アマゾンフレックス

もしかしたら日本の物流・ドライバーの在り方を大きく変えてしまうかも知れません。

アマゾンが運送会社を仲介せず個人と直接契約をする配送システムを開始しています。中間搾取者を省くことで仲介業者への無駄な手数料がなくなり、その分ドライバーの報酬を厚くでき、WINWINの関係が期待できる。

 

物流版ウーバーという感じでしょうか。これまでのようにどこかの組織や元請けの下に入って文字通り「下請け」という働き方から、荷主と直接契約することで条件・待遇面での不透明感がスッキリしてきます。

今現在は「東京近郊」で配達業務が可能な2種類のデリバリーパートナーの募集が行われている。現在の積込場所は平和島で配達エリアもその周辺の3~4区が対象みたいです。
登録できるパートナーに必要なものは

●運転免許証(20歳以上)
●過去5年間の運転記録証明書(もしくは車検証でも可)
●貨物軽自動車運送事業の届け出がされた軽バン(黒ナンバー)
●自賠責保険証
●任意保険証券(1億円以上の対物賠償補償等の条件あり)
●銀行口座

まあ一般的な軽貨物運送業を始めるのと用意するものはさほど変わりない。
誰でも気軽にというわけにはいきませんが、それだけ配送に対する最低限の品質を求めていることがわかります。既に軽ドライバーとして活躍されている人には全く問題ありませんが、新規で始めようという人にとっては自前の車が必要なのは少々ハードルが高くなるかもしれませんね。

 

アマゾンフレックスには大きく分けて2通りの働き方があります。

●Amazon Flex PRO

●Amazon Flex

Amazon Flex PRO はガチ稼ぎたい人向けの契約。目安としては週40~50時間程度を求められる。まあ稼ぎたければそのぐらいはやる覚悟はあるでしょうが、それ以上はドライバーが望んでもやらせてもらえないようである。1日の労働時間も上限が厳しく徹底されているようで、そこは日本の運送会社とは全然違う。

Amazon Flex の方は、ドライバーの都合が良い時に都合の良い時間だけ働ける。事前に決められたシフト制ではなく思い立った時に仕事ができる。登録だけしておけば、例えば会社員が残業がない日や休日にアルバイト的に数時間だけやってみることが可能になる。一応2時間を1ブロックとして希望のブロック時間だけ働く事になり、報酬は時給制で現在は1ブロック(2時間)で3,750円(税込み)。1回の最低労働は2ブロック以上を求められるようです。2ブロックなら1日の中の隙間時間として活用できれば、1日7,500円の収入増にできる。月10日やるだけでも小遣い以上になる。

 

Amazon Flex PRO で月200時間働けば、100ブロック×3,750円 = 375,000円 という感じ。
ガソリン代等の経費は自腹になりますが、それでもブラックな環境で安く働かされている人にとっては注目に値する働き方になるかも知れません。いや、現職の軽ドライバーだってメリットを感じる人もいるでしょう。

単純に時給換算で1,800円以上なのですから、現在の一般的な宅配業務と比較してどうなのか。
配達個数単価が150円なら1時間に12個以上配達できるなら今の宅配仕事。それ以下ならアマゾンに軍配が上がるという感じでしょうか。

アマゾンのメリットは配達数のノルマは課せられていないので、極端な話、1時間に5個しか配達できなくても報酬は保障されている。新人には優しいシステムです。しかも持ち出して未配達な物があっても不在再配達予定があっても、時間になればそこで配達業務を終了してよいのだと。残業は無しというのは大きな魅力に映るのは私だけでしょうか?

一応は契約時間に応じた持ち出し数は決められているようです。そして慣れるにしたがって最初に用意されている数も少しづつ増えていくようではあるが、それはノルマではなく(あまりにも配達完了が少なければ次回のオファーに影響があるかも)、時間で終了できるのは長時間労働が問題になっている運送仕事においては画期的である。

そしてもう一つのメリットは支払いが翌週に振り込まれるということ。日本の運送の世界は支払いサイトが長いので有名ですね。2か月後の支払いなんて珍しくない。私も本業は月末締めの翌々月10日支払いです。仕事をすれば翌週には振り込まれるなんて嬉しいじゃないですか。競馬やパチンコ好きには特に(笑)
ギャンブル依存症を増長させる働き方かも(^_^;)

 

ここにご紹介したのはあくまでも今現在の情報に基づいた数字です。まだ抽出サンプルも少なく詳細で見えていない部分もあるでしょう。アマゾンは変化のスピードが恐ろしく速い企業ですので、来月が同じ条件とは限りません。しかし旧態依然の日本の働き方に一石を投じてきたのは間違いないですし、これをチャンスとするか変化を恐れて動かないのか。

この Amazon Flex が都内だけでなく多くのエリアで可能になれば、それこそドライバーの民族大移動が起こり得るような気がいたします。特に長時間労働低賃金で苦しんでいるトラックドライバーには 検討に値する働き方だと思います。
ドライバーでなくても、子供を保育園に預けている間だけママちゃんが近隣のエリアでやってみるとか、親の介護でなるべく近くにいてあげたい人がこまめに収入を作るとか、様々な需要にハマりそう。

私の1日4分割という働き方にもマッチできるので、近くで Amazon Flex が始まったら検討してみようと思っています。

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