厳しくなっていく生活・働き方、踏み込んだ対策をしていますか?
今月に入ったあたりから、全国的に新型コロナウイルス感染者数が急増してきました。
第3波がGOTOとともに広まってきたことは否めません。
ようやく菅首相も「これはマズイ!」と思ったか、「今までよりも踏み込んだクラスター対策を実施し、情報発信の強化と、感染防止策の確実な実践を進めていく」と重い口を開きました。
社会経済を回しつつ感染拡大の防止をするという、アクセルとブレーキを同時に踏み込むような難しい局面が続いています。
しかし、ここにきてGOTOの経済効果をコロナ第3波が上回る勢いが出てきたことで、ようやく政治家たちがあたふたし始めた感じがいたします。
ここで菅首相の発言で「今までより踏み込んだ・・・」という文言がありましたが、やはりコロナ対策は様子見していた部分があったのだなと。
本気で対策を講じるなら法を変えてでも他国のようにロックダウン等をして、短期的にこれ以上何もやりようがないという政策も可能だったはず。
しかし日本では死亡例や重症化する例が少なく、何より日本経済を止めるわけにはいかないためにブレーキよりアクセルをやや優先に踏む政策を実施してきました。
ただ思っていたより状況が改善せず、国民の間に「感染しても大したことないや」という緩みも蔓延してきて、季節の変わり目も手伝って再びウイルスが活発化する隙を与えてしまったということか。
「今までより踏み込んだ・・・」という政策の内容が気になるところですが、本当に踏み込めるのでしょうか?
首相の発言をストレートに受け止めるなら、緊急事態宣言と同等もしくはそれ以上の内容になるかもしれませんね。
しかし政界の裏で経済を操っている「ドン」に忖度して、また腰砕けの中途半端な対策でお茶を濁すことにならないだろうか?
そうこうしているうちに状況が手遅れにならないことを祈りたいものですが・・・
新型コロナウイルスの影響は単に健康の部分にとどまりません。
すでに今年の国内の労働者の解雇例は7万人以上に上っているそうな。人の流れが鈍化すると経済にどのような影響が出るかということを学んだ年ではありますが、これはもう決して他人事ではありません。
これまで職を追われることになったのは非正規社員が数多く占めていましたが、これからは正社員にもその影響が波及していくと考えられています。
すでに様々なメディアで報じられているように、大手企業や航空会社で大規模なリストラや早期退職制度が次々に実施されはじめました。
飲食関係のチェーン店は閉店・規模縮小が相次ぎ、どんどん雇用が失われていく。
コロナで潤った企業もありますが、それはごく一部。
多くの業界や中小企業は経験したことの無いような方向からの突然のウイルスの攻撃に息も絶え絶えになっている。
これから年末に向けて倒産や解雇が増えていくことが予想されており、年が明けてのお正月を家族でにこやかに迎えることが出来る方々が果たしてどれぐらいいるだろうか?
出るも地獄、残るも地獄
例え倒産や解雇を免れたとしても、多くの会社ではこの冬のボーナスは期待できないでしょう。
住宅ローンや子供の養育費をボーナスに依存している方々にとっては一大事となるかもしれません。
社員でいられるならボーナスが出ないなんてまだマシかもしれません。
早期退職制度で決断を迫られるような立場の人は、そのような経営状態の会社にしがみついていても将来は約束されません。
やがてはリストラの第2波、第3波に飲み込まれるのは時間の問題?
かと言って多少の割増金を貰い沈没するかもしれない船から逃げ出したは良いけれど、行き先が見つからない。
どこもかしこも規模縮小・労働力カットの流ればかり。
出るも残るも行き着く先は地獄の入り口なのか?
もういつ誰に何が起こってもおかしくない時代。
若い頃からしっかり勉強し自分の生きる道を構築してきた者なら辛うじて生き残れるかどうか。
学ばず工夫せず何となく働いてきた者は、淘汰の波に飲み込まれて闇の彼方に消えて行く運命なのか?
だからと言って全てを諦めてはいけませんね。
自分のこれからを切り開く行動を考えましょう。
自暴自棄になってブラックな会社に取り込まれないよう注意したいものです。
とりあえずまだ現在の仕事を続けることが出来そうなのであれば、現状にプラスアルファできることは何か?を考えてみましょう。
その際には過去のしがらみや見栄・プライドは外して、できるだけ単純にいくつも考えてみる。
副業が許されていようがいまいが時間がないとかやりたいことがないなどと言い訳せず、実現できそうなプラスアルファを書き出してみる。
アルバイトなら週に何時間できるか?とかスキルを活かした収入方法が何かないか?とか。
自分の非常時に対してのバックアップは半強制的にスタンバイしておくべきです。
ゆくゆくは副業が本業になるぐらいのイメージで準備しておくと面白いですよ。
これぐらいやっておかなければ「踏み込んだ対策」にはならないでしょう。
有事が身に降りかかる前に貴方の働き方の底力を構築しておけば、バブルが弾けようが政党が変わろうがしっかり生きていくことが可能になります!