命に見合う仕事ですか?

まだまだ残暑が続く中、月が替わりそろそろ夏気分も終わる頃ですが、今週は全国でトラックによる悲惨な事故が相次ぎました。

原因は今日の時点でハッキリ特定されておりませんけど、ドライバーはちょっとしたことが「死」に至る職業だということを改めて認識させられましたね。

 

三重県では大雨で増水したアンダーパスの中から水没していたトラックが発見され、運転していたとみられる40~50代の男性が車内で心肺停止の状態で救助されたが死亡が確認された。

車高3.7mのトラックが発見されないのだからアンダーパスでは水位は4mぐらいあったのでしょうか?トラックが進入しようとした時には当然もっと水位は低かったのでしょうけど、深夜で豪雨による視界不良と周辺では1時間に100mmを超える記録的短時間大雨情報が出されており、タイミング悪く流れ込んで来た雨水にトラックですら身動き取れず脱出する機会も得ぬまま不幸な事故に巻き込まれてしまったということか・・・

アンダーパスに限りませんけど、ちょっとした低地や川のそばではその場所で大した雨量でなくても、高地や上流で豪雨になるとアッと言う間に流れに巻き込まれたりします。水嵩が増えたらドア開けて逃げればいいじゃんと簡単に言う人がいますけど、まずドアを開けられなくなることにパニックになる。窓から脱出するしかないのですけど、その時点で車外は水流に立っていられないような状況であることが多くそこでもパニックとなる。下手すれば車も流されてゆく。夜や豪雨の中では周囲の状況もよくわからず自分がどう行動すればよいかもわからない。

今週、横浜南部エリアを襲った豪雨もまさにそんな状況が起きていた場所がありました。私も深夜帰宅する時になるべく大丈夫そうな道を選んで走っていたのですが、それでも「えっ?ここで?」というような場所で思わぬ深い水たまりにハマり(普通に国道だったのですが、道路全体が水たまりになっていて左カーブのところで路肩側が結構沈んでいて左側のタイヤの3分の2ぐらいまで浸かりました)、ドキドキしました。

横浜でこれだけ雨で被害が出ることも珍しかったのですけど、それだけに慣れていない人も多く、倉庫に到着するトラックドライバーさんたちも「あそこはヤバいよ!」「こっちはもう通れなくなってるよ!」と情報交換に忙しかったですね。

 

神戸市灘区ではトラックが車6台に次々と衝突を繰り返し、歩行者の高校生もはねて川に転落し50代のトラック運転手が死亡。7人が重軽傷を負った事故がありました。
当初は運転手に体調異変が起きたとか推測されておりましたけど、原因が二転三転しどうやらトラックのブレーキ系統の不具合ではないかと調査の方向が変わって来ている。下り坂で他車や樹木等にぶつかっていたのはブレーキの不具合を察知したドライバーが停止を試みていて、最後には制御しきれずに川へ転落という悲惨な結末になったのであろうか?。

もしブレーキの不具合が原因であれば、ドライバーの努力はケガ人を出してはしまったが自らの命と引き換えに被害を最小限に抑えたとも言えるのだろうか。
もし自分が長い下り坂を運転している時にブレーキが利かなくなったらどう対処するか?ましてや切羽詰まった仕事の途中だったら事前に不具合を察知していても業務を遂行するだろうか?
仕事中のドライバーの事故はいろいろ考えさせられます。

 

先日の京急線でのトラックと電車の踏切衝突事故。
これは被害が多岐に及んだため多くの人の関心事になっていますが、京急線の踏切というのは私の行動エリアにもいくつかある。中には10分以上閉じたままという運の悪いタイミングに遭遇することもあり、配達中は本当に精神衛生上よろしくない場所の一つです。

京急線に限らず、踏切というのは1960年には全国で7万カ所以上あったそうです。それが2017年には3万3250カ所まで減っているとのこと。踏切事故も年間5500件ぐらいあったのが250件を切るところまで減ってきている。ちょうど私の人生を振り返るような歳月で踏切の推移を考察してみましたが、確かにあちこちで高架にするなど大変な努力が行われていますけど、それでも一たび事故が起きるとダメージは深刻なレベルになってしまう。

今回もあんな大きな車が路地道から鋭角に踏切に進入するとか、ベテランドライバーでも自分なら絶対に有り得ないというコメントが溢れていますけど、しかも今回が初めてではないルートの仕事ということで何故あの道に入ってしまったのかが焦点になっていますね。
しかし67歳で朝4時に出発するような仕事って・・・ 若くてもどこかで集中力が欠けるタイミングがあってもおかしくないと思うのですが。

軽でも狭い道は極力避ける人が多いのですけど、仕事上やむなくチャレンジすることはあります。大抵はあちこち擦りながら鬼バックで脱出したりして後悔するんですけどね ( ノД`)シクシク…自分の車だぜぃ

しかしトラックと軽では被害のスケールが違う。
自分の車を擦るのとはわけが違う。今回の事故は同業として同情できる点も無くはないが標識や壁をなぎ倒し電車を脱線させケガ人も発生させているなんて、いったい賠償額はどれぐらいになるのだろうか?しかも運休数日とか中小の運送会社なら自社のドライバーが起こした事故なら今回の補償額は保険がおりたとしても会社は存続できないレベルではなかろうか?

例えもらい事故だったとしても、保険でカバーしきれなかったり自分が就業不能になるような可能性を大いに秘めているのがドライバーという職業。こんなにハイリスクなのにローリターン・ロングワーキングの仕事に人が集まるわけがない。こういう事故が起きる度にドライバー職はリスクに見合っているのかと真剣に思う。

社会的意義の高い仕事なだけに、もっと国も業界も出来ることはいっぱいあると思う。せめて誇りを持って取り組める職業にしていただきたいですな。
他の国のようにトラックドライバーが会社を超えて団結しストライキを起こしたら、この国の物流は完全に終わる。

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