライバーは社畜ではない。健康管理は自分の手でできるはず。いや、絶対にしなければなりません。仕事に振り回されて自分を見失ってはいけないのです。特に中高年が多い軽ドライバーですから健康への過信は禁物。無理して血圧上がったまま運転して動脈瘤破裂とか、普通に有り得ますから。

 

私もついに本格的に健康管理に乗り出しました。先日、装着しているだけで血圧・心拍モニター・歩数・カロリー消費・睡眠の質チェック・座りがち自動注意等、健康管理を目で見える化してくれる多機能スマートウォッチを購入しました。アプリで管理できるので短期のチェックだけでなく、季節の移り変わりでの体調変化等を見逃さないスグレものです。「ちょっと今日息苦しいなぁ」なんて感じた時にすぐに血圧・心拍とかチェックできれば、運転中の発病とか事前に防げるかもしれません。長く働くためにもこういうグッズは積極的に活用していきたいと思います。

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