高齢者の働くワンチャン

高齢者でも花開くチャンスがある仕事を探してみよう!

以前、高齢者の就活においては、賃金より働き先でもうひと花咲かせることができる可能性を考えて探してみることをおススメいたしました。
もうひと花とは、自分の特徴・特技・経験などが職場において求人の募集内容を超えて役に立つ可能性があるかどうか。
つまり相手が望んでいる以上の「何か」を発揮できる環境があるかどうか。
たぶん雇われたことに安堵して、相手に言われるがままに大人しく働くことが当然と思っている人は多いでしょうね。
まあ自分を主張するような仕事はほぼ無い世界なのでそつなく従うことが大前提なのですが、人生の集大成として働く中にも生きた証・自分の痕跡を残してみたいとは思いませんか?

高齢者向けの求人って仕事内容はさほど難しくなく、かと言ってアイデアや工夫が入り込む余地もないようなものが多いですよね?
せいぜい単純作業が少しでも早く・円滑にできるようになるとかぐらいか。
もちろんそれを目標・やりがいとして日々暮らすのは素晴らしいこと。

ビルの清掃員や夜間警備員、建設現場・道路工事等の誘導員、スーパー等での買い物カートの回収などの仕事は高齢者向けに毎日のように求人が出ていますが、いずれも体力を必要とするもの。
どうしても働く人の個人差が出たり単調な毎日でモチベーションを維持するのに苦労し、長続きできない人も多い。
だから同じような求人がいつも出ているし、賃金も高くないため人も集まらず現場はますます一人への負担が重くなり辞めていくという悪循環。

高齢者向けの仕事だけではなく、日本の多くの非正規で働く仕事が将来や可能性が感じられない無機質なものに感じませんか?
ちょっと時給が高ければハード過ぎて続かない。
かといって楽だけど最低時給程度では生活するために長時間労働を強いられ、やはりこれも嫌になってしまう。
じゃあ一体どうすれば良いの?

意外なスキルが発揮された時の周囲の反応がたまらない!

仕事への考え方・選び方を変えてみる

仕事を選ぶ上で何を最優先にしていますか?
たぶん求人広告で無意識に最初に目がいくものが最優先に考えているものではないでしょうか?
多くの人は時給や給与の数字であり、それに仕事の内容が見合っているかどうかという答え合わせをしていく。
でも結局はその答え合わせは机上の空論にすぎない。

自分の潜在能力がどれぐらい活かせるか?楽しく長く働けるか?というところまで深慮が及ばず、ネット上の口コミを拾っては簡単に諦めたりする。
もちろん明らかに自分に合ってないものであればどんどん飛ばしていくべきだけど、ちょっと待った!

本当は貴方は何がやりたいのか?
もしやりたいことができる仕事であれば、時給や給与は二の次と考えられるのか?
長く働きたいのか?それとも稼げれば単発・短期でも構わないのか?

実はその辺が整理できていない人が結構多いのかも。
高齢者の仕事探しも同じ。どうせ大した仕事なんかないだろうと適当な選択肢の中で選ぼうとしていないか?
たまたま目の前の求人情報の中から妥協して無理やり選ぼうとしていないか?

求人情報はタイミングです。
見る日、見る月によって運・不運がでてきます。
でも自分の中で確固たる軸があればその都度心が揺らぐこともないし求人の見方も変わって来る。
求人のウラに隠されたあなたにとってのお宝をゲットできるチャンスも見えてくる。

それがタイトルの「高齢者の働くワンチャン」ということなのです。

期待されていない高齢者ほど意外性がものを言う

積荷オヤジのワンチャン

私の事例で恐縮なのですが、現在進行形で私に起きているチャンスについてお話します。

ご存知のように現在64歳の私は昨年9月から介護施設で働くようになりました。
急な体調不良からやむなく個人事業主の軽貨物運送業から雇用される働き方に転向したわけですが、そもそも当初は介護の仕事というのは全く想像もしていなかった。

63歳も終わろうとしている時点で仕事を探し始めたわけでじっくり時間をかける猶予もありませんでした。
世間様の御多分に漏れず、60代での職探しはなかなか厳しいものがあります。
先に例を挙げたように、清掃員・警備員・交通誘導員・カート回収などの求人はいくらでもありましたが、どれもその仕事の中での飛躍が見込めないと考えておりました。
時給など見る必要もありません。例え時給1,500円だったとしてもやるつもりはなかった。

そんな中でふと目に留まったのが介護の裏方の仕事。
無資格・未経験で年齢不問。一般的に敬遠されがちな排泄や入浴等の身体介助がなく、リネン交換や洗濯、備品補充等の完全に介護スタッフをサポートする介護補助。
屋内作業で空調完備、結構仕事も幅広い。そして私がピンと来たのがレクリエーションという仕事に関われること。

介護職の間では結構レクリエーションは嫌がられている。
レクのアイデアを考えなければいけないし、自分が進行役になったりすればただでさえ忙しい自分の仕事時間が失われる。
過去に20年も広告の仕事をしていた私にとってはレクの企画はまさに「特徴・特技・経験」が活かせるではないか。
他の高齢者向けの仕事でこれほど自分の可能性に繋がりそうなものはない。

まあこれも空想・妄想に終わるかもしれないが、とにかく選択肢の少ないジジイにはやってみる価値はある。
そして最後に選んだ介護施設は実は配送の仕事で何度か行ったことがあり、おおよそ雰囲気はわかっていた。
最低時給に毛が生えた程度の賃金だが、70歳以降も働いてOKということで金額より長く働けることを重視しました。

誰も想像していないことをぶち込めば、一目置かれる存在に

チャンスは自分で作るもの
入社半年ほど(社員ではなくフルタイムのパート扱いですが)は地道に裏方の仕事をこなしておりましたが、ついにチャンスが訪れました。
と言っても勝手に自分で企画を立ち上げてチラシとインスタ用の1分ほどのショート動画を作って提案したのですが。
もちろん生成AIを使って制作したものです( *´艸`)

まあ施設側はビックリしたでしょうね。
しょうがねぇから雇ってやったクソジジイがいきなり頼みもしない地域交流イベントの提案をしてきたわけですから。
しかもチラシと動画まで完成度高く作り込んで。

制作物に関わるなんてホント久しぶりですが、作ってて楽しい楽しい。
なんせ画像やデザインは生成AIに指示してあっという間に出来上がるから楽です。
日頃から生成AIに興味を持ちイジリ倒していて良かった。
やはりAIに使われる側になってはいけない。使う側に立つべきですな。

結局企画は採用され本部への予算稟議も通り、今月は裏方の仕事をしっかりこなしながら広報の仕事にも携わっています。
オマケにポスターの制作依頼まで頂いた。無償で(-_-;)
チラシ・ポスター・イベント会場のレイアウトと演出・イベントの動画編集などなど、外部に発注すれば10万円は軽く取られそうなものが取り合えずタダでやってあげるから一応会社の役には立ったと言えるかな。

働き方に楽しみを見いだせれば良い人生だったと思えるはず

まあこの苦労はいつかは自分に返ってくるだろう。
先週たまたま本部の方が施設に来る用事があって、既に出来上がっていたチラシやポスターを見て感心しておられたらしい。
本部へのアピールもできたとなれば施設にとっても私にとっても嬉しいですな。

希望も持てないような求人ばかりと思えても、中には自分の可能性に落とし込んでチャンスを伺っていれば花開くこともある。
既に次の企画も考えてくれと言われているので、当初の単なる裏方の働き方からランクアップした感触がある。
すぐに時給に反映されたり賞与が出るわけでもないのでいいように使われているとも言えるけど、「高齢者の働き方のワンチャン」というのはこういうことではなかろうか?

収入には満足していないが、64歳の働き方としては充実しておりますだ。

※それにしても生成AIで人物画像を作る時の欠点は指の数がおかしくなることが多いこと。
マクドナルドのCMでもありましたよねぇ。

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