カオスな働き方

昨年後半から完全に週休3日という労働スタイルを手に入れました。本業のドライバー仕事のことですけど。

軽運送業開業当初は週休1日だったのですが、請負先の運送会社の都合や私の複業の開拓具合とのバランス調整に加えて、収入も複業の方が本業を上回ってきているので労働対価の低い順に切り捨て!(笑)

 

本業がメインという常識・固定観念に縛られているならこういう展開にはできないでしょう。そもそも本業の定義って何?収入が多いから?労働時間が多いから? だとするなら今まで従事してきた軽運送業の仕事はもう当てはまりませんよねぇ。別に雇用契約ではないし仕事が減っても守ってくれているわけでもないのだから、そこにしがみ付く必要はない。いや、しがみ付いて他のチャンスに気付かなくなるのが怖い。

私も人並みに収入は多い方が良いと考えているし人並み以上に楽したい(笑)というダメ人間です。 いろいろと営業したり数多くの求人情報を見てきた中で、短時間で稼げるもの・将来性がありやりたかったもの・シフトに融通が利き、好きな時間に好きなだけ働けるものという仕事を軽運送業との相性でピックアップし、現在の複雑なマルチワークを構成している。ダブルワークしてるドライバーはさほど珍しくはないですが、4つの掛け持ちでやってる人はまずいない(複業するために十分な時間を確保するのが難しい)と思われる。それでも早朝から夜遅くまで宅配で駆けずり回っている働き方よりは全然楽していると思います。

 

現在の宅配ドライバーの環境について面白い記事が出ていたのでご紹介いたします。

個人宅配、1件3分半で荷物を届ける「激務」

これから軽ドライバーを目指そうと考えている人、宅配でとことん稼いでやろうと考えている人にはこの記事は大変参考になります。なぜ運送業者は社員ではなく個人事業主を使うのか?なぜ宅配仕事で月収100万近く稼ぐことが可能なのか?そして今後の軽ドライバー全体に大きく影響してくるのが、先月国会で成立した「改正貨物自動車運送事業法」により個人事業主・委託契約の軽ドライバーにも労働関連法令が適用されること。つまり労働時間の制約が月の稼働日数・1日の配達可能数に限界を生み、収入的な旨味を無くしていく方向になっていくということ。

数字的には通販市場の拡大により宅配系の荷量は今後も右肩上がりが続くことが予想される反面、ドライバー・人員がそれに追い付いていかず、労働環境が悪化の一途をたどっている現状についに国交省がメスを入れてきたということ。やればやるだけ稼げた宅配仕事も今後は労働法の対象になれば頭打ち(それでも普通の会社員より稼げる余地はまだ充分にあるが)。

 

上の例は一つの仕事に生活・収入を依存するリスクと言えましょう。軽運送業に労働法の規制が適用されてくると、運送一本でガツガツ稼いでいた方の収入は7割程度まで下がるかも知れません。これは委託の個人だけでなく社員もトラックも皆同じ。運送仕事の魅力がまた一つ消えていく・・・

一方で積荷オヤジさんのような運送仕事以外の比率を高めていったマルチワークスタイル。こちらには法の適用がかかる気配は全くないし、別に無理してガツガツ収入を取りにいく(取りにいくことも可能)わけでなし長時間働いているわけでもないので快適です。何か一つの仕事がダメになっても他の収入でカバーできるリスク分散型ワークスタイル。それでも一般的な会社員の平均年収を大きく超えている。60歳近くになってこれぐらい好きなことやって楽させてもらってそこそこの稼ぎになる働き方なら贅沢言えません。収入より大事なものを見つけたという感じです。

 

これまでの働き方をガラッと変えるのは難しいかも知れませんが、思い切った発想・行動が思わぬ喜びに繋がることもある。今年の各々の働き方改革、実現へ向けてやってみたいリスト等を作ってみてはいかがでしょうか?定年後は結構長いですよ。定年後の人生設計の一環として、長く続けられる働き方を考えておいた方が良い。誰も老後の面倒は見てくれないのですから・・・

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