クスリ漬けの毎日・・・

多種多彩な薬を一度に服用して大丈夫なのか?

介護の現場では殆どの介護される側の方々は何かしらの薬を投薬されています。
かかりつけのお医者様がいる方は決められた薬があったり、施設によっては看護師が常駐していたり提携している医院の定期的な訪問診療により状況にあった投薬が行われています。
毎日そういう現場で働いていると多少の知識が身に付いたり、誤薬の怖さも知ることができます。
とにかく毎日の食事の際には利用者個々に細かく違った薬が配されるので、ちょっと相手を間違えただけで大きな事故に繋がる緊張感があります。

私たちが一般的に利用する薬の代表的なものは風邪薬ではないでしょうか?
子供のうちは念のため病院に行くことも多いと思いますが、歳とともに病院に行く手間暇が負担になり市販薬で済ますようになりがち。
子供には最新の注意を払うのに、こと自分のことに関しては市販薬で十分と思っていたりする。
自分の症状を知っているという過信と病院に行く(待ち時間等)面倒臭さでついつい市販薬で済ましがち。

それは「風邪薬」に限らず「頭痛・解熱剤」や「胃腸薬」「下痢止め」等も同様。
手軽に入手できるし、いざという時の家庭での常備薬として今では当たり前でしょう。
発症すると病院に行くのも辛くなるし、不思議と休診日や夜間に発症したりするので、辛さ凌ぎや取り合えずの薬があるという安心感が家庭での常備薬の意義なのでしょう。

あれば安心だが、消費期限の切れた薬が眠っていませんか?

当たり前ですが現実的には医師の診察による処方箋というのが一番症状にピンポイントの効き目が期待できる。
風邪一つとってもその症状も原因も辛さも人それぞれ。
それを「風邪」と一括りにして市販薬に頼ると、確かに万能かも知れないが症状と相性が悪いと治癒に時間がかかったりして逆に費用対効果が悪くなったりする場合がある。
まあ人によっては適当に選んだ市販薬ですぐ楽になる人もいるし、最近は「咳」や「鼻水」「倦怠感」等症状別に効用を謳う薬も増えているので、体質や症状に合った薬と出会えればそれで十分かもしれませんね。

ただねぇ、人間歳を重ねてくると非常にややこしい病魔に出会う機会が増えて来る。
そりゃあ身体を駆使して何十年も生きてきたのですから、どこかに劣化する部分が出てきても不思議ではない。
車だってケチって定期的なメンテナンスを怠れば、ダメージが膨らみ思わぬしっぺ返しとなって生活を直撃したりする。
例えて言うなら歯の治療なんかはわかりやすい。
虫歯の初期に治療しとけば痛みも無いし費用も少なくて済む。だが放っておけば治療で痛い思いもするし時間もかかりお金もかかる。

しかし大人は現実的には仕事も簡単に休めない。
発熱したって無理して出社しなければならない社畜が、メンテナンスとか少々具合が悪いからと病院に行こうという発想にならない異常な日本社会。
今でもそういう職場は多いのかな?
大事に至らないためにも目の前のことより自分を長い目で見れるようにしておいた方が良いと思います。
長く働いていくためにも。

繊細・複雑な人体。どこかに不具合が出れば一気に広がる

私は50代直前に軽貨物で独立し、労働時間も収入も副業も全て自分の判断でコントロールできる状態になったことが、会社員時代と一番大きく変わった部分だと思いました。
ボーナスとは縁が無くなりましたがボーナスがあった会社員時代より収入は増えたし、慣れてしまえば昇給・賞与に縛られて窮屈な働き方してるよりよっぽどいいじゃん!と心底満足感に浸っておりました。

軽貨物時代の15年間で大きな病気をしなかったことも幸いだったし、個人的に定期的に健康診断もしていたこともどこかで役に立ったはず。
膵臓の近くに腫瘍(水腫)が見つかってエコー・レントゲン・MRIの検査をローテーションするようになり、季節ごとに血液検査もして極力身体の異変には早期発見できるようにしていることは個人事業主としてはかなり進歩している部分だと思う。

ただそこまで身体のケアを念入りにしているつもりでも、60歳過ぎてからは血圧もだいぶ高くなってきたし中性脂肪値やコレステロール値もイエローゾーンからレッドゾーンにかかってきて投薬に頼るケースが非常に増えてきた。
とにかく飲む薬の種類や量が多く、こんなにいっぺんに摂取して大丈夫なのか?と逆に心配になる。
もちろん医者には確認しておりますが。

医療費だけでも相当な家計への負担となる。健康が一番!

で、今月最初に発症した顔面の帯状疱疹がまた厄介なんだ。
てっきり皮膚病だけの問題かと思ったらそれ以上に後遺症的な神経痛が長引くし、その痛みや治癒に関して完璧な治療法や処方が確立していないのだと。
私の場合、顔面に発症したということで神経痛的なものが頭痛となって毎日苦しんでいる。
市販の頭痛薬では全く効かないし医者から処方された痛み止めも、多少痛みが和らぐ程度で睡眠も2時間おきに痛みで目が覚める。
帯状疱疹の飲み薬だけでも現在は炎症止めと痛み止めの2種類。それに患部への塗り薬と口内の炎症用のうがい薬。
そして先週から新たに目の周辺に出てきた痒み用の軟膏が追加。

高血圧用の薬
高脂血用の薬
高尿酸血症の薬
過敏性腸症候群の薬
に加えて今は帯状疱疹用の飲み薬2種と塗り薬に軟膏とうがい薬。

もう高齢者にありがちな薬依存の生活に足を踏み込んでいます。
まさに食事の度に何かしらの薬を飲んでいる。
まさか60代前半でクスリ漬けになるなんて、50代前半には想像も出来なかったズラ(-_-;)

開頭手術が必要な病気が見つかったらどうしよう・・・

そして今週末には脳のMRI検査という、人生初の「脳」の診断を行います。
いよいよ望まなくても医療に頼らざるをえない後期高齢者のお仲間になってしまうのであろうか?
脳のMRI検査のキッカケとなったのは、夏に行った会社の健康診断のオプションで診てもらった頸動脈のエコー検査。
本業の軽貨物を引退するキッカケにもなった夏場の軽いめまいから受診してみたこの検査でプラークが見つかったからさぁ大変!
下手すりゃ脳梗塞や心筋梗塞に直結することですから、一応帯状疱疹の後遺症とは思われる頭痛もちと怖い。

誰もが高齢になれば健康を損なうということではありません。
中には喫煙しようが浴びるように飲酒をしようが病気一つしない人だっています。
生まれながらの体質や育ってきた環境もかかわっているかもしれません。
私の場合はビビりですから診断の結果を非常に重く受け止めるし(その割に血圧も中性脂肪も悪くなるのはなぜ?)、ここ数年で検査することにウエイトを置きすぎているのかもしれません。

ジタバタしても仕方がないとは言っても、怖いなぁ・・・

介護施設で日々弱っていき、やがては部屋で体中に管を付けられて辛うじて水分や栄養を注入されて(表現は悪いかもしれませんが)生かされている姿を見ていると、目の前の細かい病気にアタフタしていても結局行きつくところは同じなんだなと。
特に認知症を患ってしまえば自分さえもわからなくなるのが怖い。

病気を恐れてビクビクしていたってどんなに薬に頼ったって、現在の医療では限界がある。
老衰・大往生が理想かもしれないし、自力で生活できなくなったら周りに迷惑がかからないうちにさっさと人生を終えるのもありかもしれない。
自分がどのような人生の終焉を迎えるのか?何がベストなのか?

父が私に残した教訓でもある。
残された者にとって何が最善なのかを考えておくことが、自分の最後のやるべきことではないかと。

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