煽り・危険運転をやめない懲りない面々

会社の看板背負って問題起こせばどうなるかわからないの?

最近首都高速道路上で起きたトラックドライバーの行動が瞬く間に拡散されましたね。
あろうことか意図的に高速道路上で車を停め2車線を塞ぎ、しかも車両から降りて他車への威嚇・暴力・破損行為。
撮影された映像にはトラックに描かれた会社ロゴがハッキリと映っていて、当然のことながら会社名・住所等が速攻にSNSやYouTube上で晒されました。

以前から評判のよろしくない会社だったようで(運送会社はホントに評判悪いのが多いのはなぜ?)、世間の集中砲火をあびる事態に。
問題後すぐにサイトが閲覧できなくなり別途簡易なお詫び文が掲載されましたが、これが輪をかけて世間の怒りに火をつけるという、最近お決まりの企業不祥事案件ストーリーの展開となっていますね。
ともかく会社の看板背負っているのに意識の低いドライバーが減らないのはなぜか?
ドライバー職全体から見れば問題を起こすのは極一部なのだが、どうにも世間の目は悪い方に見てしまいがち。
これではいつまでたっても運送業自体が世間から白い目で見られ続けてしまう。
今回は煽りや危険運転が起きる理由や原因を考えていきます。

今回のトラックドライバーに対する最低限の罰則はこちら

【目次】
  1. はじめに
  2. 煽り運転・危険運転の現状
    2.1 煽り運転とは
    2.2 煽り運転の現状(国土交通省の統計)
  3. 職業ドライバーが煽り運転をしてしまう理由
    3.1 厳しい労働環境
    3.2 ストレスとプレッシャー
    3.3 運転習慣の悪化
  4. 煽り運転が多い職業ドライバーの特徴
    4.1 長距離トラックドライバー
    4.2 タクシー・ハイヤー運転手
    4.3 宅配業者
  5. 年齢層別の煽り運転傾向
    5.1 若年層の職業ドライバー
    5.2 中高年ドライバーの特徴
  6. 煽り運転・危険運転の防止策
    6.1 教育の強化と安全意識の向上
    6.2 企業の取り組み
  7. 終わりに

これも承認欲求行為の一つなの?しっかり証拠を残そう!

1. はじめに

近年、煽り運転や危険運転が社会問題となっており、多くの事故やトラブルが報告されています。特に、職業ドライバーがこれらの行為に及ぶことは、彼らが安全運転の模範となるべき存在であることを考えると、非常に問題視されています。本記事では、職業ドライバーが煽り運転や危険運転をしてしまう理由や、その原因を探りつつ、どのような職業・年齢層に多いのかについて考察します。

2. 煽り運転・危険運転の現状

2.1 煽り運転とは

煽り運転とは、他の車両に対して執拗に車間距離を詰めたり、急な割り込みをしたりするなど、相手の運転を脅かす行為を指します。これらの行為は、故意に行われることが多く、被害者に大きな精神的苦痛を与えることが問題です。

2.2 煽り運転の現状(警視庁資料より)

国土交通省やその他の統計を見ても、煽り運転による事故件数は年々増加傾向にあります。
直近の報告でも全国で煽り運転に関連する事故件数は数千件に達し、そのうち重大な交通事故も少なくありません。
特に、職業ドライバーが関与するケースが増えていることが懸念されています。

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3. 職業ドライバーが煽り運転をしてしまう理由

職業ドライバーが煽り運転や危険運転をしてしまう背景には、いくつかの要因があります。
これらは個々のドライバーの性格や運転技術だけでなく、業務環境や社会的なプレッシャーにも関連しています。

3.1 厳しい労働環境

職業ドライバー、とりわけ長距離ドライバーや宅配業者は、非常に厳しい労働環境で働いています。
長時間労働やタイトな納期、夜間の運転など、身体的・精神的な負担が大きいことが、運転中にストレスを増幅させ、結果的に煽り運転に至ることがあるとされています。

3.2 ストレスとプレッシャー

労働環境に加え、職業ドライバーは時間に追われるプレッシャーや、配送先での待機時間などによるストレスが溜まりやすい職業です。
特に都市部では、渋滞や交通規制により予定通りの運行が難しいため、イライラが増大し、他の車両に対して攻撃的な運転をすることがあります。
交通ルールを無視してでも自身を優先にする自己中心的な運転をしていませんか?

3.3 運転習慣の悪化

職業ドライバーは、日常的に長時間の運転を行うため、自身の運転に潜在的な疲労が潜んでいる傾向があります。
その結果、集中力が欠如し他のドライバーへの配慮が欠けるようになり、乱暴な運転が増加する可能性があります。

もしかしたら煽られてる意識が無いケースもありそう

4. 煽り運転が多い職業ドライバーの特徴

煽り運転や危険運転が特に多い職業ドライバーの特徴を、業種別に分析します。

4.1 長距離トラックドライバー

長距離トラックドライバーは、煽り運転や危険運転の報告が多い職種の一つです。
長時間にわたる運転が求められる上、納期に追われるプレッシャーが強いため、焦りやストレスが煽り運転に繋がりやすいです。
また、他の車両を追い越そうとする場面で車間距離を詰めることもよく見られます。

4.2 タクシー・ハイヤー運転手

タクシーやハイヤー運転手もまた、急ぐ顧客の要望や都市部の交通状況により、煽り運転や乱暴な運転をすることがあります。
特に都市部では渋滞が頻発するため、目的地までの時間を短縮しようとする焦りが見られます。

4.3 宅配業者

宅配業者も、煽り運転や危険運転を行うケースが増えています。
特に、eコマースの需要が増加し、配送件数が急増している昨今では、配送時間に追われることが原因となる場合が多いです。
狭い道路での運転や、頻繁な停車も煽り運転に繋がりやすい状況を生み出します。

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5. 年齢層別の煽り運転傾向

職業ドライバーの煽り運転には、年齢層による傾向も見られます。

5.1 若年層の職業ドライバー

若年層の職業ドライバーは、経験不足や過信から煽り運転をする傾向があるとされています。
特に、20代から30代前半のドライバーは、車の運転に対する自信が強く、他のドライバーとの競争意識が煽り運転に繋がることがあります。

5.2 中高年ドライバーの特徴

一方、中高年層のドライバーは、運転に対する過信や、年齢による判断力の低下が煽り運転を引き起こす要因となることがあります。
特に、長年の運転経験があるドライバーほど、他車への配慮が欠けるケースも見られます。

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6. 煽り運転・危険運転の防止策

職業ドライバーの煽り運転や危険運転を防ぐためには、以下のような取り組みが重要です。

6.1 教育の強化と安全意識の向上

職業ドライバーに対しては、安全運転教育の強化が必要です。
定期的な研修や講習を通じて、安全意識を高めることが、煽り運転を防ぐ鍵となります。
また、ドライバー個々のストレス管理方法についても指導が求められます。

6.2 企業の取り組み

運送業界やタクシー業界では、企業がドライバーの労働環境を改善し、過度なプレッシャーをかけないよう配慮することも重要です。
ドライバーが余裕を持って仕事に取り組めるよう、適切な勤務時間や休息時間の確保が求められます。

実はあなたもどれかしらやったことがあるのでは?

7. 終わりに

煽り運転や危険運転は、職業ドライバーにとっても他者にとっても危険であり、未然に防ぐことが社会全体の安全に繋がります。
職業ドライバーが煽り運転を行う理由や背景を理解し、その改善に向けた取り組みを行うことが今後ますます重要となるでしょう。
しかし根本的な問題としては「低賃金」「長時間労働」「人手不足」「高齢化」といったものが職業ドライバーの業界に蔓延っており、働き方そのもののストレスが運転に大きな影響を与えていると言わざるをえないでしょう。
もっと働き方に「時間的」「経済的」な余裕が生まれれば、きっと優しい運転ができるはずだと思うのです。

※イラスト等は政府広報オンラインより借用

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