組織と働き方の未来

サラリーマンから独立して10年以上が経ちました。この10年間で日本の社会構造はこれまでにない勢いで変化しています。

何時でも誰でも情報収集が容易になり個人が力を持つようになり、もはや会社は絶対的存在ではなく、雇用側と労働側の力関係にも変化が起き始めている。

 

日経ビジネスの最新号の記事特集に魅かれ、昨日ファミレスでゆっくりと読んでおりました。

「会社とは何か」 ― 組織と働き方の未来 ―  

私が常に考えている「働き方」というテーマに関連する記事内容で、これまで「働き場所」として当たり前のように存在していた「会社」というものが、その存在意義すら問われるような時代になっていることの具体的例をいくつか紹介している。果たして会社という形態・役割は絶対的に必要なのかどうか?

 

これまでのようにあまり役立たないようなジャンルも詰め込み勉強し、総合点を上げ良い大学に入り良い会社(?)に入ることが人生の成功とされてきた時代はもう過去のものに成りつつある。
受験地獄をくぐり抜け、就活に成功し入社して来ても会社は生涯を約束してはくれない。そこには理不尽な競争と容赦ない仕打ち(リストラ・転勤・出向)が待ち受けている。公平な能力評価だけではなく、好き嫌いの人物査定も横行する。会社のために捧げる人生に疑問を持つのは至極当然。

 

そんな働き方に真っ向から立ち向かう動きが出始めている。旧態依然の会社の壁・組織の壁を打ち破るべく、オリジナルな組織・働き方を模索し実践している方々の実例はなかなか興味深いものがありました。副業奨励、独立奨励、仕事内容・報酬の自己評価申請・・・ 一応組織という形態でありながら、最低給保障での出来高制で最終的には1個人1法人という方向性を持っている。働く事の意義と責任感が養われるシステム。

 

組織内の各人が自分のやりたい事をベースに何をするか何で売り上げを作るかは自由。そこに会社・組織の横やりは入らない。オフィスとパソコンやコピー機は利用できるので、打ち合わせや資料作成ができるというメリットを享受しながら各自独立への準備をしていくというのは、いきなり社会に放り出されることもなく時間的猶予も生むため、洗脳的な会社の研修制度より自立心が高まりそうですね。自分が作った売上げからの自己報酬になるので組織内の不公平はなく、ありがちな変な人間関係とは無縁なストレスフリーな環境になる。ただしいつまでも自分で仕事を作れない・収入を作れない人には逆に辛い環境となるでしょうね。

 

これからの時代は、会社はもう雇用者のことなどかまっていられなくなり、会社の存続に必死となり事業を集中して展開していくでしょう。当然余剰人員・職場はカットされ路頭に迷う人は増えていく。中小企業だけでなく大手企業ですら数千人規模での早期退職勧告が報じられることが多くなった。都合の良い時だけ雇用者を使い賞味期限が切れるとあっさりと切る。使い捨てされるために苦労して入社したのではないはずなのに。

 

こうなるともう自分で生きていく術を身に付けるしかありません。学校を出たらとりあえずどこかに就職して嫌になったら転職すればいいや!という甘い考えは通用しなくなる。就職 = 安定 というこれまでの当たり前のようなコースは、もうどこに行こうが当たり前ではなくなる。雇用されるということはルールも時間も報酬も全て相手の都合に任せるということです。「うちの会社、明日倒産します」といきなり言われることだってありえるのです。配達仕事上での経験ですが、納品に行ったら入口に張り紙がしてあって、目つきの悪い債権者らしき人達がオフィスの周辺をウロウロしていたという事が実際にありました。品物を発注しているのに会社を閉じて行方をくらませるような突然の展開が有り得るのです。

自分の身は自分で守る時代になりました。生きるための術を身に付けるにはノホホンとした就職に身を委ねるより、上記で紹介したような自立のための組織の方が望ましいと感じた次第でございます。

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