ドライバー辞めてもできそうな医療介護系の仕事2

運転スキルは採用の大きな決め手!誇りを持って働こう!

前回は軽貨物運送業の第一線から退いた積荷オヤジが、介護の仕事を考えるまでの経緯・キッカケになった医療介護系のドライバー仕事のお話しをいたしました。
探してみると軽貨物ドライバーが介護分野で無資格未経験でもできそうなドライバーの仕事って結構あるもんです。
軽貨物と大きく違う点は、「モノ」を運ぶか「ヒト」を運ぶかという部分。

医療介護系のドライバー職で最も有名なところでは「介護タクシー」がありますね。
私も親の介護で実際に利用したことがありますが、一般的なタクシーとの違いは「完全予約配車」というスタイル。
「流し」で客を拾うことはなく、事前に乗車場所降車場所が決まっているためドライバーとしては働きやすいかもしれません。
ただドライバーさんに聞いたところでは年々需要が増えているのでドライバーも不足気味だと。

介護タクシーの車種サイズはいろいろ。車椅子の扱いは必須。

単に送迎するだけでなく、車椅子や乗降の手伝いもあるため介護系の資格があった方が転職には有利だとか。
一般のタクシー同様に50代60代のドライバーは当たり前の世界なので、運送業として体力的に限界を感じてきた中高年ドライバーの転職先としては選択肢にはなりそうですね。
だが最近は燃料費高騰もあって業種的にはなかなか厳しそう。
家族持ちには介護タクシー1本で食っていくには収入的には微妙だそうだ。

皆様がイメージしている一般のタクシーというのは、俗に言う「流し」で客を拾うスタイルが多い。
1日中街中を走り回っているので誰もが見かけたことがあるでしょうし、利用したこともあるでしょう。
これは法人タクシーにも個人タクシーにも多く見られるが、季節や時間帯、場所、天候で大きく売上が変わる。

場所によってはタクシー会社同士で縄張り争いがあるらしい

稼げるタクシードライバーは頭の中に魚群探知機が備わっているかのように客の居場所を嗅ぎ付ける。
これは経験と情報が大きくものを言う。
雨降ったらここ、深夜ならここ、どこかでイベントがあったらそっち、みたいな。
稼げないドライバーは意味もなく走り回っていたり、客効率の悪い場所・時間で稼働しがち。
「流し」は自ら狩りに出る狩猟民スタイル、攻めのスタイルとでも言いましょうか。

一方、駅前や大きな病院等の専用乗車場で客を待つスタイルもあります。
こちらは農耕民スタイルとでも言いましょうか。腰を据えて待つスタイル。
無駄に燃料消費をすることもないが、成果は他力本願となる。
皆様がタクシードライバーをやるならどちらのスタイルでやりたいですか?

固定客を何人も持てばご指名だけで売り上げが確保できる

タクシーって何かウーバーイーツや出前館といったフードデリバリーの配達員の働き方と似たものを感じます。
タクシーで言う「乗客」はフーデリなら「注文」。
「客」や「注文」を取るため動いたり待機したりの戦略なるものが存在するが、時にはいともあっさり客が拾えたり注文が入ったりする。
景気が良いとか天気が悪いというような条件下では運も味方するが、間の悪いタイプの人はやることが裏目に出たりする。

また成果と収入はフーデリのような完全出来高制ではないものの(個人タクシーは別)、やはりインセンティブの部分が大きいため稼げない人は労働対価が恐ろしく低くなり、最低時給のアルバイトしてた方がマシみたいな現実が待っている。
これではいくら高齢者でもできる仕事とはいえ、事故・事件に巻き込まれるリスクを考えたらやれないよなぁ。
ホントにドライバー仕事って他の働き方よりリスクを背負っているのに、報酬に反映されないよね。
参入ハードルが低いのに結局は人手不足に結びつくという摩訶不思議な世界。

近くの空きドライバーを利用することで人手不足対策しよう!

くだらないアイデアですが、フリーの軽貨物も隙間時間にダッシュボードに「空荷」みたいなランプ表示できるようにしたらどうだろう?
「今荷物運べますよ~、余力ありますよ~」なんて周囲からみてわかるようにして、運送会社や人手不足の商店とか企業の周囲を徘徊すれば隙間仕事でお小遣い程度の収入にならないかな?

もう専属請負先とかプラットホームとかの垣根を取っ払って、空いてる労力はいつでもどこでも有効に使えるようにすれば、運送業の人手不足に少しは役立つのではなかろうか。
もちろんランプ表示できるのは一定の信用を得たドライバーのみ。
まあどこの馬の骨かわからない一見さんに大事な荷物を任せるとか報酬を与えるとか、現実的ではないのはわかっていますけど、常識の中だけで討論したって斬新なアイデアは出てこない。

黒ナンバー以外の車両でも配送できるようにするとか、国も運送業の危機的状況はかろうじて認識しているようだし、アイデアはいくらでも出すべきです。議論するべきです。
もう古色蒼然の考え方では対処できなくなっているのですから。

送迎客が何人もいれば、時間との闘いになることもある

介護の仕事でもドライバーとして活躍できるものはあるとお伝えしてきました。
介護タクシーというのは介護の資格も活かせるし、排泄や入浴といった敬遠されがちな介助はほぼ無いし、車両・ガソリン・高速代等は会社持ちで60代後半になっても働けるメリットがある。
ただし介護職全般は稼げるという仕事ではない。そこをどう考えるか。

介護系のドライバー仕事としてポピュラーなものに「送迎ドライバー」というものがある。
多くの求人に掲載されているので、介護職に興味が無い人でも何となく知っている人も多いのでは?
ただこの仕事の魅力に欠けるところは「朝・夕のみ」という短時間募集が多い。

一般にデイ・サービス系の仕事に多いのですが、朝会社を出発し利用者宅を数件回ってデイ・サービス施設に向かい、そこで降ろして会社に車を戻して朝の仕事は終わり。
夕方デイ・サービス施設に向かい利用者をピックアップし、各利用者宅を回ってお送りし会社に車を戻す。
朝1時間~1.5時間、夕1時間~1.5時間という募集が多く、時給で1,200円前後というところでしょうか。
朝夕やって1日3千~4千円。しかも昼間の空き時間が中途半端。

しかし中には求人を深堀すると送迎時間以外は洗車とか資料整理みたいな仕事もあったりして、送迎ドライバーでも1日8時間という募集形態もある。
こちらも人的介助のない介護職でありドライバー経験が活かせる仕事でもある。
似たような仕事には幼稚園バスやスポーツクラブバス等のドライバーがありますね。
まあバスとなると2種免許とかとらなきゃダメかな?

介護職は接客業。運送仕事の時とは違って笑顔を絶やさずに!

介護職と言っても私たちがイメージする仕事内容とちょっと外れた仕事もありますよと。
そして介護としての資格や経験が不要な働き方もあるのです。
施設内の厨房業務なんかもその一つでしょうか。

いずれも決して賃金的には高くはありませんが、一度潜り込んでしまえば長く働ける環境ではある。
実際の介助が必要な仕事場では皆がストレスを抱え人間関係も悪いケースが多いようですが、少し外れたドライバー的な仕事や厨房のような仕事は一度(送迎コースや食事メニュー等)覚えてしまえばリピート的にできる。

60歳過ぎても介護分野で無資格未経験でも働けるというのはそういうこと。
パート・アルバイトでもフルタイムで働けば月収20万ぐらいにはなるし、もちろん社会保険だってOK。
送迎や厨房は時間がキッチリ決まっているのでプライベートの予定が立てやすい。
資格を取ったり介助の分野もできるようになれば収入はグンと上がる。
収入ののびしろがビルの清掃や工事現場での交通誘導等のよくある高齢者向き求人とは違う部分です。

ドライバーの転職先としてイメージが湧いてきましたか?

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