事業主 と なんちゃって社長

で、何の事業をされているのでしょうか?
軽貨物ドライバーの多くが個人事業主という肩書で仕事をされています。
経営者でもある「事業主」と言えば聞こえは良いですが、果たして肩書・名称と実体は合致しているのでしょうか?
法人で「社長」を名乗るのは普通ですが、個人事業主であっても「社長」と名乗るのも自由。
「社(法人)の長」ではなく「者(何者?)の長」という感じですが(笑)
別に「社長」を名乗るのは構わないんです。それなりの役割を果たしているのなら堂々と。
しかしどうにも胡散臭い。キャバクラとかで名刺配りたいがための肩書の人、多いのかも。
俗に言う「なんちゃって社長」というやつ。
肩書で虚勢張っても接待のプロのお姉様方にはすぐに見抜かれてしまうのに・・・
ちなみに私は屋号の後に「代表」という肩書をつけて活動しております。
まあこれなら嘘ではないしセーフでしょう。
何を代表しているのかは触れてはいけません( *´艸`)大人のヒ・ミ・ツ
さあ、このように私も含めて多くのフリーランスが胡散臭く思われる個人事業主の世界ですが、なぜ「事業主」という肩書が実態と合致していないのか?
それはやっている内容にあると思うのです。

事業主はキャッシュフロー・クワドランドの右側を意識しよう!
それでは「事業主」とはいったい何ぞや?という原点に一旦立ち戻ってみましょう。
いろいろな辞書辞典を見てもおおよそ下記のような解釈がされています。
●事業を経営する主体(個人・法人)。法人の場合は法人そのものが「事業主」とされる。
●法令では、主に労働関係における使用者側を指す。
上記の法令とは労働基準法であり、その第10条では「使用者」と「労働者」の定義の解釈の中で
事業主 > 使用者(その事業の労働者に関する事項について、事業主のために行為をするすべての者) > 労働者
という階級層みたいな位置付けがされています。
「事業主」と「使用者」が労働関係における使用者側となります。
つまり労働関係上では事業主が最上流であり使用者までが労使関係の使用者側、労働者が最下流という位置付け。
実際の力関係はまさにそんな感じ。労働者は末端の弱者的存在ですよねぇ?
と言うことはですよ、個人事業主も一応「事業主」ではないですか。主なんですよ!
ところがビジネスの世界において、最上流・主としての立場で動いているでしょうか?
いや、実際は末端の「労働者」的立場で働かされていませんか?

お前ホントに事業主か?こっち側の人間のはずだろ?
ここが一番の問題なのに誰もおかしいと思っていないのは何故?
当然のように 個人事業主 = 弱者 みたいな扱いがまかり通っていることに疑問を持たないのかなぁ?
逃げるように脱サラしてきて工夫や努力も無しに取り急ぎに仕事を乞うから、冷めて美味しくもないメニューの中から選択するだけの働き方となり、「コイツ、何でも言うこと聞きそうだぜ!」と足元見られてマウントを取られちゃうんです。
事業主というイメージで働いてます?
事業主なら少なくても主導権・選択権は自分側になければいけないと思うんです。
ところが実態はどうでしょう?
仕事は選べず報酬は相手の言いなりで、時間に追われ経費や責任まで全て自分持ち。
脱サラしてまでやることでしょうか?
何でもかんでも思い通りになるわけではありませんが、工夫やアイデアが通用しない一方通行の働き方って長く続かないでしょう。
それこそいつも言っているハムスターの回転車の世界。頑張って回し続けても先に進んで行けません。
せっかく時間と体力を使って労働力を生み出しているのですから、せめて自分の工夫やアイデアが活かされる働き方でありたいものです。

いつでもどこでもマイペースで楽しく をモットーに
前々回のお話で Amazon Hubデリバリーパートナープログラム をご紹介いたしました。
平々凡々な軽貨物の世界に久々に波風が立ったので、私の心のどこかで「ちょっと仕掛けてやろうかな?」とスイッチが入り、錆び付きかけた頭の中でぎこちない回転が始まりました。
早速Amazonに資料請求をしてみました。
資料請求フォームには運用検討されている町と郵便番号(希望活動エリア)・連絡先(メールアドレス)を記入するだけ。
一応名前を書く欄もありますが、この段階では個人情報はメールアドレスだけなので誰でも気軽に問い合わせは出来そうです。
請求して2~3日後にAmazonの新プログラム担当者からメールが返ってきました。
Hub Delivery Partnerプログラムは2021年5月に開始し、現在全国で数百以上の事業主の皆様にサブビジネスとしてAmazonのお荷物の配送を行っていただいております。
現在の展開エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・愛知県・大阪府・京都府・兵庫県・福岡県となります。(一部エリアは対象外です)
現在、御社のエリアでHub Delivery Partnerプログラムを展開出来ておらず、直近で当プログラムにご参加いただくことが出来ない状況でございます。
順次対象エリアを拡大しておりますのでご参加いただけるようになりましたらご連絡差し上げます。
現段階でご要望にお応えできず、誠に申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
Amazon Hub DP Team一同
との回答となりました。
たぶんAmazonの物流センターから近いところからの展開になるようなので、必ずしも県の中心地が優先的に始まっているわけではなさそうですね。
横浜市と言っても私が希望したエリアは南側で、物流センターで近そうなのは小田原か川崎か?
どちらも希望エリアから結構距離があるので、対象エリアとなるのは早くても来年からかなぁ。

死ぬほど働かされるのが貴方の事業なの? 何か違うよね?
肝心の報酬・詳細に関しては対象エリアとなってから資料をいただけるようです。
エリアによっては報酬に違いがあるのかもしれないし、その辺は順次展開の様子を見ながら調整がされていくと考えれば、おいそれと簡単に詳細は伝えられないのもわかる。
私やユーチューバー達のようにフライング気味に情報発信されても困るしね。
私がAmazonに資料請求したのは、宅配ドライバーがやりたいからではなく「事業主」としてのスタンスからです。
もともと「Amazon Hubデリバリーパートナープログラム」は AmazonFlex のように個人ドライバーとの直接契約ではなく、地域の中小企業向けのプログラム。
長時間労働が大好きな社畜ドライバー向けではありません。
だからこその事業主としての軽ドライバーを活かせるチャンスでもある。
「稼げる」というより自分主導で「仕組み」を作ることに重きを置くことを考えています。
手っ取り早く稼ぎたいなら普通に宅配ドライバーをやっていればよい。
時間や倉庫スペースに余裕がある商店や法人とAmazonを結び付け、そこから少しだけ配送を請け負う。
その拠点を数か所作れば自宅近隣のエリアで短時間労働で月10万円前後の売上は作れる可能性がある。
あのインボイスも1万円以下の取引は課税対象にしないということなので、1回の請求書ベースで9千円ぐらいの取引を積み上げていけばインボイスも不要でいけそう!(笑)

車イスでも配達可能?いよいよ走らないドライバーが現実的に!
仮に自宅近くで30か所ほど Amazon Hubデリバリーパートナープログラム を導入してもらい、おこぼれを貰えたらどうでしょう。
毎日1か所につき3~4個の配達を貰えれば1日100個前後の配達となる。
それが週5なら500個。月なら2,000個ちょっと。単価100円でも月収20万円以上になる。
同じようなポスティング仕事より稼げる(笑)
パートナー1か所あたり単純に月7,000円~8,000円の請求書で済むのでインボイスも不要。
経費だって自宅近くなので徒歩や自転車も使えるし、車使ってもガソリン代はたかが知れている。
無理なく健康的に自分のペースで働ける。収入だって老後の年金の足しには十分でしょう。
この半分だって下手なバイトで苦労するよりよっぽど良い。
私の軽ドライバーとしての事業主像とはこんな感じ。
こういう自由な発想を現実に実践していくことこそが「事業主」だと思うのです。