軽運送業の不可能を可能にするには?3つのスキルを習得しよう!
早くも令和2年の2月になりました。
この閑散期で荷量が落ち着いている時こそ新たなステージに向かうための準備をするべきなのですが、先へ進むための何かを始めていますか?
貴方にとって新たなステージとは?
軽運送業は仕事としては非常に単純明快であり、誰がやってもやることはほぼ同じ。指定された場所に荷物を届けるだけ。しかしその単純作業の中にドライバーの個性や差が出てきます。
それが軽ドライバーとして将来への導線であり稼ぎに直結してくる。
近未来的ドライバーへのステップには3段階あると考えます。
まず一つ目は当然ながら配達スキル全般を高める。
配達エリアをとことん掌握する
自分の行動エリアの道路事情に詳しいことは、ドライバーの仕事をする上でかなりのアドバンテージとなります。大手運送会社の宅配仕事では限られた狭いエリアを任されるので、1ヵ月もすれば配達先の住所を見ただけでおおよその場所に行くことができるでしょう。場所だけでなくリピートの多い住人の特性(午前中は不在とか近所に住む親が受け取ってくれるとか)がわかってくるので、不在再配達を減らすコツもわかってくる。
宅配で稼げる可能性を感じてくるのはここからです。
いちいち地図を見る回数も激減してきますしスタート時の「この先やっていけるだろうか?」という不安はだいぶ解消しているはず。当初の目標1日80個みたいなレベルはすぐに卒業し、2~3ヶ月も経てば1日120~150個ぐらいを目指せるようになっているはず。月に20日働くだけで月収30万円以上は堅い生活はできるでしょう。
中高年が転職して2~3ヶ月で月収30万円という仕事はそうそうないですし、定年もないので自己管理がしっかりできる者であれば、70歳まで現役で収入を確保することも十分可能になる。
前職を全うするより生涯年収が多くなることも難しい話ではない。
しかし軽運送業を始めたばかりの頃は、特に内勤職であった者は肉体的な不安を覚えるでしょう。眠かろうが筋肉痛だろうが1日運転して荷物持って動き回っている世界。大雨だろうが1日中外でずぶ濡れになって作業するのはベテランだって辛い。
まず始めてから2週間~1ヵ月が新人のヤマだと思います。辞めてしまう人はこの期間に決断するパターンが多いのですが、ここを乗り切ると次のステージ・可能性が見えてくるんですけどねぇ。
配達順・コース組みのスキルはAIに勝てる!
最初のうちにやりがちなのが素直に時間指定の早いもの順に配達を回ろうとすること。
それ自体は決して間違いではないのですが、実際経験を積んでいくとお客様が望んでいることと伝票の指定に誤差があったりすることを知る。
荷主にゴマする体質の運送会社だと、お客様の要望より荷主の指示が一番という姿勢を崩さない。だから無駄な動きを強いられて本来納品できたものが出来なくなったりすることもある。午前中しか家にいないのに何故か伝票指示はいつも午後指定みたいな。
配達先の事情はAIでも予測が困難。
ドライバー自身しか知らない配送情報は必ず蓄積していきます。それをいかに活用できるか、理不尽な会社や荷主の指示とどう上手く付き合っていくか?
これらを踏まえて自分なりのコース組み・配達順のスキルが活かせ出すと、宅配仕事では一般的なサラリーマン以上の収入レベルになってきます。
この辺の収入UPの成長率は他の仕事と比べてもかなり速い。例え開始月が20万円程度の収入だったとしても、1年後には35~40万円以上の収入も十分可能です。単純に初心者の倍の量を配達すればよいので。
軽運送業で食っていくなら最初の半年~1年を我慢して自分の配達スキルをとことん磨くこと。
ただこれを我慢できずに去っていく人、多いんですよねぇ~。
物流・運送業界の仕組みと関係する法を知る。無知な者は搾取される!
勉強は大事だよ!
2つ目に必要なスキルは物流・運送業界・運送会社という自分から上の階層がどうなっているのかを知っておくこと。そして運送業に関する法と労働に関する法は最低限のことは勉強しましょう。特にここ最近は会社員だけでなく非正規やフリーランスにも関係してくる法の改正が相次いでいます。
不利な条件で働かされることのないように自己防衛手段の一つとして学習スキルは必要です。
卑劣な経営者は労働者には何もわからないだろうと見下してきますから、いいように安価でこき使われてはいけない。過去の訴訟例をいろいろ調べても運送業における労使間の訴訟問題は数多く、ほとんどが労働者側の勝利になることからもいかにドライバーが都合よく働かされているかがわかります。
軽運送業の仕事は単純であり誰でもできます。しかし単純労働にどっぷり浸かって頭を使わなくなることはマズイのです。
フリーのドライバーは下っ端社員ではなく一人の経営者です。その自覚を持って堂々と自分のビジネスとして働きましょう!使われている感覚で仕事をしていてはいけません。
3つ目のスキル。それは時間を生み出すこと。
時間創出!近未来的軽ドライバーが重要視するスキルです。
稼ぐことに意識が向きがちですが、まずいかにして仕事と収入をコントロールしていくかが大事になります。
軽運送業で50~60万円稼ぐ人はいます。しかし自分の時間をほぼ配達仕事に費やすことになるはずです。一時の稼ぎ方としてはアリだと思うし、そこまで稼げるようになる過程において配達スキルを構築して努力してきたわけですから。
ただその状況をキープもしくは更に稼ごうとすると、今のままの働き方・軽運送業の延長では限界が見えている。加齢・体力低下という避けられない問題が現実化してきた時に、自分の時間が無いということは逃げ場がないことにもなる。
そうしたリスクヘッジのためにも収入をキープしつつ自分の時間を創出し、次のステップへの準備や試行錯誤することに使えるようにしておくこと。これ凄く大事だと思っています。
上記で述べてきたスキルを習得しそれなりに収入も増えてきたら、そこから次の働き方も考えていきたいですね。
今の働き方を精査・検証して、更に労力を減らして収入を増やすにはどうすべきか?何ができるか?
ヤドカリ大作戦で行こう!
真面目な人が壁にぶつかりやすいのは、今の仕事の延長でしか考えないこと。
会社員の立場であればある意味仕方ない部分もありますけど、フリーランス的な立場である軽ドライバーは一つの仕事に縛られている必要はない。軽ドライバーの仕事はいくらでもあるし、少しでも良い条件を探して移り変わって行けばよいのです。
自由な働き方に憧れてフリーランス・フリードライバーになったのでしょうから、その自由度を譲って働いていてはおかしいですよね?
憧れのマイホーム!新築マンション買ってその後ず~っと住宅ローンで身動きとれなくなって苦しんでいる人たちと重なって見えてくる。
時間に余裕を持つことでいろいろなことが見えてきます。自分をどの方向に動かしていくか、正確な判断もできるでしょう。
今の仕事の10年後、自分の60歳以降を想像して働き方を考えてみよう!
まずは生活レベルを落とすことなく時間を生み出すことを意識してみましょう。時間創出のスキルを習得できればそこから人生の選択肢・可能性は大きく広がっていきますよ!
軽運送業を始めた時には想像もしていなかった世界を見に行きましょう!