軽ドライバーのお小遣い
終身雇用制度の終焉、年金制度不安、拡大するリストラ、消費税増税、五輪バブル崩壊・・・
毎日暗い気持ちにさせられるニュースばかりが報じられています。皆様は無事に人生を全う出来る自信がありますでしょうか?老後はやはり年金と貯蓄2,000万円では全然足りないみたいですし。
日本経済の話ってどこか他人事のように思えたりしますけど、サラリーマンを辞めてみると上記のような報道の深刻さがよく理解できるようになります。いや、終身雇用制度やボーナスが無くなるとか45歳になったらリストラだよ!とかの話は逆にサラリーマンの方が切実な問題か。落ち着いて働くことも出来ないんじゃあ消費が増えるわけがない。
5年後、いや、3年後の自分の姿が描けない・・・
働く皆様のお小遣いってどのように決めていますでしょうか?
会社員の方であれば毎月一定額の収入があるので、よほどの昇給をしたりしなければ安定低飛行的に(笑)ずっと横ばいを続けている方が多いのかな?まあ収入が同じであっても家族構成や家賃、子供の年齢や教育方針なんかでだいぶ経済事情が変わってくるでしょうから格差は生じるでしょうけど。
よく1コイン亭主みたいな話を聞きますけど、1日の小遣いが500円って凄いなと。確かに怪しいお弁当とか300円ぐらいで売ってるとこありますけど、自分の生活範囲に必ずそういう都合の良いお店があるとも限らないし。そういう厳しい奥さんに限ってお弁当を作ってくれなかったり(^_^;)
私も会社員時代、ボーナスカットとなった時はほぼ500円で賄っていた時代がありました。昭和の時代の新橋辺りは近隣のサラリーマンしか知らないような面白い飲食店がいっぱいあって、ずいぶん重宝したものです。500円あればランチで腹一杯食うことも可能でした。
しかし「ゆりかもめ」が開通し汐留辺りの開発が進むと地価が急上昇し地上げが盛んになり、安価で営業していた飲食店は次々と姿を消していくことに。その後は牛丼と立ち食いそばがサラリーマンの救世主となっていきましたとさ。
イマドキの一般的な会社員の方のお小遣い額って何を基準に決まるのでしょう?
共働き世帯であれば割と夫婦それぞれが自由に使えるような気もいたしますし、「家を買う」「旅行をする」というような明確な目標があればきちっと倹約するのでしょう。
一番困るのが頑固な趣味を持っている人。特にバイクや車。たぶんこの手の人はお小遣いが月5万円じゃストレスで死んでしまうのではないかと。安アパートに高級車止めて住んでる人いますけど、何より車にお金をかける人なのでしょうね。独身ならお金の使い道は好き勝手すればいいですけど家族がいたならたまったもんじゃないですね。「車は安いのでいいからもっと広い家に住みた~い」という本音が聞こえてきそうです。
サラリーマンの小遣い額についてはいろいろな機関が調査しています。調査機関や抽出した世代により金額は多少の違いがありますが、概ね平均してみると4万円前後という数字になる。皆様どうですか?納得できますか?憧れますか?(笑)
面白いのがこの1年ほどで平均額が数千円増加したそうです。理由は何かと思ったら働き方改革で余裕時間が生まれ飲み代等の支出が増えたことに起因しているらしい。
オイオイ、働き方改革で残業が減り収入も減ったんじゃないのか?とツッコミたくなりますね。企業と同じ内部留保を家庭でもやっているということか?
こういう調査結果をみて政府は安心して増税してくるのではないだろうか?
「いくら国民が生活が苦しいとか消費を切り詰めているとかゴタゴタ言ったところで、国は全てお見通しだぜぃ!まだまだ埋蔵金は家庭に眠っているはずだ!もっと絞りだせぃ!」
小遣い増えたらこういう仕打ちが待っている(^_^;)
さてさて、サラリーマンの小遣い事情にはまだまだ余裕があることがわかりましたが(笑)、ここ数年勢力を拡大してきたフリーランスの小遣い事情はどうなのでしょうか?
残念ながらフリーランスの小遣いに関する調査結果はみつからなかったのですが、面白いのが貯蓄の平均額が会社員の平均より70万円ほど高いという調査結果がありました。意外に感じますけどフリーランスは身分も収入も保証されていないし年金や保険においても会社員とはハンディがありますので、より倹約志向が高いとも言えます。ただこれはあくまでも平均値であって実際は貯蓄ゼロという人も多いし収入格差が大きすぎる傾向にありますので、あまり参考にならないかなぁ。
軽ドライバーの多くはフリーランスのジャンルに属していると思います。軽ドライバーの平均年齢が50歳前後と思われますので会社員で言えば年収が一番高くなる世代ですけど、この年代での会社員との比較だとさすがに軽ドライバーは分が悪い。
実際軽ドライバーの月収入は15万前後~100万前後まで幅広く、軽運送業を副業的にやっているものからバリバリ本業として稼いでいたり、私のように複業を絡めた収入構成にしているもの等が含まれますので基準値を求めるのが難解となる。
私の周辺にいる軽ドライバーさん達と話をしている中での感触で言えば、年収は400~500万円の人が多いかな。本業以外に何やってるかを把握してないので実収入はもっと多くなるのでしょうけど。この副・複業という部分がインセンティブとして収入に加算出来る人と出来ない人との格差の部分になる。
そもそも軽運送業の仕事に多くの時間を拘束されてしまっているなら、副・複業をする時間を生み出すのは難しい。軽運送業1本でどれだけ稼げるかが命綱となる。
軽運送業は収入の中の経費のウエイトが大きくなる傾向にあるので、会社員と見た目の収入が同じであっても所得の差があるので、家族持ちであれば大体会社員の小遣いの70%~80%ぐらいが妥当なとこではないでしょうか。会社員時代にお小遣いが月4万円だった人が軽運送業で独立してほぼ収入が変わらなければ小遣いは3万円前後という感じ。
これだけ見れば「軽ドライバーやったら損しそう」という感覚に襲われるかも知れませんが、副・複業で収入を加算すれば小遣いはもっと増やせることが出来ます。
私の場合は本業・複業の総収入の10%をお小遣いとするルールを実施しています。月によって多少の金額変動はありますが、サラリーマン平均額よりかなり多いお小遣いを得ています。複業をやるモチベーションの一つです。
収入が一定でない人のお小遣いのルールは、変動制にするのが一番理にかなっているのではないでしょうか?働かざる者、食うべからず精神で。
収入を得る手段はいくらでもある時代ですから、どう働けば幸せになれるかを自分で決めないともったいない。小遣いは自力で勝ち取っていきましょう!