快適に働きたい
今年も梅雨の時期となりました。毎年の事とは言えアウトドアで仕事する者にとってはあまり喜ばしいものではありません。
荷物の濡損トラブルに気を遣わねばならないし、体が濡れた状態で車内のエアコンを使えば体調を崩したりする・・・
適度なお湿りであればまだしも、最近はゲリラ豪雨のような人間の力ではどうしようもない状況を度々経験するので、荷物云々より自分自身が命の危険を感じることもある。濁流で流されていく車の映像などをニュースでご覧になったことがあると思いますが、増水した河川の近くなどを走っていると本当に怖い。
荷物・車・そしてドライバー。保険でどこまで補償されるのだろうか?
大雨は道路が冠水したり視界も悪くなりと大渋滞の要因にもなります。納品時間がタイトな荷物を積んでいるドライバーは時間とも闘わなければなりません。荷受側からすれば遅延の理由は関係ないですからドライバーのプレッシャーは高まるばかり。無用な事故はこういう精神状態が不安定になる時に起こりやすい。
明らかに通常時より労働対価は上がってしかるべしなのだが、だからと言って雨天手当てとか割増運賃が貰えるわけでもない。全てはドライバーの中で消化しなければならないサービス的な部分となる。時間に遅れたり荷物を濡らしたりすれば責任はドライバーに押し付けられるだけですから、雨天はドライバー仕事的には百害あって一利なし。恩恵はせいぜい汚れた車が少しキレイになることぐらいでしょうか。
私の現在の複業においては、アウトドア仕事は軽運送業のみ。物流倉庫内での仕分けやジムインストラクター、ライティングなどは全て天候に影響されない快適なインドアでの仕事です。インドア仕事は快適な分、報酬は高くもありませんけど長く続けられる要素はある。特に私のようにアウトドア仕事と併用してやっているとインドア仕事の快適さは強く感じます(インドア仕事の中にはフード関係の厨房のように劣悪な環境もありますが)。
正社員と違ってフリーランスの場合、例え仕事が原因で体調を崩して続けられなくなっても誰も責任を取ってくれません。フリーなドライバーも同じです。荷主も元請けも運送会社も使えなくなったドライバーはポイ捨てみたいなもの。単に次の労働力を探してくれば良いだけと思っている(実際は今は次の労働力が見つからないので苦労しているようですが)。だから自己管理は大事になってくる。
少々報酬が高いからと好きでもない無理が伴うような仕事を選択しても続かなければ元の木阿弥。自分にとっての優先順位は何なのかを整理して、それでも報酬が最優先なのであれば意地でも歯を食いしばってやれば良い。優先順位は人によって違うので正解はありませんが、私の場合、軽運送業で独立した当初は副業を報酬の高い仕事で探してやっていました。
ホテルのウェイターは時給1,750円で賄い付。これは毎回勤務するホテルや時間が変わるので終了時間が確定出来ないドライバー仕事との相性はあまり良くなく、募集もすぐ埋まるので長くは続きませんでした。回転寿司の厨房もラストまで入れば(25時)時給1,450円となるのでやってみましたが、フード関係は希望シフトに入れないことがしばしばあり収入が安定しないのと、さすがに25時まで働くのは朝から仕事している身には辛い。
自分にとっての快適さは何か?と問うた時に、私の場合はストレス少なく働くことであり、決して報酬が最優先ではないことを確認しました。報酬がさほど高くなくても自分の都合でシフトに入れ、体に優しい働き方であれば50代でも長く続けることができる。そんな仕事を複数拾っていけばいつのまにやら本業の収入を上回っていたりする。今ではどの仕事も日常の一部として溶け込んでいるので無理している感じが全然ない。毎日テレビ観ていた時間がお金に変わっているような感じです。むしろこんな快適な働き方でこんなに収入が得られるなら「もっと早く気付けば良かった」と後悔したりする。
20代30代の元気な頃は求人も豊富だし見聞を広めてガンガン稼げば良い。40代50代と気力体力に不安を感じるようになれば、ライフステージに合わせた働き方にシフトしていくことも間違いではないと思う。
退職金や年金はもはや不確定要素・頼れない時代になってきているのですから、現在正社員の人もフリーランスの人も60代以降の収入の作り方を真剣に考えるべき。短期的に無理するのは逆に労働寿命を縮めたりする危険性がある。リスク少なくより長く収入を得られる手段は何か?
いよいよキャリアの棚卸をする時ですね。
趣味・特技・資格・人脈を総動員すれば方向性は見えて来るはずです。どう転んでも誰かの命令で動くような働き方にはならないと思いますし、60歳過ぎても社畜のような働き方では悲しすぎます。人生の大半を国や会社のために働いて来たのですから、最期ぐらいは自分のために気持ちよく働いてみましょうよ。いや、別に働かなくても収入に繋がることはあるのですから、快適に過ごすための「何か」を見つけましょう。
苦労している自分を客観的に見つめることで、意外に身近に「快適」はあるかも。
雨の中ストレス抱えて働いている自分を空調の効いたインドアから窓越しに見ている自分。どちらの自分にもなれるとしたら・・・
ちょうどこのブログを書いている状況がそんな感じ。外は雨降ってますけど部屋でブログ書いたりライティング仕事したりと、働いている感じはしませんけど収入に結びつくことはしている。これは老後も出来ることだし長く続けられる快適な働き方の一つだと思うのです。
個人個人に合った快適さを見つけることで老後不安を少しづつ解消していける。それぐらいお気楽でいないと残りの人生が絶望過ぎて辛くなってしまう。
考える事も億劫になるほど老いる前に、準備だけはしておきたいですね。