60代の近未来的軽ドライバーはどう働きましょう?
1日が過ぎ去るのが妙に早く感じる今日この頃。
貴重な生誕60周年感謝祭も今日で終わり。
明日からはまた酷暑の中、老体にムチ打って走り回るのかと思うと、このまま家に引きこもっていたくなります。
まあこの感情は多くのお盆休み明けサラリーマンも同じか。
何歳になってもその歳は自分にとって未知の世界。
だからと言って急に体調がおかしくなったり収入が変わったりすることもないので、後はメンタルの持ち方次第でいかようにでも自分を変えていくことが出来るはず。
しかし区切りの歳以外では特段何も感じないのが普通でしょう。
36歳が37歳になるのと、39歳が40歳になるのでは気持ち的にちょっと感慨深くなるぐらい。
しかし59歳から60歳になるのはちょっとこれまでとは違う感じがいたします。
50代は会社員・労働力として世間ではまだギリギリ許容される範囲。だが60代になると昭和の時代では定年で自然に社会から「お役御免」と排除されていたイメージがかすかに残っている。
最近は「人生100年時代」とか「定年延長」が当たり前になっている反面、40代半ばにして会社員や労働力としてカットされていくのも当たり前になりつつある。
このご時世に60代の居場所はどこにある?
60歳になると最も年齢を意識させられるのが、アンケート等の調査。
匿名だろうが何だろうが年齢・年代は必ずと言っていいほど回答を求められますよね?
年齢で回答する時も年代で回答する時も、「60歳」「60代~」の欄に正直に回答するのは慣れないと非常に違和感がある。
この違和感の原因は間違いなく、歳を取りたくないという無駄な抵抗感にあるようです。
私も午前中に記念すべき60代としての回答をしてみました。
正直、気持ちの良いものではないですな。
何か人として別枠に追いやられたような疎外感。
オマエはアンケート内容には適さないので排除する!ための「60代~」の記入欄があるのではないか?と被害妄想が拡大していきます。
まだ自営業、個人事業主だから仕事上は健康であれば問題ない部分はありますけど、会社員・サラリーマンの場合はいくら定年が延長されたからと言っても周囲の視線は痛いでしょうなぁ。
逆に自分が経営者の立場だったら60過ぎの人間を雇っていることをどう思うだろうか?
加えて60過ぎの人間を新たに雇うなんて発想は絶対に出てこないでしょう。
だから世の中の求人は60過ぎの人間には冷たいのです。
一概に60歳と言っても体力・気力・健康状態に個人差があるし、下手すりゃ40代50代の心も体もメタボな給料泥棒よりよっぽど使える人材はいるんです。
ただ「60」という数字が偏見の象徴みたいに日本社会に根付いている。
運良く定年後も延長雇用された場合でも経歴や実力と関係なく給料は下がるし、会社にとっては少々厄介な存在になってしまう。
出社もしないような怪しい「顧問」という肩書など、会社にとってはほぼ無駄な経費。
それを知ってか知らずかその職に留まっていることをご本人達はどう思っているのだろう?
年金に頼ることはできず、60歳以降も普通に収入を作り出していかないと生きていけない社会。
そしてその60歳に至る以前に労働者として継続して働くことが許されなくなってきた時代。
AI・ロボット・コロナ・・・ 人間の労働力を脅かす要素がますます増えていく中で、高齢者のみならず中高年はどう生きていかねばならないのか?
労働者本人だけではない、共存する家族をも巻き込んでしまう可能性すら無視できない。
既に進学を諦めたり中退を余儀なくされる学生も出始めている。
コロナの影響で親の収入が減っているのもあるが、学生のアルバイト口すらなくなってきている。
そして就活すら満足に行えない状況。
若者が学ぶ機会を諦め、就職すら諦めるような状況が現実に目の前で起き始めている。
日本の社会構造が根底からひっくり返される危機にあり、このまま進めば60歳なんて遠い未来の話ではなく、30歳で真っ当に働いている者すら珍しい世の中もあり得るのではないか?
そんな状況になれば社会保険制度は当然維持できずに崩壊。
巷には失業保険や生活保護を求める人間があふれかえる。
税収も落ち込み「日本沈没」は決してSFの世界の中だけの話ではなくなる・・・
政治家や政府がしっかりしていれば、どこかできちんと修正され立ち直れるはずなのですが、今回のコロナへのお粗末な対応を見せられたら期待はできませんね。
となると最低限、個々で自衛努力をしていかねばなりません。
会社員は自衛するといってもあくまでも会社・組織のルールに従い好き勝手なことはできない。会社と運命を共にしなければならない。良くも悪くも。
フリーターや自営業、個人事業主の場合は通常は不安定さを指摘されますが、自分の意志で考え行動できるという最大のメリットがある。
自衛策を考え実行できるという部分をこんな時こそ活かさねばいけません。
軽ドライバーもそう。
コロナの影響で仕事が大きく減った方もいたと思いますが、そんな時にいつまでもドライバー仕事に固執する必要はない。
常にいろいろな事態を想定しておき、いろいろな自衛パターンを考えておくべきです。
前から言ってますけど、ドライバーだからといって運送業にこだわるのは世界観が狭すぎます。
せっかく自由に働ける状態になっているのだから、「仕事をする」ということより「とにかく収入を作る」ことにフォーカスするべきです。
これからの時代、これまでの形式的な肩書など意味を持たなくなる。
“やるかやられるか” 相手を利用するぐらいの強い気持ちがないと誰も守ることはできません。
60歳になって常識とかに収まろうとしたら危ない。
還暦という生まれた年に戻ってきたわけですから、新たな人生をやり直す気持ちでこれまでの失敗・後悔・成功を踏まえて最後の航海へと旅立って行きましょう!