ベーシックインカム疑似体験!生まれた時間を何に使う?
当たり前が当たり前でない世界が目の前で起きている。
外出自粛、会合・集会の自粛、商売の自粛・・・
資本主義・国民主権の国ですら多くの行動が自由にできないままいたずらに時間だけが過ぎていく・・・
普通であることがいかに有難いことか思い知らされている今日この頃。
先行して感染被害が拡大していく他国の状況を見ていたにもかかわらず、この国の政治家達は何も学んでいなかった。
都道府県のリーダーの中にはスピード重視で積極的に行動し成果を出している方もいらっしゃる一方で、何故か国が行動に規制をかけ政策を鈍化させ、結果は見ての通り誰の目にも後手後手に映っている。
緊急事態宣言をしておきながら対策にスピード感が全く感じられない。
しかも対策の中身が時間をかけた割にお粗末と言わざるを得ない。
消費税増税以降、必死に商売や生活をやりくりして耐えている国民を更に自粛要請が襲う。
誰だって世界的危機・日本の危機というのはわかっているし、協力することにやぶさかではないがただ自粛するにも限度がある。
不要不急で街中をフラフラしている者は言語道断です。
しかし生きるために働かねばならない状況は誰にでもあるし、国が本気で外出や仕事を自粛させるならその間の最低生活保障をして欲しい!という単純明快な願い。
安倍さんは「国民の声は届いている」と口癖のように言うけれど、その声とは全く方向の違う政策を次々と出し国民感情を逆なでしていることに気付かないのだろうか?
いい加減数字のまやかしで国民を騙すのは止めていただきたいものです。
感染者数だって疑わしいだけでは検査をさせない中での(医療崩壊を防ぐという面で納得できたがもはやそれも難しい)数字であり、実際はその何倍何十倍、いや何百倍の感染者がいることが想像できる。
特にひどいのは緊急経済対策の108兆円という数字。
金額の規模だけなら国民は相当期待していたが、いざ中身を紐解いていくと全くの期待外れ。
一体誰を救いたいのか?生活に困ったことがない政治家が考えることはこの程度が限界なんでしょう。
こんな世の中の片隅で細々と書き綴っている老人のブログですら取り上げているんですから、子育てや住宅ローン返済真っ最中の方々の怒りは相当なものでしょう。
すでに次の選挙では「絶対に投票に行こう!」「国民をバカにするとどうなるか政治家に思い知らせてやろう!」「これで自民党に投票する奴がどれだけいるか見てみたい!」といったコメントが溢れかえっている。
もし野党にまともな政党がいれば自民党の歴史的大惨敗という結果に繋げられるのでしょうけれど。
政治家の給料は国民評価の完全出来高制にすればよい。
喉元過ぎれば何とやら・・・というのが不祥事後の政治家の手法の一つですから、また有耶無耶に時間稼ぎして国民の怒りを鎮めにかかるのでしょう。
お人好しの日本人気質がまたコロッと騙されなければよいのですが。
プチベーシックインカムを経験中
さて、今回のウイルスの自粛騒動では私も影響を被っている一人。
複業の一つであるスポーツジムの仕事が休業要請対象(実際は休業要請よりずっと早く3月頭から自主的に休館・休業を実施)となり、インストラクター収入が途絶えております。
しかし会社がホワイトであったため速攻でアルバイト・パートを含めた従業員全員の休業補償(賃金の60%)が決定。
再開時期は未定であり、恐らく緊急事態宣言が解かれてもウイルスが完全に封じ込められなければ営業は難しいと思われるので、休業中の補償をしっかりしていただけるのは有難いですね。
すでに1ヵ月半ほど店舗は閉じていますが、働かなくても収入が発生しているのは不思議な感覚です。
これって一つのベーシックインカム状態と言えるのではないでしょうか?
あくまでも複業収入の中の一部であり生活基盤に影響を与えるほどのものではありませんが、これまでその収入を得るために労働と時間を提供していたわけですから、収入そのまま(といっても6割ですが)に時間を使えるというのは肉体的・精神的に大きなものがあります。
別に遊んでも構わないのですが外出自粛を考え、私は読書とwebライターの執筆時間に充当しています。
休業収入を得ながら更に別の収入のために休業時間を使う。同一時間のダブルワークが実現しています。
同一時間のダブルワークと言えば軽運送の仕事でも荷主の違うメインとサブを同時進行していますから、収入の効率としては他の方と比べてかなり良いと思います。
もし皆様の本業なり副業が休業補償となったら、その時間をどう使うかで面白い変化が期待できませんか?
以前からベーシックインカムという制度についていろいろと論議・検証がなされていますよね。
傾向としては概ね賛成派が占めている。ビジネス系著名人しかりユーチューバーで言えばイケハヤさんなども盛んに発信しています。
要は国民一人一人に一律いくらかのお金を毎月生涯に渡って支給するから、後は国や行政に頼らず各自で工夫して人生設計してね!という感じの、人によっては夢のような政策です。
もちろん今の自民党がこんなことやるわけないし、そもそも財源はどこから捻出するのか?という大きな問題がある。
そして働かなくても生活できる程度の収入があるなら、誰も仕事をしなくなり世の中のサービスは誰が担うのか?という問題も考えられますよね。
ベーシックインカムが理想の一つとして論じられるのは別に悪いことではない。
ムキになって反論することでもないし可能性があるならしっかり検証していけばよい。
ベーシックインカムが実現したらどのような暮らしになる?
まず年金制度は無くなるでしょう。人によって支給額によって今までの制度と損得が生じるかもしれませんね。
健康保険というのも微妙かな。もしかしたら10割負担となるかもしれません。負担増の分が財源となる?
ベーシックインカムの方が額が大きければ生活保護はなくなるでしょう。自己破産制度も変わりそうですね。
働き方としては、これまでのように朝から晩まで働く必要が無くなるというのが一番のメリット。
例えばベーシックインカムが一人15~20万円ぐらい支給されたら夫婦なら贅沢しなければ暮らせるでしょう。
無理に会社員にならずとも非正規やフリーランスとして好きな仕事を少しだけやっても暮らしていける。
子供を産めばそれだけ収入が増えるのですから少子化対策にも貢献が可能。
要は生活のために人生を拘束されなくても済む。
ただし自己責任であり今までのような行政による手厚い保護が無くなる覚悟は要るでしょう。そういうサービスを削っての財源による制度と考えましょう。
財源の別の根拠はAIとロボットが生産を代行する人間労働力不要の未来というのもありそうです。
GDP(国民総生産)の定義や概念も変わりますね。