軽貨物は本業が良い?それとも副業?

本業として社畜のように運ぶか?副業でマイペースで運ぶか?

最近は人手不足だぁ、低賃金だぁ、廃業だぁ、と「沈みゆく国・日本」を象徴するようなニュースだらけ。
いつからこんな情けない社会に成り下がってしまったのだろうか?
しかも大騒ぎしている業種は地味に国民の生活を下支えしているものばかり。
国の根幹を揺るがす事態にも政治家は頓珍漢な政策しか思いつかない。
それどころか増税と利権絡みの補助金については有無も言わさず決定し実行する。

国が国民の生活を守る時代は終わっているようです。
これからは自己防衛は必須。自分の生活をいかに守っていくか?
そのためにも働き方は真剣に考えていかねばならないでしょう。

つい最近もヤマト運輸が3万数千人というパートナーをあっさり契約解除にするというニュースがあった。
働く側としてはまさに寝耳に水というか、使い捨てにされた感が強いでしょうね。
でもこれが非正規で働く怖さ。請負やパートナー契約内容のどこかに企業側の逃げ道的な一文が盛り込まれていると思うのです。

契約書にしっかり目を通さないと、後で泣き言は許されない

注意したいのが労働条件通知書とか労働契約書における但し書き。
※やむをえない事由があった場合、会社は契約期間中であっても即時契約を解除することができる。
※業務内容の変更や勤務場所の変更を命じる場合がある。
※更新の有無・・・更新する場合がある。
※従事する勤務等に変更があった場合は賃金額を変更することがある。

このような文面が労働契約書のどこかに目立たないようにシレっと記載されているのですが気付いてますか?
いずれも可能性を謳っているのですが、実は可能性どころではない。
雇う側が好き勝手できますよという逃げ道が用意されている。

業務内容、何を委託されるのかちゃんと理解していますか?

今回のヤマト運輸とパートナー達の契約内容の詳細を知らないのですが、恐らく訴訟を起こされても勝てるように上記のような但し書きが労働契約書もしくは業務委託契約書に記されている可能性が高いように思う。
これはねぇ、軽貨物運送業においても似たようなケースは多いのですよ。
とにかく運送の世界の不安定さ = 労働力をいかに上手く使うか が企業側の大命題ですから。
バカ正直に社員みたいな契約・扱いはしてこないのです。

Amazonの配送でも「当初の話と違う!」みたいなトラブルが目立ってきてますよね。
特にデリプロ等の日当ベースでの契約は、最初のうちは余裕のある個数で安心させておいて徐々にキツくしていくのは常套手段。
いつの間にか日に200個以上みたいな労働に追い込まれていく。それでも収入は変わらない。
だって日当契約だから。何時までかかろうがいくらガソリン使おうが働かせ放題の契約だから企業側の思うツボ。

好きな時にでき収入も自分で調整できるが契約解除が怖い

そこで「軽貨物は本業でやるのが良いか?副業として考えるべきか?」という今回のお題。
これはねぇどちらにもメリットがあるしどちらにもデメリットはある。
本業としての軽貨物としてわかりやすいのは宅配でしょうかね。

軽貨物の仕事の中でも一番稼げる可能性があるのは宅配と言われている。
配達単価で見れば大したことはないが、数をこなせば一応収入は青天井(時間と個数に限界はあるが)。
繁忙期などは日収3万円以上月収100万円も可能なので、まあ本業と名乗っても立派なもんです。

一方で副業的な軽貨物としてはスポット配送やギグワーク的に自発的にやるタイミングを選べる仕事。
ウーバーイーツや出前館に代表されるフードデリバリーなども軽貨物でやるならこのジャンルか。
宅配専門に比べると収入としての安定性では分が悪いが、自分のやりたい時だけできるメリットはある。

軽貨物に何を求めるかで働き方は決まってくる!

集約すれば、本業で軽貨物やる場合は時間的に相当拘束されるがそれなりの収入が見込めるため、ほぼ会社員的な働き方となる。
他に本業があるなどして収入の補填手段あるいは隙間時間の活用としての軽貨物の場合、つまり副業的にやる場合はストレスは少なく経費も少なくて済むのがメリット。
生活の柱として考えるなら本業になるだろうし、収入の柱でなくても良いなら副業扱いになるでしょう。

私の場合は軽貨物スタート時には本業としての位置付けでしたし、収入の補填として他のアルバイト等を副業としておりました。
しかし肝心の本業の軽貨物の仕事内容が週6稼働から週4稼働にされたため、必然的に副業をする時間が増え総収入はほとんど変わらないものの収入のバランスが80対20だったものが50対50になった辺りから考え方が変わりました。

もう本業とか副業とか関係ないやん。
一応金額の大小で便宜的に軽貨物が本業でその他の収入が副業としていただけで、副業が本業を凌駕してきたら副業を本業と呼ぶのだろうか?
冷静に自分の働き方を見つめた時に、軽貨物にかかる時間も全体の半分以下だし労力も本業と呼べるほど精魂尽くしているわけでもない。
軽貨物が本業なのか副業なのか?副業も一つではなく複数あるため複業という表現をしているが、カオスな働き方をしてみると自分の中では軽貨物に対する考え方は本業でも副業でもどうでもよい。one of them がしっくりくる。

副業は1+1が3にも4にもなるような可能性を秘めている

もちろん人それぞれで良いと思う。
本業としてその働き方に全力投球できるのであれば幸せなことだと思うし、私のように一つの事に拘束されずリスク分散することも考えたら副業としての位置付けで働き方を組み立てたいと考える人もいるでしょう。

本業として捉える懸念点としては、先に述べた労働内容に変化・不満が起きた時に逃げられないということ。
本業と信じた請負契約は生涯担保できているのか?ヤマトのような無慈悲な契約打ち切りはどこでもあるのですよ!
本業として縛られることは自分の選択肢に限界を設けてしまう怖さでもある。仕事に固執しちゃうんですね。
トラックドライバーが文句言いながらトラックから離れられないのも選択肢が無いから。

Amazonの配達では個人事業主同士で労働組合を結成したり配送のボイコットしたりとキナ臭い動きが目立ってきましたけど、そこまでしてその働き方に固執する必要があるのかな?と思ってしまう。
他にもガソリン代高騰、タイヤ・オイル等の値上げみたいな外的要因の影響もある。
本業として稼働していれば経費はばかにならず、普通にバイトしていた方が手元にお金が残ったりするのに。

では副業的にできる軽貨物の仕事をどう探すか?ですよね。
そこは他の仕事との兼ね合いになるし、何を軽貨物に求めるのかにもよる。
インボイスのこともあるし果たして個人事業主として軽貨物をやる意味はあるのか?ということも皆が考え始めている。
そんな時にも副業としているならすぐに代替えの働き方を考えられるのがメリットか。

人手不足と労働対価の低下、インボイスの中で生き残れるか?

軽貨物に限らないのですが、何かに依存していなければいけない状態って非常に危険だと思うのです。
先に紹介したヤマト運輸の契約解除の件もそうだし、非正規全般における契約内容の危なっかしさもそう。
いつ何かが切られても他に収入手段がいくつかあれば慌てずに済む。

本業と副業の違いって、とっかえひっかえが容易にできるかできないか。
とっかえることを前提に考えるなんて邪道だ!と叱られるかもしれないが仕方がない。
別に辞めたいと思っているわけではない。一方的に辞めさせられる時代だからこその弱者のリスク管理なんです。
本業と自信を持って言える仕事ならいいんです。安心して長く働けるならいいんです。
でも軽貨物って信用ならない世界だからこそ本業だ副業だと考えねばならないのです。

2024年、運送の世界はどうなっているのでしょうか・・・

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