軽貨物が作業になっている人、事業と考える人

いよいよ外仕事の人には厳しい季節となってきました。今年はオマケにマスク装着という、まるで罰ゲームのような過酷な労働になりそう。

積込み中も配達中も顔に熱がこもり熱中症になる危険性があるので、例年以上に水分補給と適度な休憩を取り無理は禁物です。

 

しかし驚いたことに配達員が運転中にマスクを外しているだけでクレームがあるのだと。
車両やユニフォームで一目でどこの会社かわかりやすい大手のドライバーさんが餌食にされやすい。

こんなことでいちいち会社にクレームつけてくる自粛警察気取りの人もどうかと思いますけどね。
運転中なんて同乗していない限りは全くの個室空間。マスクを外していて誰に迷惑がかかっているというのだろうか?
配達先で車を降りれば皆マスク装着しているのだし、何が気に食わないのだろう?
ドライバーも熱中症と闘っているのだから苦労を汲んでもらわないと。

納品時にドライバーに除菌スプレーしてくる人も信じられません。

受領の押印やサインすら拒む人も少なくない。
確かにドライバーは職業的に感染リスクは高いと思うし、荷物だって何人の手が接触しているかわかったものではない。

そんなに潔癖症なのであれば宅配など頼まなければよいのに・・・

 

ただそういう事例が起きたことによって皮肉にも「置き配」を認める会社が出てきたのは、宅配ドライバーには朗報ですね。
もちろん置き配は盗難のリスクもありますけど、ドライバーと受取人双方にメリットもあるのでルールを整備して浸透していくことが望まれます。

 

さて、そんなこんなでいろいろ大変なイメージがある軽貨物ドライバーという仕事ですが、大きく2つのタイプに分けられると思うのです。

それは軽貨物が「作業」になっている人と、「事業」と考えている人。

多くの軽ドライバーは個人事業主と呼ばれる人たちです。

事業主というぐらいですから軽貨物を「事業」として取り組んでいるのが本来あるべき姿。
しかしその実態は・・・ 「作業」として取り組んでいる人が圧倒的に多いと思われます。

別にどちらであろうが間違いではないのですが、意識の違いというのは働き方に表れてくる。

「作業」として取り組むのはどうしてもサラリーマン的な受け身な感じがしてしまう。
他人のルールの中でいかに速く多く処理するかを競っているような世界観。

宅配仕事が良い例で、稼ぐには速く多く処理するしかなくもれなく労働時間が付いてくる。
YouTubeではあまり労働時間については触れずに稼げるか否かの情報合戦が行われています。

 

しかし何か物足りなさを感じます。

「事業」というビジネス的な観点で研究・分析・取り組んでいる人が意外に少ないなぁと。
私の身の回りにいる軽ドライバーさんたちも日々の作業という感じで淡々と配達している様子。

まあ今の収入で満足しているならサラリーマン的に働くのも悪くはない。
毎日用意された荷物を運ぶ生活、厳しいノルマもなく複業する必要もなければある意味幸せだと思います。

しかし軽貨物で独立すると決めた時、果たしてゴール・目標はそこだったのだろうか?
もっと野心に溢れていたと思うのです。

最初から「作業」と「事業」の違いを見抜いて軽貨物の働き方を決めるのはなかなか難しい。

とりあえず見た目の条件面で始める人は多いし、入り口での運・不運もある。
誰でも出来る仕事であるが故、労働対価も低い。これは実際にやってみてその意味がわかります。
ああ、これではせっかく独立したのに作業として取り込まれてしまうなと。

そこで自分の独立時のゴールや目標を再確認すべきです。

稼ぐために数・量をこなし労働時間も厭わないという働き方で本当に良いのか?

それともせっかく独立したのだから「作業員」ではなく「経営者」の視点で軽貨物を考えるのか?

作業員は精神的には楽かもしれません。目の前に荷物は用意され自動的にやることは決まります。
しかし結果(収入)はルールの中で上下するだけ。
社員が給料以上稼げない、バイトが時給以上貰えない、というのと大差ない。

「時間」「場所」「収入」を自分で決めることができる。

これが会社員の呪縛から解き放たれる最大のメリットだと私は考えます。
今回のコロナ騒動で通勤や休業要請による減収の理不尽さに気付かれた方は多かったと思います。
出社時間・働く場所・収入を自分で決められないもどかしさ。

しかし幸い今は軽貨物の世界では登録型マッチングアプリ等のギグワークの登場で、働き方の選択肢が増えてきました。

時間・場所・収入を自分でコントロールできる働き方が可能になってきているのですが、まだまだ搾取されいいように使われている人は多い。

 

搾取され長時間労働でも不満がなければ問題ないのですが、本人は良くても同業の者にとってはそういう環境が多く蔓延っているのは問題。

軽貨物ドライバーは経営者であり事業をしているという意識は大事です。
目の前のことに集中する作業員の目線・思考とは違う角度で自分の働き方をチェックしてみると、問題点が明確になってきます。

事業ですから効率と利益は自分でコントロールできるようにしておきたい。
軽ドライバーだからといって軽貨物の仕事に拘らなくてもいいんです。
軽貨物の可能性は活かしつつ、もっと労働対価の高いものを取り入れる柔軟性を持てば、収益は一層改善できます。

収入を増やすために労働時間も増えるという運送業特有の常識から脱却するべきです。
収入が増えても経費も増えるという部分も改善できます。

経営者は不利益を被るものを排除することも立派な仕事です。

 

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