順序
転職・独立を実現させるために、皆様は何から始めますか?
当然現在の職を辞めなければならないし、転職先・独立事業を決めなければなりませんね。まあ転職・独立をすると決めた時点でおおよその方向性は決まっているはずですが・・・
次の働く場所・働き方がある程度目処がつくまでは現職を辞められない人がほとんどでしょう。水面下では「辞める」「移る」が同時進行している場合が多いと思いますが、なかなかスリルある状況ですよね。ベストなタイミングで「辞める」「移る」を実現するのは、独立する場合はともかく転職となると転職先が決まっても相手が期限に猶予を持ってくれていないと、そうそう都合よくいくものではない。
在籍している会社から引き止めされることは意外に多い。今は求人募集してもなかなか人が来ない時代ですから、社員を失うのは避けたいのが会社の本音(リストラの手間が省けるとほくそ笑んでいる場合もある)。求人にすぐ応募があるのは良い条件を提示できる会社ですが、社員が辞めるということは待遇が良いとは思えない。会社もそれがわかっているからスンナリ辞めさせないようあの手この手で退職を思いとどまるよう揺さぶりをかけてきたりする。(引き止めがない時は人員削減対象だったから?)
不満があって辞める決意をした側にとっては「今更引き止めるくらいならもっと早くに俺様を大事にしてくれ!」と言いたくもなる。しかし行く先が確定していないという弱みがあるとちょっと給料上げるとかの引き止め工作に心が揺れてしまい、結局は元の鞘に収まったりする者もいる。
いったい転職や独立の本気度はどれだけだったのか?甚だ疑問ですね。
このように物事の順序があやふやであると、その工程や結果に影響を及ぼすことがある。
現職を先に辞めた場合、もう次に何をするかは自動的に決まったようなもの。前へ進むしか道は無くなる。
一方先に進路を決めた場合も辞めるしか道は無いと思えるが、ところがどっこいその進路先を上回る好条件を提示されたりすると頭の中に天秤が現れ答えが怪しくなる。
詰めの段階に入っている場合はお尻に火が点いた状態にして自分を追い込んだ方が先へ進みやすい。変に選択肢が残っているから悩み・迷いが生じるのです。転職や独立を決められず先へ進めない人は詰めの段階にも至っていないので先へ進めないのは当たり前。頭の中がきちんと整理されていないし願望だけではいつまでたっても何も始まらない。
まず自分はどうなりたいのか?を明確にすること。
それを実現するためには今の自分をどう変えていけばよいか?何が出来て何が出来ないを徹底的に書き出してみる。アイデア出しすら出来ないならその「どうなりたい」は胡散臭い。本心では無いのではないか?
次に「どうなりたい」のために「出来ること」をどう活かしていくか?「出来ないこと」を「出来る」ようにするにはどうするか?
このプランニングは実に大事です。ここを固めることは自分の本気度を確認すると同時に次のステップに移るための大きな自信となる。プランニングが不十分なことが転職・独立に踏み出せない一番の原因だと思います。願望だけでプランがあやふやだから先へ進む勇気が生まれない。
自分の進む方向性がハッキリし、そのためにやることもハッキリしたならば後は行動あるのみ。自分が実現したいことを全身で周囲に伝えていけばよい。そういう人には不思議と協力者や良い情報が集まって来る。どこに勤めたいとか小さいことを先に追っていくと「どうなりたい」という方向とズレていくかも知れない。「どうなりたい」を追って行った先にそれを実現出来そうな働き方が見つかったら、そこで堂々と辞表でも何でも出せばよい。
働くということは雇用されるということとイコールでは無くなっています。
転職は「会社を変わる」ことではなく「働き方を変える」ことと考えると、少し世界が広がっていくような感じがしませんか?
会社から会社へ = 相手のルールから違う相手のルールへ
今よりもっと悪いルール下で働くことへの不安が消えない。雇用されている限りは自分の将来は相手に握られていることを受け入れて働くことになる。そういう人生で構わないというのなら改革だ何だとつべこべ言わずに相手のルール、相手の時間で生きていけば良い。そういう選択肢はいくらでもあるのだからどこかに決めることはそう難しいことはない。
自分の時間を生きていくことは相手の時間を生きることより数倍難しい。そこにチャレンジするのか否か。宝くじだって買わなければ当たらない。絶対当たるわけないと言われているが年に何百人という億万長者がいろいろなくじで生まれている。宝くじに比べれば自分の働き方を見つけ実現出来る可能性はう~んと高いと思いませんか?自分から実現に向けてアプローチできるやり方がいろいろあるのですから。
夢・目標へ到達するためには準備とチャレンジが必要です。
この順序無くして幸運は訪れない。いや、幸運や偶然ではなく必然にできるはず。
「一念岩をも通す」です。やってみる価値は十分あるのではないでしょうか。