軽運送業の始め方
独立して軽運送業を開業するって、実は驚くほどハードルが低いんです。
一般的な転職ですと、求人に対して履歴書・職務経歴書提出して書類審査が通ってようやく面接してもらえるかどうか。
雇用する側の立場としては、雇ったが最後、簡単にクビを切れないですから慎重になるのは当然ですね。
一方で軽運送業は、求人に応募する場合は一応履歴書・職務経歴書は用意しますけど、最初に面接有りきという感じで経験や年齢・性別はあまり問われません(トラックの場合は経験は重視されることがあります)。よほど直近に大きな事故や重大な違反をしていない限りはほぼその場で採用(といっても業務委託契約)となると思います。
まあ、ただでさえ人手が足りない業界ですから採用のハードルを高くできるわけがありません(笑)。業務委託ですし。
簡単に仕事が決まるといっても問題があります。そう、車をどうするのかということです。
先方で用意されている場合もありますが、リース料を取られるケースが多いです。月額で1万~3万ぐらいのところが多いでしょうか。
中古車を購入してローン組んだ方が安いかもしれませんが、長く続けていくのに不安があるなら最初だけリースにして、慣れたらマイカーを購入すればOK。
軽運送業をマイカーで開業するなら俗に言う「黒ナンバー」に変更して税務署に開業届けを提出する必要があります。
黒ナンバーへの変更手続きに関しては委託契約先や車の購入先でやってくれる場合もありますし、自分でやるとしてもネット等で調べればさほど難しいことはないと思いますが、陸運局に行ったり税務署に行ったりするのが面倒といえば面倒。
ただ、今後確定申告や車の買い替えした時など陸運局と税務署は自分で手続きする事になりますので、雰囲気慣れしておくのもよろしいかと。
業務委託契約を結ぶ前に必ず確認しておきたいことは、「車の故障や病気・ケガ等で急に仕事を休まねばならない場合」について。
車の故障については代車を用意してくれるケースもありますが、「急に仕事を休む場合は自己責任で代わりの人を用意してください」なんていう相手でしたら、そこでお世話になるのは止めたほうが良いです。緊急時の対応の仕方をよく確認しておかないとトラブルのもと。
もう一つ注意しておきたいのが支払いサイトについて。
最近はマシになってきたようですが、ちょっと前までは支払いが翌々月なんていうのが運送業界では横行していました。
独立したは良いけど2か月間収入のない状況に耐えられますか?
逆に言えば辞めてから2か月間収入があるんですけど(笑)
まあ仕事自体は単純明快で指示通りに荷物を渡してくるだけ。収入もやればやっただけ入る青天井!
体調・収入・時間管理はすべて自己責任です。