雪と軽貨物
果たして関東平野部で積雪になるのか?
年に数回、働く者達をヤキモキさせる南岸低気圧がまたやってくる。
このブログは2月4日深夜に書いており、降雪は2月5日午後ぐらいからと予報されています。
今回の予報で多いのが関東平野部で5cm~10cmの積雪というもの。東京23区でも5cm前後の積雪を見込んでいるようだが、都心で5cm積もったら交通に大きな影響が出る。
雪国の方々から見たらまさに滑稽な話かもしれませんが。
しかも今回の降雪は深夜前にはピークになりそうなので、6日(火)の朝起きたら雪景色みたいな感じになるのかな?
出勤族はいつもより早く起きて家を出る準備をするか、前夜は勤め先の近くに宿を確保するか。
もし私が公共交通機関を利用する出勤族であれば前夜は勤め先近くに泊まるかなぁ。月曜夕方にはかなり降り出しているらしいし。
せっかくリモートワークが根付いたと思ったらいつの間にか多くの職場が出勤に戻ってるしねぇ。
さて、そういう杞憂は一般的な会社員の話だけではありません。
ドライバー職にとっては自分の車・運転が出勤のための交通機関みたいなものですから他人事ではありません。
仕事に行く・行かないは周囲の状況云々ではなく自分の判断がファイナルアンサーである。
そして一般的会社員と違うのは、出勤したからと言ってそこから仕事が出来るかどうかは不明だということ。
パソコンを使うわけでもなく、積雪で道路が使えない状態になっていればお手上げです。
もう車を使って商売しているのですからこればかりは気合いだ根性だと言われても・・・
先日ヤマト運輸が悪天候時に無理な運送依頼をさせた等で国土交通省から勧告されましたが、もし今回かなりの積雪になった場合に無理な運行を指示する運送会社は必ずいるんだろうなぁ。
ドライバーの命より目先の売上・取引先を優先にする運送会社や荷主。
この業界の腐った慣習を根絶させるのは簡単ではないが、何よりドライバー自身が無理な依頼は請けてはいけないと思うのです。
それで不当な扱いを受けたら堂々とハラスメント行為として国交省なり労基なりに通報すれば良い。
それは自分のためだけでなくドライバー仕事をしている者全体のためにもなる。
人の命を軽くみている仕事なんぞに自分の人生を捧げてはいけない。
とは言えやはりドライバーの仕事をしている限りは降雪積雪予報が出てしまうととりあえず準備だけはせねばなるまい。憂鬱ですけどね。
私は軽貨物を始めたばかりの頃に配送中にスリップを経験している。
過去にスキーに行く時に雪道を走った経験があり(もちろんチェーン装着して)、かなり過信していた部分はあった。
降雪から3日目ぐらい経っておりほぼほぼ道路は乾いていたのですが、日当たりの悪い場所の道路脇には雪が残っている状況で一応注意して走っていたつもり。
当時は4駆ではなく、ノーマルタイヤ・ノーチェーンでの走行。
道路脇の雪が解けて流れ出し、日陰の場所でアイスバーンになっていたからたまらない。
予め行き先がわかっていたり走り慣れている場所なら何とか回避できたこと。
軽貨物ではその日になってみないとどこを走るかわからない部分があり、自分もまだ未熟だった。
一旦滑りだすともうハンドルは効かない。
どこかにぶつかって止まるしかない状況。これは恐い。
幸いカーブにさしかかった所に雪山状になっていた場所があり、運よくその雪山にぶつかって止まってくれた。雪山がクッションになってガードレールへの直撃も避けられた。
今でもその光景は忘れることができない良い意味でのトラウマとなっている。
だから軽貨物の仕事を続けるにあたって車両は4駆に拘っているし、雪が降ろうが降るまいが冬はスタッドレスに履き替える。
で、今回の雪予報に対しての備えとしては・・・
何もしていない(-_-;)
喉元過ぎれば何とやら・・・というやつか?
本業の軽貨物を引退したので雪予報を聞いてもあまり神経質になっていない自分がいる。
たまたま今日(月)は副業の配送仕事があるがお昼ごろの1時間ほどで終わる。たぶんまだ雪ではなく雨か霙のうちに帰って来れる。
その次の配送仕事は金曜日なので雪騒動は終わっているはず。
これが配達当日に既に積雪あるいはアイスバーンになっている状況なら、もちろん何かしらの対応はしているとは思うが。
現在の本業である介護職への出勤は既報の通り家から車で5分もかからない場所だし、積もっちゃったら徒歩あるいは動いていればバスでも行けるのでタイヤすら履き替えてない。1年前に履き替えたスタッドレスを未だ履いたまま(笑)
本業の軽貨物を引退したらタイヤの擦り減りが遅い(履き替えなくても良いということではないが)!
ガソリンも使わないし経費的な負担低下は実感するところです。
何より悪天候とか運転に対する気持ち的なストレスが無いのがイイ!
私も高齢者の部類に入っているので世間様に迷惑をかけないためにも事故リスクはとことん減らす生活を心がけたいですな。
自宅近くの仕事にしたのもそういう理由が強い。
さて、私の戯言はあくまでも軽貨物ドライバーの成れの果ての姿でございます。
現役の軽ドライバーの方々にとっては雪が積もるかどうかの瀬戸際でお気楽でいるわけにはいきませんね。
もうスタッドレスやチェーンの準備は整っているのでしょうか?
ただこういう悪天候の時って自分が頑張ればOKというわけにはいかない時がある。
肝心の配達する荷物が荷積み場所に到着しない時があります。
そう、そこに運んでくるトラックが途中で立ち往生しているケースって結構あるのです。
到着するにしても大幅に時間が遅れるとか。運送会社の構内から出発するような仕事では珍しくない。
これ、どこかで大災害とかあった場合も同じ。
東日本大震災の時に私も経験しました。運送会社に到着したのに当日配送する荷物が来ない・・・
結局その日は仕事がなく無駄足に。
マスコミの報道などでよく大雪の高速道路上で身動き取れなくなって大渋滞に巻き込まれているニュースを見たり聞いたりすると思いますが、軽ドライバーが運ぶべき荷物がその身動き取れなくなっているトラックに乗っている場合があるんです。
自分達のエリアで天気が良くても、ちょっと離れた場所で悪天候になっているケースは少なくないんです。
だからご近所の天気予報だけ気にするのではなく、自分たちの運ぶ荷物がどういう経路で荷積み場所に到着するか知っておくことも役に立つはず。
そうすれば遅着することも想定内としてイライラすることも減らせると思うのです。
まあAmazonの直請けの仕事の場合はあまり影響はないかな?
巨大配送センターには捌き切れない荷量があるし、容易に当日のドライバー間でシェアできるのではないか?
日本の物流とちょっとシステムが違うからねぇ。
どちらが優れているのか?どちらがドライバーに優しいのか?
今夜はスノーブーツでも出しておこうかな。
もう10年以上前に購入したものなのでカビ生えていなければよいが・・・
くれぐれもお気を付けて!行ってらっしゃい!