君の行く道は希望へと続く?

今日もどこかで軽運送業で独立する人がいます。
毎日毎日新しい軽ドライバーが誕生するのにドライバー人口がさほど増えていかないのは何故?

たくさん産卵・孵化するウミガメが親亀にまで成長する数が少ないのと同じようなことなのでしょうか?

 

軽運送業で独立するも続かない人は、初動の時点ですでに失敗していることが多い。
まず業者選び、働き方選び、そして軽運送業での将来像が見えていないこと。

業者選びの段階では求人情報であたりをつけていくことになりますが、「働き方・時間が自由!」「残業なし!」「月50万円稼ぐのも可能!」というキャッチフレーズが巷に溢れています。しかしこの一見魅力的な誘惑は最終的には「可能!」という言葉に有耶無耶にされてしまう。
「可能!」という言葉は業者の逃げ言葉です。過去にはそういう人もいましたとか理論的には達成も可能です。けど一切約束はしませんからね~ ということです。

求人情報通りの待遇が満たされる環境であれば労働者は定着するでしょうし、年中求人広告出して募集をかけていることに疑問を感じちゃいます。
報酬が大事と思う人はまず具体的にどういう働き方をすれば月収○○万円達成するのか、徹底的にリサーチすべきです。宅配で配達個数単価を提示している仕事なら、月に何個以上配達すれば達成できるのか、そのために何日何時間働かなければならないのか、そもそもその業者にそれだけの荷量・仕事があるのかどうか。

働き方が大事という人は、労働時間やノルマに左右されますから自分の許容範囲を明確にしておかないとズルズルと相手のペースに引き込まれて、結局は労働地獄に陥ってしまいます。もともと稼ぎをメインに考えていないことが多いので、働かされている割に収入が増えないということに気付くのが遅れてしまいがち。
許容範囲はどんどん広げて行きがちですけど、ある部分でしっかり線引きしておかないと中途半端なワークスタイルになってしまいます。

そもそも雇用契約でなければ個人事業主には「定時」「残業」という概念は無いのです。残業をしなければならない契約なのかどうか。そこを最初に確認しておかないのであれば労働時間が長くなっても文句の持って行き場がなくなります。残業は割増賃金で収入を増やせる要素があるので収入増やしたい人は頑張れば良いし、労働時間で区切りをつけたいとか残業代より副業の方が稼げるという人であれば「残業しない」スタイルを通せば良い。曖昧なのが雇用側にとっても労働側にとっても一番よくない形だと思います。

 

ウミガメは孵化して海岸まで辿り着けずに息絶えてしまう個体もいれば、入水してくるのを待ち構えている外敵に抗う力もないので食べられてしまう数も多い。

数々の困難と運・不運を経験し親亀になるまでの過程は軽運送業のドライバーと重なる部分がある。誕生してから海に向かって歩んでいないものは早々に淘汰されていく。進む方向性は大事なのです。

 

軽運送はデビューしたての頃は右も左もわからないことがある。視界に映ったご馳走に向かったはいいが、海と逆方向に歩んで行ったため結局は短命に終わってしまう人。これが求人の選択で間違えてしまう人です。
進むべき方向が明確であればつまらない誘惑に戸惑うこともなく自分がなりたい将来へ最短距離で到達することができます。軽ドライバーの外敵とは、実は自分の心の中に潜む迷いや不安なのです。

 

望む働き方を手に入れるにはどうすれば良いか?

自分の時間と他人の時間をしっかり考えてみることです。
雇用契約は完全に他人の時間を生きることになる。請負契約でも半分以上を他人の時間として生きることになる。

忘れてはいけないのは軽運送デビューしてすぐに完璧を求めないことです。
最初から何でも自分に都合良く世の中は回りません。仕事を経験してみて初めて見えてくることもありますし、他人の時間・自分の時間の意味が理解できてくるはずです。

そこから自分の理想とする働き方や収入、ライフスタイルを整えていけば良いのです。会社員を経験していたりするとどうしても受け身で働きがちになりますけれど、働き方は自分で考え創りあげていくものです。9時~17時みたいな常識で働くことを考えていると、いつまでたっても可能性は広がっていきません。
成功するも失敗するも、貴方のやり方次第です。

 

幸い今は軽ドライバーには追い風が吹いている時代です。
人手不足の企業はドライバー確保のために条件を緩めたり待遇を良くする動きが顕著です。
もし興味がある求人があれば、自分の希望を吹っ掛けて交渉してみるのも有りです。「午前中もしくは午後しか働かないよ!」というワガママも少しでも労働力が欲しい業者なら飲むかもしれません。別に1日分の報酬を払うわけではないし誰もいないよりマシと観念するかもです。

1日軽ドライバーするより複業を絡ませた方が効率良く収入を作れることもあります。失業のリスクを回避する手段にもなります。
今は一つの仕事に縛られる時代ではなくなっています。

未来は自分で切り開け!

 

君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯を食いしばるだけ
どこへ行くのか そんなにしてまで

君のあの職は 今はもうむかし
だのになぜ 何をさらして
君は行くのか 貯金もないのに

君の行く道は 希望へと続く?
今日もまた 陽が沈んでも
中年はまだ 働き続ける

明日もまた 陽が沈んでも
中年はまだ 働き続ける

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