見た目の売上に惑わされるな!

軽ドライバー生活12年目。この間にいろいろなことを学んできております。

軽運送業の仕事にもいろいろあって報酬も労働時間もまちまち。同じような仕事をしていても当たりハズレがあり、そこに気付くか気付かないかで収入も満足度も大きく変わってしまう。

 

今は軽運送業のブログも多く(長続きするかは別ですが)、YouTubeでもいろいろ有益な情報が発信されているので開業するにあたっては参考になる環境が出来ていると感じます。私が開業した頃に比べれば相当恵まれていますし、これで失敗してしまう人はどこかやり方を間違えているか努力をしていないかということでしょう。
情報通りやって成功するなら誰も苦労しないしドライバーの人手不足も有り得ない。新規参入の方が陥りやすそうなことを考えて行きましょう。

 

軽運送業を始める動機にはいろいろとあると思いますが、中高年の再就職の受け皿という役割は昔も今も機能しています。軽運送業だけでなくトラックやタクシーといった年齢制限の緩い運転仕事全般にその傾向は見られます。一般職では面接にすら呼ばれない中高年でも余程の事がなければ仕事にありつくことはそう難しい世界ではない。実はそこに一つの落とし穴が待ち受けている。

ほぼ面談即契約という流れが多いのでそこで安心・気が緩んでしまい、肝心の働き方や報酬の部分を吟味することなく曖昧に始めてしまい、後々「こんなはずじゃなかった」と後悔する人が多い。実際辞めていく人は1週間も持たない人が結構います。

「こんなはずじゃなかった」という部分は、労働時間の長さと手元に残る金額の少なさ。作業自体は単純で難しくないから労働対価も低い。だから中高年でも受け入れてもらえる土壌があるという部分を認識していない。求人広告表現にありがちな「月収50万円も可能!」というような謳い文句を信じてやってみたはいいが、他の仕事や会社を経験している人ほど会社員時代とのギャップに驚くようです。

収入は完全出来高の積み上げ式。低単価の仕事ですからいくら単純作業とは言え、一定の金額に到達するのに長時間労働が必要となる。特に最初の頃は個数を捌けないもどかしさに将来が悲観的になりがち。まず金額有りきだったサラリーマンとは全く違います。

軽運送業を副業と位置付けてやるなら週末のみとかで月に7~8万程度でOKという人もいるでしょうけれど、大抵は月に30万以上を期待して始めることと思います。実際売上げ30万というハードルならクリアする仕事はいろいろあります。ところが最終的に手元に残る金額に愕然としてしまうのです。サラリーマンと違って仕事にかかる経費が全然違うので同じぐらいの収入になりそうだとホッとするのも束の間、所得の低さと労働時間のアンバランスという現実に続けていく自信を失ってしまう・・・

 

収入を増やすには労働時間も増える。
労働時間が増えれば走行距離も増え、同時に経費も増えていく。
売上げと経費のイタチごっこの関係をきちんと理解していないと、長い時間働いたからといって裕福になれるわけではない。ガソリン代が値上げしても賃金は上がらない世界ですから、労働対価の部分をしっかり見極めて働かないと会社の思うツボとなる。

 

アマゾンフレックスの登場で、軽運送業の労働時間と賃金水準の目安が明確になりました。
アマゾンフレックスでは報酬は時給計算となり、直近では1時間あたり税込み2,000円と明確です。もし他の仕事に取り組もうとしている人、すでに何かの仕事を請け負っている人は自分の報酬を時給換算にしてみればよい。

20,000円稼ぐのにアマゾンなら10時間働けば良い。厳密に言えば消費税分足りませんが。
仮に配達単価150円の宅配をしたなら、不在率を一般的な20%とした場合に単純に170個配達に行く必要があります。では170個を配達するのにどれぐらい時間がかかるか?

アマゾンと同じ労働時間で処理するなら1時間あたり17個の配達。これは新人レベルではほぼ無理。たぶんやり始めの頃は1時間に10個配れたら大したもの。それでも17時間を要します。飲まず食わず休憩も積み戻りもないとしてです。アマゾンの倍の時間働いて収入は同じ。
仕事によりこれぐらいの労働対価のギャップがあったりするので、単に日収で2万円稼げるとか月収40万行きそうだとかヌカ喜びしても、サラリーマン時代の労働対価の感覚とは大きくかけ離れた仕事を選んでいることにすぐに気付くでしょう。しかも雨の日風の日暑い日と仕事が上手く捌けない要素はたくさんある。そして経費・・・

 

収入が全てのような働き方を許容できる人はいいんです。やればやるだけ収入は積み上がっていくのですからわかりやすい。経費以上に稼げば細かいことを気にしなくて良いのです。

一方で我武者羅に働くデメリットというのもある。経費が増えることもそうですが、肉体の酷使や消耗品の集合体である車体を酷使することでダメージも速く蓄積していきます。いたずらに走り回ればよいということではなく、いかに全体の満足度を高めていけるか。収入そのものよりトータルとしての労働対価を上げていく働き方・仕事を探すことにより労働寿命を長く安定させることが可能になります。ここを理解するには数年の経験が必要になると思いますけど。

要は消耗品としてこき使われるドライバーになりなさんなよ!ということです。
収入も労働時間もドライバーがコントロールすることを意識して働けば、問題点は鮮明に見えてきます。労働の満足度は様々なバランスの上に成り立っているのです。それをわかっていながら自分でバランスをコントロールできない働き方は必ずどこかで破たんする。

会社員の延長のような働き方をしてはいけない。
働かされるのではなく自分で自分の働き方を考え実践していきましょう。
軽運送業はドライバーが大事にされている今がそのチャンスです。

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