今年も引っ越しできない?引っ越しシーズン
1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)の緊急事態宣言の再延長が決まりました。
一応2週間程度と予定されているようですが、今週の新規感染者数は昨週より増えているような状況で、しかもこれから卒業・お花見・転勤・入社等イベントが控えています。
果たして宣言解除の道筋は見えてくるのでしょうか?
3月と言うと引っ越しシーズン。
引っ越し会社は1年の中でも一番の稼ぎ時。
本来なら年が明けた頃から予約受付と日程の調整で大変なことになっているはず。
ところが昨年はコロナウイルスの感染の広がりと緊急事態宣言で、引っ越し業界は大ダメージを受けました。
企業は転勤や出向を控え、一般人も外出規制のような状況では引っ越しどころではなくなった。
自分がこれから引っ越す先がコロナのどのような影響を受けるかも不透明であり、引っ越し作業員やドライバーに家具や荷物を触らせることに抵抗が強かった人も多かったようです。
3月になると引っ越し会社のトラックを見ない日は無いぐらいの繁忙期なのですが、昨年もそうですが今年も全くと言ってよいほど引っ越し会社のトラックを見かけ無いし、作業している姿も見かけない。
引っ越し系の求人もほとんど見かけません。呼び込みチラシも入ってこない。
ネット上の煩わしい広告や業者比較サイトも見かけなくなったと思いませんか?
例年なら引っ越し系のアルバイト募集はこれでもか!というぐらいに求人誌や求人サイトを賑わすのですが、昨年も今年も見かけません。
いくら繁忙期と言っても引っ越しの需要が無い中ではアルバイトの募集も出来ない。
昨年はコロナが拡散していく前にアルバイトだけは確保していた会社も、結局は引っ越しのキャンセルが相次いだりして、アルバイトもほとんど仕事もしないままに解雇になった事例が結構あったようです。
いや、アルバイトだけでなく社員ですら切られてもおかしくない状況かも。
今年も繁忙期を緊急事態宣言が直撃して苦しい状況となっていますが、昨年と違って国民は外出自粛などしていないし、さすがに引っ越し欲は2年も我慢できないとは思うのだが・・・
それにしても引っ越し業者はどこ行った?
賃貸派の方々が引っ越すタイミングを考える一つは「家賃更新」ではないでしょうか?
家賃1ヵ月分程度の更新料をケチるために、そのタイミングに合った物件から選んでしまうというのは私が不動産営業マン時代によく見てきた光景です。
そのお客さんの希望条件を全て満たした物件をご紹介できたとしても、「先月家賃更新したばっかりなんだよねぇ・・・」の一言で断念する。
だったら今物件探しても意味ないじゃん!
不動産営業マンが腹立つ客のあるあるパターンですな。
家賃更新の呪縛は恐ろしい。
更新と言えば「車検」のタイミングも似たようなもんです。
車の買い替えにおいては車検のタイミングはやはり気にされる方は多いのでは?
また携帯の2年縛り(今は国からの圧力でだいぶ緩和されてきましたが)なども買い替え・乗り換えにハードルと感じる人もいたのでは?
私達が自由な消費活動をする上で、それを阻害するような決まり事はいくらでもあることに改めて気付きます。
いつの間にかそんな決まり事に拘束された暮らしをしてしまう自分に情けなくなったりします。
話は引っ越しに戻りますが、家賃更新のタイミングは2月3月というのが多いんです。
それは入居時期が2月3月だったという人が多いから。
日本人はある意味4月1日というのがベースとなって人の動きが決まることが多いんですね。
だから引っ越し業者もこの時期が繁忙期となる。
しかしあまりにも工夫無く民族大移動がこの時期に集中するので、毎年スケジュールはすぐに埋まるし引っ越し料金もべらぼうに高くなる。
日本人の休みが集中する時期に旅行代や観光地の宿泊代が高騰するのと同じ理屈。
結婚式についても同様。
日本人は「大安」というお日柄が定番ですね。
しかし「大安」は式場を確保するのも苦労したりするし料金も相手のいいなりにされやすい。
でもですね、離婚したカップルの結婚式の時のお日柄で圧倒的に多いのが「大安」。
大安て結局は絶対的なものではないんです。そこにお金を注ぎ込んでも幸せにはなれない。
先ほどチラッと言いましたが、そういう決まり事に取り込まれて生活してしまうと、余計な出費に直結してしまう。
要は相手の得意な土俵で戦ってはいけないのです。
相手が弱っている状況でこちらがマウント取って戦う生活・働き方を考えるべし。
例えば車買うのでも販売店が売上げに苦戦している時を知ること。
相手が弱っている時なら通常より大幅な値引きが期待できるし、その大きな値引きで車検1回分ぐらい楽勝でペイできる。
車検通したばかりの買取・下取りならリセールバリューも少し良くなるでしょう。
「この値段にしてくれたら検討する」という姿勢(傲慢な態度はだめですよ)で構えてればいいんです。
決して相手が腹一杯な時とか、車検が迫っている・売り急いでるというこちらの弱みを持って交渉しないこと。
今はコロナの影響で引っ越しは繁忙期でも価格交渉がしやすいと思います。
人が動かないからこそ動いてみるのもあり。
先日ウーバーイーツの配達報酬引き下げが一方的に発表されました。
これも経営側と労働者の力関係が圧倒的にありすぎる働き方のわかりやすい例ですね。
宅配仕事にも言えますが、低単価でたくさん働かされている状況というのはちょっと稼げる時もあるが、そんな状況を俯瞰してみると決して幸せには思えない。
だから私は軽貨物をやっていますが宅配をやろうとは思わない。相手の土俵すぎるから。
私はこれまで何度も引っ越しをしてきました。2年に1度ぐらいのペースで引っ越ししていた時期もありました。
振り返ってみても家賃更新とかに拘らず、引っ越しシーズンや「大安」みたいな料金が高くなっても仕方がないという日は意図的に避け、相手が困っている時期・日を聞いてそこに合わせてあげることで目一杯サービスしてもらっていました。
引っ越し代だって通常の半額ぐらいにできるタイミングはあります。
オプション無料で付けてもらったり(不用品処分やエアコンクリーニング等)して、だいぶ費用を浮かせることが可能です。
もちろん業者は相見積もりします。
引越し当日、仕事は平日だろうが休みを取ります。
例え1日分の日当が無くなってもそれを補って余りある値引きができればOKじゃないですか。
日当2万円が無くなっても3万円値引きできれば休む価値はあると考える。
「仕事休めねぇよぉ~」というスタンスから抜け出しましょう。
それではいつまでたってもお金は貯まらないし価値観が育たない。
損して得取れ
という有名な諺があります。
仕事を休むと日当を失うので損するイメージがありますが、その分以上の値引きやサービスを得られれば良いのです。
大事なのは自分のスタンス。
「損して得取れ」というのは特に独立した時に肝に銘じておくと役に立つことが必ずあります。
私が「走らないドライバー」という働き方を意識しているのも、経費と収入のバランスを考えてみてのこと。
毎日狂ったように配達マシーンと化すことが自分のやりたかったことなのか?という自問自答の答えの延長に「損して得取れ」という諺が自分の生き方に余裕をもたらしてくれているのです。